この記事でわかること、ポイント
- DIYで犬小屋のスペースを拡張する具体的な手順
- 屋根を伸ばして雨よけを作る方法と材料選び
- ウッドデッキやテラスを設置して快適さをアップさせるコツ
- 室内ケージやサークルを広げるアイデア
- 大型犬にも対応できる強度と広さの確保
- 業者にリフォームを依頼する際の費用相場と注意点
- 増築に関わる建築基準法や確認申請の知識
愛犬が成長して体が大きくなったり、季節ごとの気温変化に対応したりするために、今ある住処をより快適にしてあげたいと考える飼い主は少なくありません。
毎日の生活の中で、愛犬が窮屈そうにしていたり、雨の日に濡れてしまったりする姿を見ると、なんとかしてあげたいと思うのは当然の親心と言えるでしょう。
そんな時に選択肢として挙がるのが、既存の小屋を活かしながら広さを確保する犬小屋の増築です。
一から作り直すのではなく、愛着のある現在の小屋をベースにしながら、屋根を伸ばしたりデッキを追加したりすることで、見違えるような快適空間を作り出すことが可能です。
DIYでコツコツと作り上げる楽しみもありますし、プロの業者に依頼して本格的なリフォームを行う方法もあります。
また、屋外だけでなく室内のケージやサークルを拡張することも、広い意味での住環境の改善に含まれます。
大切な家族である愛犬のために、材料や費用、そして法律に関する正しい知識を身につけて、理想的な環境を整えてあげましょう。
この記事では、犬小屋の増築に関するあらゆる情報を網羅し、あなたの計画をサポートします。
【PR】タウンライフ サイト運用歴12年!提携会社600社以上!累計利用者40万人!!/
【簡単60秒で一括無料請求!】 無料で貰えるリフォームプランで、損しないリフォームが出来ます!!
一番良いリフォーム会社が見つかる!
失敗したくない方へ!一括見積もりでリフォームは変わります!!
リフォーム、リノベーションのアイデア・アドバイス、プランの提案、費用のお見積りがもらえる!
損しない、後悔させない!エクステリア、外構を頼む業者選び!
【一括無料!】エクステリア&外構を理想のプランで見積もり比較
目的別に見る犬小屋の増築とDIYのアイデア
ポイント
- DIYでスペースを広げる手順
- 屋根を伸ばして雨よけを作る
- ウッドデッキやテラスの設置
- 室内のケージを拡張する方法
- 大型犬にも対応できる広さへ
- 適切な材料と工具の選び方
DIYでスペースを広げる手順

愛犬のために居住スペースを広げたいと考えたとき、DIYでの増築は非常に魅力的な選択肢となります。
自分で手を動かすことで費用を抑えられるだけでなく、愛犬の性格や癖に合わせた細かいカスタマイズが可能になるからです。
まずは、どのような形で広げるのかという明確な計画を立てることから始めましょう。
現在の犬小屋の横に新たな部屋を継ぎ足すのか、あるいは手前にサンルームのような空間を作るのかによって、必要な材料や工法が大きく異なります。
具体的な手順としては、拡張する部分の基礎作りが最も重要です。
地面が土の場合は、平らに整地した後に砕石を敷き詰め、コンクリートブロックや束石を配置して水平を取る必要があります。
この基礎がしっかりしていないと、後から建物が傾いたり、扉の開閉がスムーズにいかなくなったりするトラブルが発生するでしょう。
基礎ができたら、次は既存の犬小屋との接続部分を慎重に加工していきます。
壁の一部を切り抜いて通路を作ったり、屋根を連結させたりする作業は、雨漏りの原因になりやすいため細心の注意が必要です。
新しいスペースの柱を立て、壁板を張り、最後に屋根をかけるというのが大まかな流れになります。
DIY初心者の方は、最初から複雑な構造を目指すのではなく、まずはシンプルな箱型の増築から挑戦してみるのが良いかもしれません。
拡張部分には断熱材を入れたり、窓を設置して風通しを良くしたりすることで、居住性は格段に向上します。
また、既存の小屋と新しい部分のデザインを統一することで、見た目にも美しい仕上がりになるはずです。
作業中は釘やビスの飛び出しがないか常に確認し、愛犬が怪我をしないように配慮することを忘れてはいけません。
屋根を伸ばして雨よけを作る
犬小屋の本体はそのままでも、屋根を延長して雨よけスペースを作るだけで、愛犬の快適度は劇的に改善されます。
特に梅雨の時期や夏の強い日差しを遮るためには、ひさしを長くしたり、小屋の前に屋根付きの土間スペースを設けたりすることが効果的です。
屋根の増築を行う際に最も気をつけなければならないのは、既存の屋根との勾配と接合です。
雨水は高いところから低いところへと流れるため、新しい屋根も適切な傾斜を確保し、水が溜まらないように設計しなければなりません。
既存の屋根の下に新しい屋根を差し込む形で設置すると、雨水の逆流を防ぎやすくなります。
使用する屋根材としては、軽量で加工しやすいポリカーボネート波板や、遮音性や断熱性に優れたオンデュリンなどが人気です。
ポリカーボネート波板は透明や半透明のものを選べば、光を取り込みながら雨を防ぐことができるため、暗くなりがちな犬小屋周辺を明るく保つことができます。
一方で、夏場の暑さ対策を優先する場合は、不透明で遮熱効果のある屋根材を選ぶのが賢明でしょう。
柱を立てて屋根を支える構造にする場合は、強風で屋根が飛ばされないように、基礎部分をしっかりと固め、金具で強固に固定することが不可欠です。
台風などの強風時には、屋根にかかる風圧は想像以上に大きくなるため、安易な固定方法では破損の危険性があります。
また、屋根を広げたことによって雨水が隣家に流れ込んだり、泥はねが発生したりしないように、雨どいを設置する配慮も必要です。
雨どいで集めた水を適切に排水溝へと導くことで、犬小屋の周りが水浸しになるのを防ぎ、衛生的な環境を維持できるでしょう。
屋根の増築は比較的短期間で完了できるDIYプロジェクトですが、その効果は一年を通して実感できるはずです。
ウッドデッキやテラスの設置

犬小屋の前にウッドデッキやテラスを増築することで、愛犬がくつろげる第二のリビングのような空間を提供できます。
地面から一段上がったデッキの上は、湿気や地面の熱から愛犬を守り、清潔な環境を保ちやすいというメリットがあります。
特に老犬にとっては、土の地面よりも平らなウッドデッキの方が歩きやすく、足腰への負担を軽減できる場合もあるでしょう。
ウッドデッキを作る際は、まず地面の雑草処理と整地を行い、防草シートを敷いておくことで、後のメンテナンスが楽になります。
その上に束石を配置し、水平を確認しながら束柱を立て、根太と呼ばれる土台となる木材を組んでいきます。
床板には、耐久性の高いハードウッドや、防腐加工が施されたSPF材などを使用するのが一般的です。
天然木を使用する場合は、定期的な塗装メンテナンスが必要になりますが、木の温もりや足触りの良さは格別と言えます。
もしメンテナンスの手間を減らしたいのであれば、樹脂製の人工木材を使用するという選択肢もあります。
人工木は腐食の心配がなく、ささくれも出にくい(製品による)ため、愛犬が寝転んでも安心です。
デッキの周囲には、必要に応じて柵やスロープを設置してあげると、より安全で使いやすいスペースになります。
特に小型犬や足の短い犬種の場合は、デッキの高さが高すぎると昇り降りが大変になるため、緩やかなスロープや階段を設けることが必須です。
夏場はデッキの上に日除けのシェードを張ることで、風通しの良い涼しいお昼寝スポットへと早変わりします。
犬小屋の入り口とデッキをフラットに繋げることで、室内と屋外を自由に行き来できる開放的な空間が生まれ、愛犬のストレス解消にも役立つことでしょう。
室内のケージを拡張する方法
犬小屋の増築というと屋外のイメージが強いかもしれませんが、室内飼育におけるケージやサークルの拡張も重要なテーマです。
子犬の頃に使っていたケージが手狭になったり、留守番の時間が長くて運動不足が心配だったりする場合、居住スペースを広げる工夫が求められます。
市販のサークルを使用している場合は、同じメーカーの拡張パーツを購入して連結するのが最も手軽で確実な方法です。
しかし、部屋の形状や家具の配置に合わせてぴったりと収めたい場合は、DIYでオリジナルの拡張部分を作成するのがおすすめです。
例えば、既存のケージの横に、木材やイレクターパイプを使って囲いを作り、トイレスペースや遊び場を増設することができます。
壁面を利用して棚を作り、その下を愛犬のスペースとして活用すれば、部屋の空間を無駄なく使うことが可能です。
室内での増築において注意すべき点は、床材の滑りにくさと掃除のしやすさです。
フローリングの床は犬の足腰に負担をかけるため、拡張した部分にはクッションフロアやジョイントマット、または洗えるタイルカーペットを敷くようにしましょう。
また、脱走防止のための高さ確保や、噛んでも壊れにくい素材選びも重要です。
100円ショップで売られているワイヤーネットを結束バンドで繋ぎ合わせる簡易的なDIYも見かけますが、大型犬や力のある犬の場合は破壊してしまう恐れがあるため、強度には十分配慮する必要があります。
最近では、インテリアに馴染むようなおしゃれな木製の柵やゲートを自作する飼い主も増えています。
愛犬がリラックスして過ごせるように、ベッドを置く寝室エリアとトイレエリアを明確に分けてあげることも、快適な住環境作りには欠かせないポイントです。
大型犬にも対応できる広さへ

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬を迎える場合、一般的なサイズの犬小屋では到底間に合いません。
体が大きい分、寝返りを打ったり手足を伸ばしたりするための十分な床面積が必要であり、高さも圧迫感のないレベルを確保しなければなりません。
大型犬用の犬小屋を増築する際は、何よりも「強度」と「耐久性」が最優先事項となります。
彼らの力は非常に強いため、壁板の厚みを増したり、骨組みとなる柱を太くしたりして、頑丈な構造にする必要があります。
床板もたわまないように根太の間隔を狭くし、厚みのある板材を使用することが推奨されます。
広さの目安としては、愛犬が中で立ち上がって回転できるだけのスペースに加え、伏せをした状態で手足を伸ばしても壁に当たらない余裕が欲しいところです。
入り口のサイズも重要で、体が大きくなってもスムーズに出入りできるように、幅と高さを十分に取っておく必要があります。
また、大型犬は体温が高くなりやすいため、通気性の確保は小型犬以上に重要になります。
壁面に開閉可能な窓を設けたり、屋根裏に換気口を作ったりして、熱気がこもらないような工夫を凝らしましょう。
メンテナンスの観点からは、掃除のしやすさも考慮すべき点です。
体が大きい分、抜け毛の量や汚れも多くなるため、屋根が開閉式になっていて上から掃除ができる構造や、床板が取り外せる仕組みにしておくと便利です。
大型犬用の小屋は重量もかなりのものになるため、一度設置すると移動させるのは困難です。
増築の計画段階で、日当たりや風向き、排水などを考慮した最適な場所を慎重に選ぶことが成功の鍵となります。
広々とした頑丈な住まいは、大型犬にとって安心できる城となり、心身の健康維持に大きく寄与するはずです。
適切な材料と工具の選び方
犬小屋の増築を成功させるためには、適切な材料選びと、作業を効率化する工具の準備が欠かせません。
木材に関しては、ホームセンターで入手しやすいSPF材(ツーバイ材)が安価で加工もしやすいため、DIYの定番となっています。
しかし、SPF材は耐水性が低いため、屋外で使用する場合は必ず防腐・防虫効果のある塗料をしっかりと塗ることが条件となります。
予算に余裕があるなら、杉やヒノキなどの国産材や、ウエスタンレッドシダー、サイプレスといった耐久性の高いハードウッドを選ぶと、長持ちする小屋が作れます。
特に地面に接する部分や雨ざらしになるデッキ材には、腐りにくい木材を選ぶことが、将来的なメンテナンスの手間を減らすことに繋がります。
塗料については、木目を生かした浸透タイプの油性塗料(キシラデコールなど)が、木の呼吸を妨げず、防腐効果も高いためおすすめです。
愛犬が舐めてしまう可能性を考慮して、自然由来の成分で作られた安全性の高い塗料を選ぶ飼い主も増えています。
接合に使用するビス(ネジ)は、錆びにくいステンレス製のコーススレッドを選ぶのが鉄則です。
鉄製のビスは安価ですが、屋外ではすぐに錆びてボロボロになり、木材を汚したり強度を落としたりする原因となります。
工具に関しては、電動のインパクトドライバーと丸ノコがあると、作業効率と仕上がりの精度が格段に上がります。
特にインパクトドライバーは、硬い木材にビスを打ち込む際に必須のアイテムであり、これがあるのとないのとでは疲労度が全く違います。
丸ノコは直線を綺麗に切断するのに便利ですが、扱いを誤ると危険なため、初心者の方はホームセンターの木材カットサービスを利用するのも賢い方法です。
その他にも、水平器(水準器)やメジャー、さしがね(L字型の定規)などは、正確な寸法を測り、歪みのない構造物を作るための必需品です。
道具への投資は惜しまず、安全かつ快適に作業を進められる環境を整えてから、増築プロジェクトに取り掛かりましょう。
【PR】タウンライフ サイト運用歴12年!提携会社600社以上!累計利用者40万人!!/
【簡単60秒で一括無料請求!】 無料で貰えるリフォームプランで、損しないリフォームが出来ます!!
一番良いリフォーム会社が見つかる!
失敗したくない方へ!一括見積もりでリフォームは変わります!!
リフォーム、リノベーションのアイデア・アドバイス、プランの提案、費用のお見積りがもらえる!
損しない、後悔させない!エクステリア、外構を頼む業者選び!
【一括無料!】エクステリア&外構を理想のプランで見積もり比較
業者に頼む犬小屋の増築と費用の注意点
ポイント
- プロにリフォームを依頼する
- 工事にかかる費用の相場
- 法律や確認申請への理解
- 設計図をもとにした打ち合わせ
- 愛犬のために行う犬小屋の増築
プロにリフォームを依頼する

DIYに自信がない場合や、より本格的で耐久性のある増築を望む場合は、プロの業者に依頼するのが確実です。
大工やリフォーム会社、あるいはエクステリア専門の業者であれば、専門的な知識と技術で要望を形にしてくれます。
特に最近では「愛犬家住宅」や「ペットリフォーム」を専門に扱う業者も増えており、犬の習性を熟知した提案をしてくれるのが大きな魅力です。
プロに依頼する最大のメリットは、仕上がりの美しさと構造的な安全性です。
台風や地震などの災害にも耐えうる頑丈な作りや、断熱材を適切に使用した快適な温熱環境など、素人では難しいレベルの施工が期待できます。
業者を探す際は、過去の施工事例を確認し、犬小屋やペット関連の工事実績が豊富な会社を選ぶことが重要です。
ウェブサイトで事例写真をチェックしたり、実際に施工した人の口コミを参考にしたりすると良いでしょう。
また、こちらの要望をしっかりと聞いてくれるか、愛犬のことを考えた提案をしてくれるかどうかも、業者選びの重要なポイントです。
現地調査の際には、愛犬の大きさや性格、困っていること(暑がり、無駄吠え、脱走癖など)を具体的に伝えることで、より的確なプランを提案してもらえます。
複数の業者から見積もりを取り(相見積もり)、費用だけでなく提案内容や担当者の対応を比較検討することをおすすめします。
アフターフォローや保証期間についても契約前に確認しておけば、万が一不具合が発生した際にも安心です。
プロの力を借りることで、単なる小屋の拡張にとどまらず、庭全体を含めた愛犬との共生空間としてリデザインすることも可能になります。
工事にかかる費用の相場
犬小屋の増築を業者に依頼する場合、やはり気になるのが費用の問題です。
増築の規模や使用する材料、依頼する業者によって金額は大きく異なりますが、ある程度の相場を知っておくことで予算計画が立てやすくなります。
例えば、既存の犬小屋に屋根を延長して雨よけを作る程度の小規模な工事であれば、数万円から10万円程度で済む場合もあります。
一方で、大型犬用に部屋ごと増築したり、断熱材やサッシ窓を入れた本格的な小屋を作ったりする場合は、30万円から50万円、あるいはそれ以上かかることも珍しくありません。
費用の内訳としては、材料費、人件費(職人の工賃)、諸経費(運搬費や廃棄物処理費など)が主な構成要素となります。
特に最近は木材価格の高騰(ウッドショック)などの影響もあり、材料費が変動しやすい傾向にあります。
ウッドデッキやテラスを併設する場合も、広さや素材(天然木か人工木か)によって費用は大きく変わります。
人工木のウッドデッキを設置する場合、1平方メートルあたり2万円から4万円程度が一般的な相場と言われています。
DIYと比較すると、業者への依頼はどうしても割高に感じられるかもしれませんが、工具を揃える初期費用や失敗した際のリスク、そして何より自分の時間と労力を考慮すれば、決して高すぎる投資ではないとも考えられます。
予算を抑えるポイントとしては、既製品の部材をうまく活用する、塗装などの仕上げ部分は自分で行う(ハーフビルド)、閑散期を狙って依頼するなどがあります。
見積もり書が出てきたら、「一式」という曖昧な表記ではなく、何にいくらかかっているのか明細を確認し、不明な点は遠慮なく質問することが大切です。
安さだけで業者を選ぶと、手抜き工事や粗悪な材料を使われるリスクもあるため、価格と品質のバランスを慎重に見極める必要があります。
法律や確認申請への理解

犬小屋の増築において意外と見落とされがちなのが、建築基準法をはじめとする法律の問題です。
「たかが犬小屋」と思うかもしれませんが、土地に定着する屋根と柱(または壁)がある工作物は、法律上「建築物」として扱われる可能性があります。
特に、基礎がコンクリートで固められていて容易に移動できないものや、人が入れるほどの大きさがあるものは、建築確認申請が必要になるケースがあります。
一般的に、防火地域・準防火地域以外の場所で、床面積が10平方メートル(約3坪、およそ6畳弱)以下の増築であれば、確認申請は不要とされています。
ほとんどの家庭用犬小屋はこの範囲に収まるはずですが、すでに敷地内に他の小屋や物置がある場合は、それらと合算されることもあるため注意が必要です。
また、防火地域や準防火地域に指定されているエリア(都市部の住宅密集地など)では、面積に関わらず増築には原則として確認申請が必要となり、使用できる材料にも耐火性能が求められます。
さらに、建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)や容積率の制限も守らなければなりません。
敷地いっぱいに家が建っている場合、犬小屋を増築することで建ぺい率オーバーとなり、違法建築となってしまうリスクがあります。
固定資産税についても知っておく必要があります。
土地への定着性、外気分断性(屋根と3方向以上の壁がある)、用途性(居住や作業などに使われる)の3要件を満たす建物は、課税対象となる可能性があります。
ただし、小規模な犬小屋であれば課税対象外とされることが一般的ですが、ガレージ並みの立派なものや、基礎がしっかりした大型のものは、自治体の調査で指摘される可能性もゼロではありません。
隣地との境界線からの距離(民法上の50cmルールなど)もトラブルになりやすいポイントです。
隣家の窓の近くに犬小屋を設置すると、臭いや鳴き声、抜け毛が原因で近隣トラブルに発展することもあるため、法律だけでなくマナーとしての配慮も不可欠です。
不安な場合は、着工前に自治体の建築指導課や専門家(建築士など)に相談することをおすすめします。
設計図をもとにした打ち合わせ
業者に依頼する場合でも、自分でDIYする場合でも、設計図(図面)を作成することは非常に重要です。
設計図があることで、完成形のイメージを具体的に共有でき、「思っていたのと違う」という失敗を防ぐことができます。
業者との打ち合わせでは、簡単なラフスケッチでも良いので、希望する形や広さ、窓の位置などを描いて見せると話がスムーズに進みます。
特にこだわりのある部分(例えば、掃除がしやすい床の構造や、愛犬が外を眺められる窓の高さなど)は、口頭だけでなく図や写真を使って伝えることが大切です。
プロの業者は、こちらの要望をもとに、より詳細な平面図や立面図、時には3Dパースなどを作成してくれます。
図面を見ながら、動線はスムーズか、風通しは良いか、日当たりはどう変化するかなどをシミュレーションしましょう。
電気配線についても忘れてはいけません。
冬場のペットヒーターや夏場の扇風機、夜間の照明、あるいは見守りカメラなどを設置する予定があるなら、コンセントの位置や数も計画に盛り込む必要があります。
配線コードを愛犬が噛んでしまわないように、壁の中に隠蔽配管するか、金属管で保護するなどの安全対策も設計段階で組み込んでおくべきです。
また、屋根の勾配や軒の出(ひさしの長さ)も図面で確認すべきポイントです。
軒が深ければ雨の吹き込みを防げますが、逆に深すぎると冬場の日差しを遮ってしまう可能性もあります。
季節ごとの太陽高度を考慮した設計ができるのも、図面を作成するメリットの一つです。
納得いくまで図面の修正を繰り返し、詳細を詰めてから工事に着手することが、満足度の高い増築への近道となります。
こちらもCHECK
-
-
がっちりマンデーで紹介のリフォーム会社!評判と選び方
※画像はイメージです 人気テレビ番組がっちりマンデーでリフォーム会社が特集されると、大きな注目が集まります。 リフォームを検討している方にとって、番組で紹介される企業は信頼できる選択肢の一つに映るでし ...
-
-
エクステリアのライトをdiyでおしゃれに!庭が見違える照明の選び方・付け方
自宅の庭や玄関周りを、夜間にも美しく、そして安全に照らしたいと考えたことはありませんか。 エクステリアのライトアップは、専門の業者に頼むものだと思われがちですが、実はポイントさえ押さえれば自分で行うこ ...
-
-
マイホームをディズニー仕様にする方法|費用・間取り・内装まで徹底解説
マイホームをディズニー仕様にしたいと考える方にとって、どのように夢を実現するかはとても大切なテーマです。 ディズニーみたいな家を建てるには、まずしっかりとしたイメージ作りが欠かせません。 ディズニー家 ...
愛犬のために行う犬小屋の増築

ここまで、犬小屋の増築に関する技術的なことや法律的なことについて詳しく見てきましたが、最も大切なのは「愛犬のため」という飼い主の想いです。
増築は単に建物を大きくすることではなく、愛犬のQOL(生活の質)を向上させるための手段に過ぎません。
広くなったスペースで愛犬がのびのびと寝転ぶ姿や、雨の日でも濡れずに外の空気を楽しむ様子を見ることは、飼い主にとっても大きな喜びとなるはずです。
DIYで汗を流して作った小屋には、既製品にはない温かみと愛情が宿ります。
たとえ少し不格好でも、愛犬のことを一番に考えて作られた空間は、世界に一つだけの最高のマイホームです。
業者に依頼する場合でも、プランニングの段階から積極的に関わることで、その想いは必ず形に反映されます。
犬の寿命は人間より短く、シニア期に入ると足腰が弱り、環境の変化への適応力も低下します。
だからこそ、若くて元気なうちから将来を見据えたバリアフリー化や、断熱性の向上などを考慮した増築を行うことは、愛犬への最高のプレゼントと言えるでしょう。
また、災害時の避難スペースとしての機能を持たせるなど、万が一の事態に備えた住環境作りも、責任ある飼い主の務めです。
犬小屋の増築プロジェクトを通じて、愛犬との絆がより一層深まることを願っています。
快適な住まいは、愛犬の健康寿命を延ばし、笑顔あふれる毎日をもたらしてくれることでしょう。
ぜひ、この記事を参考に、あなたと愛犬にぴったりの増築計画をスタートさせてください。
記事のまとめ
- 犬小屋の増築は愛犬の成長や快適性の向上に不可欠な手段である
- DIYなら費用を抑えつつ愛犬に合わせた細かいカスタマイズが可能
- 増築の第一歩は基礎作りであり水平を保つことが成功の鍵となる
- 屋根の延長は雨よけとして効果的だが勾配と強風対策が必須
- ウッドデッキは地面からの熱や湿気を防ぐ快適な空間になる
- 室内のケージ拡張では床材の滑り止め対策と強度確保が重要
- 大型犬用には十分な広さと共に頑丈な骨組みと床材が必要
- 材料選びでは防腐性のある木材や錆びないステンレスビスを選ぶ
- 業者への依頼は耐震性や仕上がりの美しさにおいてメリットが大きい
- 費用の相場はDIYと業者依頼で大きく異なるため予算計画が大切
- 10平米以下の増築でも防火地域などでは確認申請が必要な場合がある
- 建ぺい率や隣地境界線などの法的制限を守ってトラブルを回避する
- 設計図を作成することで完成イメージを共有し失敗を防げる
- コンセントや照明などの設備計画も増築時に検討すべき項目である
- 愛犬の健康と幸せを第一に考えた愛情ある住環境作りを目指そう
【PR】タウンライフ サイト運用歴12年!提携会社600社以上!累計利用者40万人!!/
【簡単60秒で一括無料請求!】 無料で貰えるリフォームプランで、損しないリフォームが出来ます!!
一番良いリフォーム会社が見つかる!
失敗したくない方へ!一括見積もりでリフォームは変わります!!
リフォーム、リノベーションのアイデア・アドバイス、プランの提案、費用のお見積りがもらえる!
損しない、後悔させない!エクステリア、外構を頼む業者選び!
【一括無料!】エクステリア&外構を理想のプランで見積もり比較