この記事でわかること、ポイント
- 親水コートの外壁におけるメンテナンスの基礎知識
- 雨水を利用するセルフクリーニング機能の仕組み
- 親水性と撥水性の違いと汚れ方の特徴
- 軒下など雨が当たらない場所での注意点
- 自分でできる外壁洗浄の具体的な手順
- 高圧洗浄機を使用する際のリスクと推奨されない理由
- プロに相談すべき劣化サインとタイミング
近年、新築住宅やリフォームにおいて非常に人気が高まっているのが、親水コートが施された外壁材です。
美しい外観を長期間保つことができる機能性建材として注目されていますが、導入を検討している方や既に住まわれている方の中には、「メンテナンスフリーだから何もしなくて良い」と誤解されているケースが少なくありません。
確かに親水コートは汚れにくい性質を持っていますが、完全にメンテナンスが不要というわけではなく、適切なケアを行わなければ機能が低下してしまうこともあります。
特に、親水コートの外壁のメンテナンス方法を正しく理解していないと、良かれと思って行った掃除が逆に外壁を傷めてしまう原因になることもあるのです。
例えば、汚れが気になって強くこすってしまったり、適さない洗剤を使用してしまったりすることで、せっかくのコーティング層を剥がしてしまうトラブルも報告されています。
外壁は家の顔とも言える重要な部分であり、建物の寿命を左右する役割も担っています。
日々の雨風や紫外線から家を守ってくれている外壁だからこそ、その特性に合わせた正しいお手入れが必要です。
本記事では、親水コートのメカニズムから具体的な洗浄方法、やってはいけないNG行為までを網羅的に解説していきます。
これから外壁塗装を検討している方はもちろん、現在のお住まいの外壁汚れが気になり始めた方にとっても、役立つ情報となるはずです。
正しい知識を身につけ、大切なマイホームを長く美しく保つための第一歩を踏み出しましょう。
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親水コートの外壁におけるメンテナンスの基礎知識
ポイント
- 雨水を利用するセルフクリーニング機能の特徴
- 親水性と撥水性の違いによる汚れ方の差
- 軒下など雨が当たらない場所のデメリット
- カビやコケは自然には落ちにくい現実
- 塗り替え時期を示すチョーキング現象
雨水を利用するセルフクリーニング機能の特徴

親水コートの外壁が多くの住宅で採用されている最大の理由は、なんといってもセルフクリーニング機能にあります。
この機能は、自然の力を利用して外壁の汚れを洗い流すという画期的なシステムであり、日々のメンテナンスの手間を大幅に軽減してくれるものです。
具体的には、外壁の表面に特殊なコーティングが施されており、このコーティングが水になじみやすい「親水性」という性質を持っています。
通常、空気中には排気ガスやホコリ、煤煙(ばいえん)などの様々な汚れ物質が漂っており、これらが外壁に付着することで建物の美観が損なわれていきます。
従来の外壁材であれば、付着した汚れはそのまま固着してしまい、定期的な洗浄を行わなければ落ちない頑固な黒ずみとなってしまうことが一般的でした。
しかし、親水コートが施された外壁では、雨が降った際に全く異なる現象が起こります。
親水性の高い表面は、水滴を弾くのではなく、表面全体に薄い水の膜を広げるように水を受け入れます。
すると、外壁表面と付着した汚れの間に雨水が入り込み、汚れを根元から浮き上がらせる作用が働くのです。
浮き上がった汚れは、雨水と一緒に流れ落ちていくため、特別な掃除をしなくても外壁が綺麗な状態に保たれるという仕組みになっています。
これを「セルフクリーニング効果」と呼び、都市部の汚れやすい環境や、こまめなメンテナンスが難しい高所の外壁において非常に有効な機能として評価されています。
特に、油性の汚れに対しても効果を発揮する場合が多く、排気ガスに含まれる油分などが付着しても、雨水がその下に入り込むことで洗浄効果が期待できます。
親水コートの外壁のメンテナンスにおいて重要なのは、このセルフクリーニング機能が「雨水」を前提としている点を理解することです。
つまり、雨が降らない時期が長く続いたり、構造上雨が当たらない場所であったりする場合は、この機能が十分に発揮されない可能性があります。
セルフクリーニング機能は魔法のように全ての汚れを消し去るわけではなく、あくまで雨水を利用して汚れを洗い流す補助的な機能であると認識しておくことが大切です。
また、このコーティング機能も永久に続くわけではなく、経年劣化によって徐々に効果が薄れていくこともあります。
新築時や塗装直後は高い効果を発揮していても、紫外線や風雨にさらされ続けることで、表面の親水性が低下していくことは避けられません。
したがって、親水コートの外壁のメンテナンスを考える上では、現在の外壁がどの程度セルフクリーニング機能を発揮しているかを見極める目も必要になります。
雨上がり直後に外壁を見て、水が膜状に広がっているか、あるいは水を弾いてしまっているかを確認することで、コーティングの状態をある程度把握することができます。
もし水を弾いているようであれば、親水性が失われつつあるサインかもしれません。
このように、セルフクリーニング機能のメカニズムを正しく理解することは、適切な維持管理を行うための基礎となるのです。
親水性と撥水性の違いによる汚れ方の差
外壁の機能性を語る上で頻繁に比較されるのが、「親水性」と「撥水性」という二つの相反する性質です。
これらはどちらも外壁を保護し、汚れを防ぐために利用される技術ですが、そのアプローチ方法は真逆と言っても過言ではありません。
親水コートの外壁のメンテナンスを適切に行うためには、まずこの二つの違いを明確に理解し、なぜ親水性が選ばれているのかを知る必要があります。
撥水性とは、水を弾く性質のことを指し、蓮の葉の上で水滴がコロコロと転がる様子をイメージすると分かりやすいでしょう。
撥水性の高い外壁は、雨水を水玉状にして弾き飛ばすことで、水分が建材内部に浸透するのを防ぐ効果があります。
見た目にも水を弾く様子は効果が分かりやすく、以前は多くの塗料でこの撥水性が重視されていました。
しかし、撥水性には「汚れを含んだ水滴が乾燥した際に、その跡が残りやすい」というデメリットが存在します。
水玉になった雨水が外壁の上で乾くと、水に含まれていた汚れ成分が濃縮され、斑点状の汚れや雨だれとなって残ってしまうことがあるのです。
特に、窓枠の下や換気口の周辺など、特定の場所に水が集中しやすい箇所では、黒ずんだ雨筋汚れが目立つ原因となることがありました。
これに対して親水性は、前述の通り「水となじむ」性質を持っています。
水滴を作らずに薄く広がるため、汚れを含んだ水が特定の場所に留まって乾燥するということが起こりにくくなります。
水が膜状になって流れ落ちるため、汚れも一緒に分散されながら洗い流され、雨筋のような集中的な汚れが付きにくくなるのが大きな特徴です。
この性質により、親水コートの外壁は、全体的に薄汚れることはあっても、目立つような激しい雨だれ汚れが発生しにくいというメリットがあります。
都市部の住宅や交通量の多い道路沿いの家では、排気ガスによる油性の汚れが付着しやすいため、親水性の効果がより顕著に現れる傾向にあります。
撥水性が「水を寄せ付けないことで守る」のに対し、親水性は「水を受け入れて利用することで綺麗にする」という発想の違いがあるのです。
ただし、これはあくまで「無機質の汚れ」や「チリ・ホコリ」に対しての挙動であり、全ての汚れに対して親水性が優れているわけではありません。
例えば、粘着性の高い汚れや、化学的に結合してしまうような特殊な汚れに対しては、親水性だけでは防ぎきれないこともあります。
また、撥水性塗料の中にも、汚れをつきにくくする技術が進化したものがあり、一概にどちらが良いと断言できるものではありません。
しかし、現在の日本の住宅事情、特にサイディングなどの外壁材においては、メンテナンスの手間を減らすという観点から親水コートが主流になりつつあります。
親水コートの外壁のメンテナンスにおいて注意すべき点は、市販の撥水スプレーなどを安易に使用してはいけないということです。
良かれと思って撥水剤を吹きかけてしまうと、せっかくの親水膜の上に水を弾く層を作ってしまい、セルフクリーニング機能を無効化させてしまうことになります。
親水性という特性を維持することが、この外壁における最大のメンテナンスであり、汚れ方の特徴を理解した上での対応が求められます。
雨上がりの外壁を見たときに、水滴が玉にならずに濡れ色になっている状態こそが、親水コートが正常に機能している証拠なのです。
軒下など雨が当たらない場所のデメリット

親水コートは雨水を利用して汚れを洗い流すという優れた機能を持っていますが、この仕組みには一つ大きな弱点が存在します。
それは、「雨が当たらない場所ではセルフクリーニング機能が働かない」という物理的な制約です。
住宅の構造上、深い軒が出ている場所や、バルコニーの下、玄関ポーチの奥まった部分などは、強い風雨の時以外は雨水がかかりにくい環境にあります。
このような場所では、親水コートが施されていたとしても、汚れを浮き上がらせて流すための「水」が供給されません。
その結果、風に乗って運ばれてきたホコリやチリが静電気などで付着し、そのまま堆積してしまうことがあります。
雨が当たる部分は綺麗な状態を保っているのに、軒下だけが黒ずんで薄汚れて見えるという現象は、まさにこの親水機能の特性によるものです。
また、雨が当たらない場所は湿気がこもりやすいこともあり、単なるホコリ汚れだけでなく、クモの巣が張ったり、虫の死骸が付着したりすることもあります。
これらの汚れは、雨水による洗浄効果が期待できないため、人の手によるメンテナンスが必要不可欠となります。
親水コートの外壁のメンテナンスを計画する際には、建物全体を同じように扱うのではなく、雨掛かり(あまがかり)の有無によってエリアを分けて考える必要があります。
雨がよく当たる南面や西面の外壁は比較的綺麗な状態が続きますが、北側の軒下や入り組んだ形状の部分は、重点的なチェックポイントとなります。
放置しておくと、汚れが層のように重なり、親水コーティングの表面を完全に覆い隠してしまうことになります。
そうなると、いざ台風などで雨がかかったとしても、コーティング層まで水が到達せず、セルフクリーニング効果が発揮されないまま汚れが残ってしまうという悪循環に陥ります。
雨が当たらない場所のメンテナンスとしては、定期的にホースで水をかけたり、柔らかいスポンジで水洗いを行ったりする「人工的な雨」を作り出す作業が有効です。
水をかけるだけでも、親水コートが生きている状態であれば、汚れが浮き上がって流れ落ちる様子を確認できるでしょう。
ただし、高い位置にある軒下などは、脚立を使っての作業となり危険が伴うため、無理のない範囲で行うか、専門業者に依頼することが賢明です。
加えて、軒下などの雨が当たらない部分は紫外線も当たりにくい傾向にあるため、コーティング自体の劣化は遅いという側面もあります。
つまり、汚れさえ落とせば、機能自体は長持ちしている可能性が高いのです。
「汚れているから劣化している」と早合点せず、まずは水洗いを試みて、汚れの下にある塗膜の状態を確認してみることが大切です。
このように、親水コートの外壁といえども万能ではなく、環境条件によっては人の手助けが必要であることを理解しておきましょう。
カビやコケは自然には落ちにくい現実
親水コートの外壁は、排気ガスやホコリといった「無機質の汚れ」に対しては非常に高い洗浄効果を発揮します。
しかし、自然界に存在する「有機質の汚れ」、特にカビやコケ、藻(も)といった生物系の汚れに対しては、その効果が限定的であることを知っておく必要があります。
これらの生物は、単に外壁の表面に乗っているだけでなく、微細な根(菌糸)を塗膜の凹凸に入り込ませて定着しようとする性質を持っています。
親水コートの「水を浮かせて流す」というメカニズムは、表面に付着した物質を滑り落ちやすくするものであり、根を張ってしがみついているカビやコケを物理的に引き剥がす力までは持っていません。
また、カビやコケは水分を好むため、親水性の外壁が保つ「なじんだ水膜」が、皮肉にも彼らの生育に適した環境を提供してしまうケースも稀に存在します。
特に、日当たりが悪く湿気が多い北側の壁面や、植栽が近くにあって風通しが悪い場所では、親水コートが施されていても緑色のコケや黒いカビが発生することがあります。
一度繁殖してしまったカビやコケは、雨水だけで洗い流すことはほぼ不可能です。
放置すればするほど根を深く張り、胞子を飛ばして範囲を広げていくため、早めの対処が求められます。
親水コートの外壁のメンテナンスにおいて、これらの有機汚れを見つけた場合は、セルフクリーニング機能に頼るのではなく、積極的な除去作業が必要です。
市販されている外壁用のカビ取り剤などを使用することも一つの手段ですが、親水コーティングへの影響を考慮して、成分を確認する必要があります。
強力な塩素系の漂白剤などは、カビを死滅させる力は強いものの、同時にコーティング層を傷めたり変色させたりするリスクがあるため注意が必要です。
最近では、親水コート自体に「防藻・防カビ剤」が配合されている塗料や外壁材も増えてきています。
これらは、薬剤の成分によってカビや藻の発生を抑制する効果を持っていますが、薬剤の効果も永久ではありません。
時間の経過とともに成分が溶け出し、効果が薄れてくると、再びカビやコケが発生するリスクが高まります。
カビやコケが発生している外壁は、見た目が悪いだけでなく、常に湿気を帯びた状態になるため、外壁材そのものの劣化を早める原因にもなります。
特にサイディングの継ぎ目にあるシーリング(コーキング)部分にカビが生えると、ゴム状の素材が劣化し、ひび割れや剥離を引き起こして雨漏りの原因になることさえあります。
親水コートだからといって安心せず、緑色や黒色の変色が見られたら、それは「生き物」による汚染であると認識し、適切な洗浄を行うことが建物を守ることに繋がります。
ブラシで軽くこすって落ちる段階であれば、中性洗剤を用いた水洗いで対応可能ですが、広範囲に広がっている場合はプロによるバイオ洗浄などを検討する時期かもしれません。
塗り替え時期を示すチョーキング現象

親水コートの外壁のメンテナンスを行っている最中に、壁を手で触ると白い粉のようなものが付着することはありませんか。
もしそのような現象が見られた場合、それは「チョーキング(白亜化)現象」と呼ばれる塗膜の劣化サインです。
これは、外壁塗装に含まれる顔料が、長年の紫外線や雨風の影響で分解され、粉状になって表面に浮き出てきている状態を指します。
チョーキング現象が発生しているということは、外壁を守っていた樹脂の結合が破壊され、親水コートの機能もほぼ失われていることを意味しています。
この状態になると、もはやセルフクリーニング機能は期待できず、むしろ表面が粉っぽくなっているため、汚れが付きやすく、落ちにくい状態になっています。
水をかけても親水性を示さず、逆に水を吸い込んでしまったり、変な弾き方をしたりする場合もあります。
チョーキングは、外壁塗装の寿命を知らせる最も分かりやすいセルフチェックの指標です。
この段階でのメンテナンスは、「洗って綺麗にする」というレベルを超えて、「塗装による保護膜の再形成」が必要なフェーズに入っていると判断すべきです。
もし、チョーキングが起きている外壁を無理に高圧洗浄などで洗おうとすると、劣化してもろくなった塗膜をさらに削り取ってしまい、外壁材そのものを露出させてしまう危険性があります。
外壁材(サイディングやモルタルなど)が直接雨水や紫外線にさらされると、吸水と乾燥を繰り返して反りやひび割れを起こし、建物の構造自体にダメージを与えることになりかねません。
親水コートの外壁のメンテナンスとして掃除をする際は、必ず一度、日の当たる南側の壁などを指でこすってみてください。
うっすらと色がつく程度であれば、まだ緊急性は低いかもしれませんが、指が真っ白になるほど粉が付く場合は、塗り替えの検討を急ぐ必要があります。
この白い粉は汚れではなく、外壁の「悲鳴」であると理解し、洗浄だけで済ませようとせず、専門業者に点検を依頼することが重要です。
最近の親水コート塗料の中には、耐久性が高くチョーキングが起きにくいものも開発されていますが、どのような塗料であっても経年劣化は避けられません。
一般的に、シリコン系塗料であれば10年前後、フッ素や無機塗料であれば15年から20年前後が塗り替えの目安とされています。
外壁の汚れが落ちにくくなったと感じたり、色が褪せてきたと感じたりした時に、このチョーキング現象を確認することで、単なる汚れなのか、それとも寿命なのかを見極めることができます。
正しいメンテナンスの第一歩は、現状を正しく把握することから始まります。
白い粉は、家からの「そろそろ塗り替えてほしい」というメッセージだと受け止め、適切なリフォーム計画を立てるきっかけにしてください。
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自分でできる親水コートの外壁のメンテナンスと注意点
ポイント
- 柔らかいブラシとスポンジを使う洗浄方法
- 塗膜を傷つけないための中性洗剤の選び方
- 高圧洗浄機の使用が推奨されない理由
- しつこい油汚れや藻への対策
- 撥水スプレーの使用は避けるべき根拠
- まとめ:プロに相談すべき親水コートの外壁のメンテナンス
柔らかいブラシとスポンジを使う洗浄方法

自分で親水コートの外壁のメンテナンスを行う場合、最も重要なのは「外壁を傷つけない」という点に尽きます。
親水コートの層は非常に薄く精密なものであり、物理的な摩擦に対して極端に強いわけではありません。
汚れを落としたい一心で、デッキブラシのような硬い毛のブラシや、研磨剤入りのタワシなどでゴシゴシとこすってしまうと、表面のコーティングに微細な傷をつけてしまいます。
傷がついた部分には汚れが入り込みやすくなり、また傷から塗膜の剥がれが広がる原因にもなるため、逆効果となってしまうのです。
推奨される道具は、洗車用の柔らかいスポンジや、毛先の柔らかいソフトタイプのブラシです。
ホームセンターなどでは、伸縮式のポールがついた外壁用ブラシも販売されていますが、購入の際は必ず「毛の硬さ」を確認し、ソフトなものを選ぶようにしましょう。
洗浄の手順としては、まず全体にたっぷりと水をかけ、表面のホコリや砂ぼこりを洗い流すことから始めます。
いきなりスポンジでこすると、付着している砂粒が研磨剤のような働きをしてしまい、外壁を傷つける恐れがあるからです。
ホースで水をかけながら、あるいは十分に濡らした状態で、優しく撫でるように汚れを落としていきます。
特に親水コートが効いている外壁であれば、軽い力でこするだけでも十分に汚れが落ちるはずです。
もし、軽い力で落ちない汚れがある場合は、無理に力を入れるのではなく、後述する洗剤の使用を検討するか、あるいはプロに任せる判断が必要です。
高所にある汚れに対しては、無理に脚立に乗って作業をすることは避けてください。
水を使って足元が滑りやすくなっている状況での高所作業は、転落事故のリスクが非常に高く大変危険です。
手の届く範囲、あるいは伸縮ポールで届く範囲に留め、それより高い場所は無理をしないことが、DIYでのメンテナンスの鉄則です。
親水コートの外壁のメンテナンスは、「汚れを削り落とす」のではなく、「汚れを洗い流す手助けをする」という感覚で行うのが正解です。
優しく丁寧に扱うことで、親水機能を長く維持し、家の美観を守ることができます。
塗膜を傷つけないための中性洗剤の選び方
水洗いだけでは落ちない排気ガスの油汚れや、こびりついた泥汚れがある場合には、洗剤を使用することも有効な手段です。
しかし、どのような洗剤でも使えるわけではなく、親水コートの外壁のメンテナンスに適した洗剤を選ぶ必要があります。
絶対に使用してはいけないのが、クレンザーなどの研磨剤が含まれている洗剤や、強酸性・強アルカリ性の洗剤です。
研磨剤は物理的にコーティングを削り取ってしまいますし、酸性やアルカリ性の強い成分は、塗膜の化学構造を変化させ、変色や劣化を引き起こす可能性があります。
家庭にある漂白剤やカビ取り剤も、成分によっては非常に強力なアルカリ性を示すものがあるため、安易な使用は禁物です。
外壁洗浄に最も適しているのは、刺激の少ない「中性洗剤」です。
外壁専用の洗剤も販売されていますが、身近なもので代用するなら、台所用の食器洗い洗剤が利用できます。
ただし、原液のまま使用するのではなく、水で十分に薄めて(10倍から20倍程度に希釈して)使用することがポイントです。
バケツに水を用意し、そこに洗剤を入れてよく泡立て、その泡を使ってスポンジで優しく洗います。
洗剤を使用した後は、成分が外壁に残らないように、たっぷりの水ですすぎを行うことが非常に重要です。
洗剤成分が残留すると、それが新たな汚れの原因になったり、変色を引き起こしたりすることがあるからです。
環境への配慮という点でも、生分解性の高い洗剤を選ぶとなお良いでしょう。
洗い流した水はそのまま地面に浸透したり、側溝に流れたりするため、庭木や周辺環境に悪影響を与えないものを選ぶ配慮も、戸建て住宅のメンテナンスにおいては大切です。
もし専用の洗剤を購入する場合は、パッケージに「親水コーティング対応」や「全塗装色対応」といった表記があるかを確認してください。
正しい洗剤選びは、汚れを落とすだけでなく、外壁の機能を守るためにも欠かせない要素なのです。
高圧洗浄機の使用が推奨されない理由

ホームセンターや通販番組などで人気のある家庭用高圧洗浄機は、コンクリートの床やブロック塀の掃除には非常に便利で強力なツールです。
その洗浄力の高さから、「外壁の汚れも一気に落としたい」と考える方も多いのですが、親水コートの外壁のメンテナンスにおいては、使用を避けるべき、あるいは極めて慎重に扱うべき道具とされています。
その最大の理由は、水圧が強すぎるために、親水コーティングそのものを剥がしてしまうリスクがあるからです。
親水コートの層はミクロン単位の薄い膜であり、高圧の水流を一点に集中させて当てると、その衝撃に耐えられずに剥離してしまうことがあります。
また、サイディング外壁の場合、板と板の継ぎ目にあるシーリング(コーキング)材に高圧の水を当てると、ゴムが切れたり、接着面が剥がれたりして、そこから雨水が建物内部に侵入する原因を作ることもあります。
建物内部への浸水は、柱や土台の腐食に直結する重大な問題であり、表面の汚れを落とすために家の寿命を縮めてしまっては本末転倒です。
さらに、通気工法などで外壁材の裏側に通気層がある場合、通気口から水が入り込んでしまう可能性もあります。
プロの塗装業者が行う高圧洗浄は、塗装前の下地処理として「古い塗膜を削り落とす」ことを目的としている場合が多く、また水圧の調整やノズルの選定も熟練の技術で行われています。
一般の方が家庭用の機器を使って見よう見まねで行うのとは、目的も技術も全く異なるのです。
どうしても高圧洗浄機を使用したい場合は、水圧を弱めに設定し、ノズルを拡散モードにして、外壁から十分な距離(50cm以上)を離して行う必要があります。
しかし、それでもリスクはゼロではないため、基本的にはホースの水流とブラシによる手洗いが推奨されます。
「楽をして綺麗にしたい」という気持ちは分かりますが、親水コートの外壁に関しては、高圧洗浄機は「諸刃の剣」であることを認識し、使用は控えた方が賢明です。
しつこい油汚れや藻への対策
キッチンの換気扇排気口の下などは、調理中の油分が含まれた空気が排出されるため、外壁に黒い油汚れの筋ができやすい場所です。
また、日当たりの悪い場所では、前述の通り藻やコケがしつこく発生することもあります。
こうした頑固な汚れに対しては、通常の水洗いや薄めた中性洗剤では太刀打ちできないことがあります。
だからといって、強力な溶剤や硬い道具を使うのはNGです。
一つの対策として、ぬるま湯を使用する方法があります。
油汚れは温度が上がると柔らかくなり分解しやすくなるため、冷たい水ではなく40度程度のぬるま湯を使って洗うことで、落ちやすくなる場合があります。
また、重曹(重炭酸ソーダ)も油汚れに有効なアイテムとして知られていますが、研磨作用があるため、水に完全に溶かして使用し、粉のままこすりつけることは避けてください。
藻やコケに関しては、外壁専用のコケ除去剤(スプレータイプで、塗布して放置し、後から水で流すものなど)が市販されています。
これらを使用する場合は、必ず目立たない場所でテストを行い、変色やコーティングへの影響がないかを確認してから広範囲に使用するようにしましょう。
親水コートの外壁のメンテナンスにおいて、部分的なしつこい汚れに固執して全体を傷めてしまうのは避けたい事態です。
どうしても落ちない汚れがある場合は、それが塗膜の深層まで浸透してしまっている変色の可能性もあるため、無理に落とそうとせず、専門業者に相談して「薬品洗浄」や「部分塗装」などの提案を受けることをお勧めします。
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撥水スプレーの使用は避けるべき根拠

外壁が汚れないようにと、市販の防水スプレーや撥水剤を吹きかけようと考える方がいらっしゃいますが、これは親水コートの外壁においては絶対に行ってはいけないNG行為です。
理由は単純明快で、親水コートの「水になじんで汚れを流す」という機能を、撥水剤が完全に阻害してしまうからです。
親水性の上に撥水性の膜を作ってしまうと、雨水は水玉になって弾かれるようになります。
一見すると水をよく弾いて綺麗に見えるかもしれませんが、セルフクリーニング機能は失われ、逆に乾燥した水滴の跡(雨だれ)が目立つようになります。
また、油性の撥水剤は、空気中の油汚れと馴染みやすい性質を持つものもあり、かえって汚れを吸着して黒ずみを加速させる原因にもなりかねません。
一度撥水剤を塗布してしまうと、それを除去して元の親水性に戻すことは非常に困難です。
親水コートの外壁のメンテナンスにおける最大の目的は、「親水性を維持すること」です。
その対極にある撥水性を付与することは、建材メーカーが設計した機能を自ら破壊する行為に他なりません。
「水を弾く=良いこと」という固定観念を捨て、親水コートには親水コートに合った管理方法があることを正しく理解しましょう。
まとめ:プロに相談すべき親水コートの外壁のメンテナンス
ここまで、自分でできるメンテナンス方法を中心にお伝えしてきましたが、すべての作業を自分で行うには限界があります。
特に2階以上の高所にある汚れや、広範囲にわたるカビ・コケの発生、そしてチョーキング現象が見られる場合などは、プロの業者に相談すべきタイミングです。
外壁塗装やメンテナンスを専門とする業者は、外壁の状態を正確に診断する知識と、安全かつ確実に作業を行うための足場や機材を持っています。
無理をして怪我をしてしまっては元も子もありませんし、間違った洗浄方法で家の価値を下げてしまうのも避けたいところです。
親水コートの外壁のメンテナンスは、日常的な観察と手の届く範囲の軽微な洗浄は自分で行い、根本的なケアや高所作業は数年に一度プロに任せるという、「役割分担」の意識を持つことが大切です。
定期的にプロの目を入れることで、コーティングの寿命だけでなく、シーリングの劣化や外壁材のひび割れといった構造的な問題も早期に発見することができます。
家は長く住み続ける大切な資産です。
自己判断だけで解決しようとせず、信頼できる専門家をパートナーに持ち、適切な時期に適切なメンテナンスを行うことが、結果として最もコストパフォーマンスの良い維持管理に繋がるのです。
記事のまとめ
- 親水コートは雨水を利用して汚れを洗い流すセルフクリーニング機能を持つ
- 親水性は水を膜状に広げ、撥水性は水を弾くという違いがある
- 雨が当たらない軒下などはセルフクリーニングが機能せず汚れが溜まりやすい
- カビやコケなどの有機汚れは自然には落ちにくく対策が必要
- チョーキング(白い粉)は塗膜の寿命を示すサインであり塗り替えの目安
- 自分で洗浄する場合は柔らかいスポンジとブラシを使用し傷をつけない
- 洗剤を使うなら中性洗剤を薄めて使い、最後によくすすぐことが重要
- 高圧洗浄機は塗膜やシーリングを傷めるリスクがあるため推奨されない
- 油汚れにはぬるま湯が有効だが、無理にこするのは避ける
- 撥水スプレーの使用は親水機能を阻害し逆効果になるため絶対NG
- 高所作業は転落の危険があるため無理せずプロに依頼する
- メンテナンスは「汚れを削る」のではなく「洗い流す手助け」の意識で行う
- 定期的に外壁の状態を観察し、変化に早期に気づくことが大切
- 自己判断で解決できない汚れや劣化は専門業者による診断を受ける
- 適切なメンテナンスを行うことで外壁の寿命を延ばし資産価値を守れる
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