※画像にはイメージも含まれます。
マイホームの購入は、人生における非常に大きな決断と言えるでしょう。
せっかく手に入れた憧れの住まいを長く快適に保つためには、目に見えない部分のメンテナンスが欠かせません。
特に日本の住宅環境において、木材を食害する害虫の存在は大きな脅威となっています。
多くの方が、セキスイハイムのシロアリ対策はどのように行われているのか、疑問に感じているのではないでしょうか。
鉄骨系や木質系といった構造の違いによって、被害のリスクや必要な対策は異なってきます。
建築段階から綿密な防蟻処理が施されているものの、日本の風土に広く生息するヤマトシロアリに対しては、常に警戒が必要です。
湿気が溜まりやすい玄関や水回りの状態を把握し、被害を未然に防ぐための定期点検を欠かさないことが重要となります。
また、新築時に付帯する10年保証の期間が過ぎた後には、有償メンテナンスによる防蟻再施工を検討しなければなりません。
将来的な維持費を想定する上で、専門業者に依頼した場合の費用相場をあらかじめ知っておくことは非常に有益です。
一部には費用を抑えようとDIYでの対処を考える方もいらっしゃいますが、専門知識のない自己処理はリスクが高いため避けるべきだと考えられます。
人気のグランツーユーやツーユーホームといった木質系住宅では、ベタ基礎を採用することで床下の乾燥状態を保つ工夫がなされています。
この記事では、セキスイハイムのシロアリ対策に関するあらゆる疑問にお答えし、皆様の大切な家を守るための具体的な知識を提供いたします。
これからの住まいづくりやメンテナンス計画の参考にしていただければ幸いです。
この記事でわかること、ポイント
- 鉄骨系および木質系住宅における被害リスクの違い
- 工場生産で行われる徹底した防蟻処理の仕組み
- 日本の住宅を脅かすヤマトシロアリの生態と特徴
- 湿気がこもりやすい玄関や水回りでの具体的な予防策
- 新築時の10年保証と有償メンテナンスによる延長条件
- 業者に依頼した際の防蟻施工に関する費用相場の目安
- DIYによる自己処理が危険である明確な理由
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もくじ
構造別に見るセキスイハイムのシロアリ対策
ポイント
- 鉄骨系でも被害の油断は禁物
- 住宅を支える木質系の特徴
- 建築時に行われる防蟻処理
- 日本で警戒すべきヤマトシロアリ
- 注意が必要な玄関や水回りの湿気
- 被害を防ぐための定期点検
鉄骨系でも被害の油断は禁物

住宅の構造を選ぶ際、鉄骨造であれば虫の被害とは無縁であると考える方は非常に多いのではないでしょうか。
確かに、建物の骨組みそのものが金属で作られているため、主要な構造体が食い破られる倒壊のリスクは低いと言えるでしょう。
しかしながら、鉄骨系であっても内部の造作には多くの木材が使われています。
例えば、フローリングの床材や壁の下地材、そして天井裏の部材などは木製であることがほとんどです。
そのため、鉄骨造の住宅であっても被害の油断は禁物となります。
鉄骨住宅における被害に対する誤解
多くの場合、鉄骨造の家を建てることで害虫被害の心配から完全に解放されると誤解されがちです。
建物の土台や柱が鉄骨であっても、床下の断熱材や配管の周辺など、虫が侵入するための経路は無数に存在しています。
特に、基礎のわずかなひび割れや、配管を通すために設けられた隙間などは、絶好の侵入ルートとなってしまいます。
鉄骨だから大丈夫という過信が、発見を遅らせる最大の原因になると言えるかもしれません。
早期発見ができなければ、気づいたときには室内の内装材がボロボロになっていたという事態も起こり得ます。
好まれる意外な素材と侵入経路
彼らは木材だけでなく、プラスチック製の配管カバーや発泡ウレタンなどの断熱材もかじって穴を開ける性質を持っています。
基礎のコンクリートの隙間から床下に侵入し、そこから断熱材を突き破って室内へと到達するケースが少なくありません。
さらに、鉄骨の表面に結露が発生すると、その水分を求めて虫が集まってくることもあります。
彼らは生きていくために水と食料を必要としており、住宅の構造に関わらず、条件さえ揃えばどこにでも巣を作ってしまうのです。
室内における被害の具体的な症状
鉄骨系の住宅において被害が発覚するのは、多くの場合、室内の木製部品に異変が生じたときです。
玄関ドアの木製枠や、和室の畳、あるいは巾木と呼ばれる壁と床の境目にある部材などが標的になりやすいとされています。
掃除機をかけた際に巾木がポロポロと崩れたり、床を歩いたときにフワフワとした不自然な沈み込みを感じたりした場合は要注意です。
これらのサインを見逃さないことが、被害を最小限に食い止めるための鍵となります。
目に見える場所に症状が現れたときには、すでに床下や壁の内部で大きな被害が進行していると考えられます。
鉄骨住宅における被害がもたらす影響
万が一、鉄骨系の住宅で被害が発生した場合、構造体が無事であっても修繕には多大な労力と費用がかかります。
壁のクロスを剥がして下地材を交換したり、床を剥がして断熱材を入れ替えたりする大掛かりなリフォームが必要になるからです。
また、駆除作業を行うためにも、壁の一部に穴を開けて薬剤を注入するなどの処置が求められます。
建物の強度がすぐに落ちるわけではありませんが、資産価値の低下や住む人の心理的な負担は計り知れません。
したがって、鉄骨造であっても木造住宅と同等レベルの警戒心を持ち、定期的なチェックを怠らない姿勢が不可欠です。
住宅を支える木質系の特徴
セキスイハイムが展開するツーユーホームやグランツーユーといったブランドは、木の温もりと高い気密性・断熱性を兼ね備えた木質系住宅として人気を集めています。
これらの住宅は、木材をふんだんに使用しているため、害虫対策には特別な工夫が施されています。
木質系の住宅において、構造上の特徴を正しく理解することは、適切なメンテナンス計画を立てる第一歩となるでしょう。
ここでは、木質系ならではの強みと、それを支える独自の技術について詳しく解説していきます。
ツーユーホームとグランツーユーの基本構造
ツーユーホームやグランツーユーは、強固なパネルを組み合わせて建物を構成するツーバイフォー工法やツーバイシックス工法を採用しています。
壁や床、屋根が一体となったモノコック構造であるため、地震や台風といった外部からの力に対して非常に強いという特徴があります。
このパネル構造は、隙間なく面で組み立てられるため、外からの虫の侵入を物理的に防ぐ効果も期待できます。
また、工場で高精度に組み立てられたユニットを現場で接合するため、現場施工特有の隙間や歪みが生じにくいのも大きなメリットです。
これにより、建物の耐久性を長期間にわたって維持することが可能となっています。
木材の含水率管理による防蟻効果
木材を餌とする害虫は、水分を多く含んだ腐朽しやすい木材を好む傾向があります。
セキスイハイムの木質系住宅では、使用する木材の含水率を工場で厳格に管理しています。
十分に乾燥させた木材を使用することで、虫が寄り付きにくい環境を作り出しているのです。
乾燥した木材は硬くて食べにくいため、被害のリスクを大幅に軽減できるというわけです。
さらに、乾燥した木材は反りや収縮が少なく、建物の骨組みとしての安定性を保つ上でも非常に重要な役割を果たします。
ベタ基礎がもたらす床下の乾燥状態
建物の足元を支える基礎の構造も、湿気対策において極めて重要です。
木質系住宅では、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎が標準的に採用されています。
ベタ基礎は、地面からの湿気が床下に上昇するのを強力にシャットアウトする働きを持っています。
従来の布基礎では地面がむき出しになっていたため、土壌の水分が直接床下にこもりがちでした。
しかし、ベタ基礎にすることで床下空間は常に乾燥した状態に保たれ、湿気を好む害虫が生息しにくい環境を実現しています。
壁内結露を防ぐための通気工法
室内外の温度差によって壁の内部に発生する結露は、木材を腐らせる大きな要因となります。
腐朽した木材は柔らかくなり、あっという間に食害の対象となってしまうでしょう。
これを防ぐために、外壁と断熱材の間に空気の通り道を設ける外壁通気工法が取り入れられています。
壁の内部に入り込んだ湿気を速やかに屋外へ排出することで、構造材を常に乾燥した状態に保つことができます。
このような見えない部分の湿度コントロールが、木質系住宅の寿命を飛躍的に延ばしていると言えます。
→ セキスイハイム
建築時に行われる防蟻処理

新築の住宅を建築する際、将来的な被害を防ぐための防蟻処理は法令でも義務付けられている重要な工程です。
セキスイハイムでは、工場生産の強みを最大限に活かし、一般的な現場施工よりも徹底した処理を行っています。
家が完成してからでは手の届かない部分に対して、建築段階でどのような対策が講じられているのかを知ることは大きな安心に繋がります。
ここでは、建築時に実施される具体的な処理のプロセスについて見ていきましょう。
工場生産ならではの徹底した品質管理
多くのハウスメーカーが現場で薬剤の散布を行うのに対し、セキスイハイムは大部分の工程を雨風の影響を受けない工場内で行います。
天候に左右されない環境で作業ができるため、薬剤の塗布ムラや乾燥不良といった施工のばらつきを防ぐことができます。
また、部材が組み立てられる前の段階で、木口や接合部といった細かい部分にまでしっかりと薬剤を含浸させることが可能です。
現場での手作業に頼らないこのシステムは、品質を均一に保つ上で非常に効果的だと考えられます。
このような工場生産のメリットが、長期的な建物の耐久性に直結しているのです。
基礎パッキン工法による床下換気の仕組み
床下の通気を確保することは、湿気対策の基本中の基本となります。
昔の住宅では、基礎コンクリートの一部に換気口と呼ばれる四角い穴を開けて風を通していました。
しかし、この方法では基礎の強度が低下するだけでなく、換気口の周辺しか空気が流れないという欠点がありました。
そこで現在採用されているのが、基礎と土台の間に樹脂製のスペーサーを挟み込む基礎パッキン工法です。
建物の全周からまんべんなく風を取り込むことができるため、床下の隅々まで空気が循環し、湿気の滞留を効果的に防ぎます。
土台や柱への薬剤塗布と注入作業
地面から近い部分にある木材は、最も被害に遭いやすい危険な箇所です。
そのため、地面から一定の高さまでにある土台や柱、大引きなどの構造材には、強力な防蟻薬剤が塗布または注入されます。
使用される薬剤は、人間やペットへの安全性が確認された認定品が選ばれており、室内への空気汚染の心配もありません。
木材の表面に膜を作るだけでなく、内部にまで成分を浸透させることで、長期にわたって食害をブロックします。
この初期段階での処理が、家を建ててから最初の10年間を守る強力なバリアとなるわけです。
配管周りの隙間を塞ぐシーリング処理
意外と盲点になりやすいのが、床下から室内へと伸びる給排水管の貫通部分です。
コンクリート基礎に配管を通すために開けられた穴と配管との間には、わずかな隙間が生じます。
この数ミリの隙間からでも、小さな害虫は容易に侵入してくることができます。
セキスイハイムでは、このような配管周りの隙間に対して、専用のシーリング材や防蟻性のパテを用いて厳重に隙間を塞ぐ処理を行っています。
物理的な侵入経路を徹底的に潰すという細やかな配慮が、家全体を守るための重要なピースとなっています。
日本で警戒すべきヤマトシロアリ
日本国内において、家屋に被害をもたらす代表的な害虫として知られているのがヤマトシロアリです。
北海道の北部を除く日本全国に広く分布しており、私たちの生活圏内のどこにでも潜んでいる可能性があります。
敵の正体を知ることは、適切な対策を講じる上で欠かせないプロセスです。
ここでは、ヤマトシロアリの生態や活動のサイクルについて詳しく解説いたします。
ヤマトシロアリの生息地域と活動時期
彼らは寒さには比較的強いものの、極端な乾燥を嫌い、湿気の多い土の中や腐った木材の中で生活しています。
基本的には一年中活動を続けていますが、気温が上がる春から夏にかけて最も動きが活発になります。
特に雨上がりの蒸し暑い日は、彼らにとって絶好の活動条件が揃う日となります。
冬場であっても、現代の高断熱な住宅の床下は比較的暖かいため、活動が完全に停止するわけではありません。
一年を通して油断のできない相手であると認識しておく必要があります。
羽アリの発生による被害発覚のメカニズム
被害に気づく最も多いきっかけは、春先から初夏にかけて大量の羽アリが飛び立つ現象を目撃することです。
ヤマトシロアリは、毎年4月から5月頃の雨上がりの昼間から夕方にかけて、新しい巣を作るために一斉に飛び立ちます。
この群飛(ぐんぴ)と呼ばれる現象は、すでに床下や壁の中に大規模な巣が存在している証拠でもあります。
室内や家の周囲で羽アリを見かけた場合は、すでにかなりの被害が進行している可能性が高いと考えるべきでしょう。
羽アリが飛んでいったからといって巣の中が空になったわけではなく、残された何万匹もの働きアリは依然として木材を食べ続けています。
黒アリとの見分け方と生態的特徴
家の中で羽の生えたアリを見つけたとき、それが普通の黒アリなのか、それとも害虫なのかを見分けることが重要です。
見分けるポイントは主に3つあり、触角の形、羽の大きさ、そして胴体のくびれです。
害虫の触角は数珠状にまっすぐ伸びていますが、黒アリの触角は途中で「く」の字に曲がっています。
また、害虫の4枚の羽は全て同じ大きさであるのに対し、黒アリは前の羽が大きく後ろの羽が小さいという特徴があります。
さらに、害虫の胴体はずん胴でくびれがないのに対し、黒アリは蜂のように腰の部分がきゅっと細くくびれています。
イエシロアリとの比較から見る被害規模の違い
日本にはヤマトシロアリの他にも、主に西日本の沿岸部を中心に生息するイエシロアリという種類がいます。
イエシロアリは数百万匹という巨大なコロニーを形成し、水を運ぶ能力を持っているため、建物の屋根裏まで一気に食害を進める恐ろしい存在です。
一方、ヤマトシロアリのコロニーは数万匹程度と小規模で、自ら水を運ぶことができないため、被害は主に湿った床下や水回りに集中します。
被害の進行スピードはイエシロアリに比べると遅いですが、被害範囲が局所的であるため発見が遅れがちになるという厄介な面を持っています。
どちらの種類であっても、見つけた際の迅速な対応が求められることに変わりはありません。
注意が必要な玄関や水回りの湿気

家の中で被害が発生しやすい場所には、ある共通した条件が揃っています。
それは、「暗い」「暖かい」「湿気が多い」という3つの要素です。
住宅の構造上、どうしてもこれらの条件を満たしやすいのが、玄関や水回りといった場所になります。
日常生活の中で意識的に換気や点検を行うことで、リスクを大幅に下げることができるでしょう。
具体的にどのような点に注意すべきか、場所ごとに詳しく見ていきます。
水回りの微小な水漏れが引き起こすリスク
浴室、キッチン、トイレ、洗面所といった水回りは、家の中で最も湿度が高くなりやすい場所です。
特に注意したいのが、目に見えない配管の継ぎ目からの微小な水漏れです。
一滴ずつポタポタと落ちるような水漏れであっても、長期間放置されると床下の土壌や木材を湿らせ、絶好の生息環境を作り出してしまいます。
排水口の詰まりや、コーキング材の劣化による隙間からの水の浸入にも十分に気を配る必要があります。
定期的に床下収納庫を外し、カビの臭いや湿気を感じないかを確認する習慣をつけると良いでしょう。
玄関のタイル下や勝手口の構造的弱点
意外に思われるかもしれませんが、玄関は被害報告が非常に多い場所の一つです。
玄関の土間部分は、基礎の立ち上がりがなく、土の上に直接タイルやコンクリートが施工されていることがほとんどです。
そのため、地面からの湿気が上がりやすく、タイルと基礎のわずかな隙間を縫って虫が侵入してきます。
上がり框(あがりかまち)と呼ばれる靴を脱ぐ段差の木材や、ドアの木製枠などは、彼らにとってご馳走となります。
勝手口の土間も玄関と同様の構造をしていることが多いため、同じく警戒が必要です。
家の外周に置かれた不要物が招く危険性
被害の原因は、家の内部だけでなく外部環境にあることも珍しくありません。
庭に放置された廃材や段ボール、枯れた切り株などは、彼らにとって格好の住処となります。
外壁に立てかけるようにして置かれた木製のプランターやスノコなども、湿気を溜め込む原因となります。
家の基礎のすぐ近くにこれらの木製品を置くことは、自ら害虫を家の中へ誘導しているようなものです。
家の外周は常に整理整頓を心がけ、風通しを良くしておくことが極めて重要です。
日常的な換気と目視チェックの重要性
湿気をこもらせないためには、毎日の生活の中でのこまめな換気が効果的です。
特に入浴後のお風呂場は、換気扇を長めに回すか窓を開けて、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
また、基礎の周囲に設けられた換気口や基礎パッキンのスリットの前に、荷物を置いて塞いでしまわないように注意してください。
月に一度程度は、家の周りをぐるりと歩いて回り、基礎の表面に蟻道(ぎどう)と呼ばれる泥のトンネルが作られていないかを目視でチェックすることをお勧めします。
この小さなトンネルを見つけることができれば、被害が拡大する前に対処することが可能になります。
被害を防ぐための定期点検
住宅を長持ちさせるためには、人間の健康診断と同じように定期的なプロの目による点検が欠かせません。
セキスイハイムでは、アフターサービス部門であるファミエスを通じて、綿密な定期点検プログラムを提供しています。
素人では気づきにくい床下などの異変を早期に発見するためには、この点検制度を有効に活用することが最善の策です。
定期点検のタイミングや、どのような調査が行われるのかについて解説します。
引き渡し後から始まる点検スケジュールの全体像
新築の引き渡しから、半年、1年、2年と定期的に点検が行われますが、シロアリ対策として特に重要な節目となるのが5年目と10年目の点検です。
一般的に、新築時に施された防蟻薬剤の有効期限は約5年とされています。
そのため、5年目の点検では薬剤の効果が切れていないか、異常が発生していないかを重点的に確認します。
そして10年目の点検は、初期保証の期限を迎えるにあたって、今後のメンテナンス計画を決定する極めて重要なタイミングとなります。
案内が届いた際には、面倒がらずに必ず点検を受けるようにしてください。
床下空間における専門的な調査項目
点検当日は、専門のスタッフが作業服に着替え、床下収納庫などを入り口にして床下空間へと潜り込みます。
懐中電灯で隅々まで照らしながら、基礎コンクリートのひび割れや、水漏れの跡がないかを慎重にチェックしていきます。
最も重要なのは、木材の表面に蟻道が作られていないか、叩いたときに空洞音がしないかという確認です。
また、床下の湿度を測定し、カビの発生状況から換気が正常に行われているかどうかも診断します。
この過酷な床下での作業は、専門的な知識と経験を持ったプロフェッショナルでなければ正確な判断を下すことはできません。
外壁や基礎周辺のクラック確認
床下だけでなく、建物の外回りも重要な点検項目の一つです。
基礎コンクリートの表面に発生したヘアクラックと呼ばれる細いひび割れは、害虫の侵入経路となる可能性があります。
また、外壁のコーキングの劣化や雨樋の破損による雨水の浸入も、木材を腐らせる原因となるため見逃せません。
点検スタッフは家の周囲を歩きながら、敷地内の水はけの状態や、庭木の配置などが建物に悪影響を与えていないかも確認します。
外側からの視点と内側からの視点の両方から、家全体のリスクを総合的に評価するのです。
点検結果に基づく適切なメンテナンスの提案
点検が終了すると、撮影した写真や動画を交えながら、現在の床下や建物の状態について詳細な報告が行われます。
もし軽微な水漏れや結露の兆候が見つかった場合には、大事に至る前に修繕の提案がなされます。
また、薬剤の有効期限が近づいている場合には、予防のための再処理を推奨されることになります。
この報告書は、家の健康状態を記したカルテのようなものです。
点検スタッフからのアドバイスに真摯に耳を傾け、必要なメンテナンスを適切なタイミングで実施することが、マイホームの寿命を延ばす最大の秘訣と言えるでしょう。
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費用と保証で知るセキスイハイムのシロアリ対策
ポイント
- 新築時に付帯する10年保証
- 延長に必要な有償メンテナンス
- 業者に依頼した場合の費用相場
- DIYでの自己処理を避ける理由
- 安心なセキスイハイムのシロアリ対策のまとめ
新築時に付帯する10年保証

セキスイハイムで家を建てた場合、新築時から充実した長期保証制度が適用されることは大きな魅力の一つです。
防蟻に関する保証も、一般的な住宅メーカーに比べて手厚い内容が用意されています。
しかし、保証が適用されるためには、あらかじめ定められた条件やルールを正しく理解しておく必要があります。
いざという時に「保証対象外だった」という事態を避けるためにも、10年保証の仕組みを詳しく紐解いていきましょう。
初期保証の対象範囲と適用条件
新築の引き渡し日から数えて、最初の10年間は標準で防蟻保証が付帯しています。
この期間中に万が一、家屋の主要な構造部分にシロアリによる被害が発生した場合、無償で駆除作業および被害箇所の修繕が行われます。
ただし、この保証を有効に保つためには、セキスイハイムが定める定期点検を必ず受けることが絶対条件となります。
5年目などの定期点検を無断でキャンセルしたり、点検時の指摘事項を無視して修繕を怠ったりすると、保証が打ち切られてしまう可能性があります。
メーカー側と施主側の双方が、建物の維持管理に協力して取り組むことが前提となっているのです。
免責事項として定められている内容の確認
手厚い10年保証であっても、どのようなケースでも無条件で保証されるわけではありません。
契約書や保証書には、必ず免責事項と呼ばれる「保証が適用されない条件」が記載されています。
例えば、台風や洪水といった自然災害によって床下浸水が発生し、それによって薬剤が流出したり防蟻性能が低下したりした場合は保証の対象外となります。
また、施主自身が勝手に増改築を行ったり、他業者に基礎周りの工事を依頼して防蟻バリアを破壊してしまった場合も同様です。
引き渡し時に受け取る保証書の約款には必ず目を通し、どのような行為がNGとなるのかを把握しておくことが大切です。
保証期間中に発生したトラブルへの対応プロセス
もし保証期間の10年以内に、羽アリの発生や木くずの発見など、被害の兆候が見られた場合はどうすればよいのでしょうか。
まずは慌てずに、担当の営業マンやオーナーサポートセンター(ファミエス)に速やかに連絡を入れます。
自己判断で市販の殺虫剤を撒いてしまうと、虫が建物の奥深くへと逃げ込んでしまい、被害の全容把握が難しくなるため絶対に避けてください。
専門のスタッフが現場に駆けつけて被害状況の調査を行い、保証の適用範囲であることを確認した上で、適切な駆除と復旧工事の手配が行われます。
窓口が一本化されているため、たらい回しにされることなく迅速な対応が受けられるのは大手メーカーならではの安心感です。
他社の保証制度と比較した際の優位性
一般的な木造住宅の場合、新築時の防蟻保証は5年間となっているケースがほとんどです。
これは、使用されている薬剤の有効期限が5年であることを基準としているためです。
一方、セキスイハイムが10年という長期の初期保証を実現できている背景には、工場生産による高い施工精度と、独自の防蟻技術への絶対的な自信があります。
途中で5年目の点検を挟むことでリスクを管理し、施主に対して10年間の安心を約束しているわけです。
この初期費用の負担を抑えつつ長期の安心を得られる点は、他社と比較した際の大きな優位性と言えるでしょう。
延長に必要な有償メンテナンス
新築時から続く安心の10年保証も、月日が経てばいつかは期限を迎えることになります。
10年目以降も大切な住まいを守り続けるためには、保証を延長するための手続きが必要となってきます。
これ以降は有償でのメンテナンス工事が必須となりますが、家を長持ちさせるための必要経費として前向きに捉えるべきです。
保証延長のプロセスと、実施される再施工の内容について詳しく解説します。
10年目以降の保証延長プロセス
10年目の定期点検の際、担当者から防蟻保証の延長に関する案内と見積もりが提示されます。
この提案を受けて、セキスイハイム(ファミエス)の指定業者による防蟻再施工を有償で実施することで、保証期間がさらに5年間延長される仕組みとなっています。
その後も、5年ごとの点検のタイミングで再施工を繰り返すことにより、最長で30年やそれ以上にわたって保証を継続することが可能です。
一度でも保証を途切れさせてしまうと、再度保証に加入し直すためのハードルが上がったり、事前の詳細な調査費用が別途発生したりすることがあります。
そのため、途切れることなく継続して延長手続きを行うことが最も賢明な選択と言えます。
防蟻再施工の手順と工期の目安
有償メンテナンスとして行われる防蟻再施工は、基本的に新築時の状態に近づけるための薬剤散布が中心となります。
作業員が床下に進入し、基礎の立ち上がり部分や土台、束柱といった木部に対して丁寧に薬剤を吹き付けていきます。
また、玄関や浴室周辺など床下からアプローチできない場所に対しては、タイルの目地などに小さな穴を開けて薬剤を注入する特殊な処理を行うこともあります。
作業自体は通常、半日から1日程度で完了するため、住みながらの工事が可能であり、日常生活への影響は最小限に抑えられます。
使用される薬剤の安全性と住環境への配慮
薬剤を家中に撒くと聞くと、小さなお子様やペットの健康への影響を心配される方も多いでしょう。
昔は強い臭気や毒性を持つ薬剤が使われていた時代もありましたが、現在セキスイハイムが使用しているのは安全性の高い認定薬剤のみです。
揮発性が非常に低く、室内の空気を汚染するシックハウス症候群の原因物質も含んでいません。
施工中の臭いもほとんど気にならないレベルまで改善されており、工事が終わったその日の夜から通常通りに生活することができます。
安全と安心を両立した最新の薬剤が使用されているため、過度な心配は不要です。
長期的な資産価値を維持するための意義
数万円から十数万円の出費となる有償メンテナンスを、高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれかもしれません。
しかし、万が一被害に遭ってから駆除と修繕を行うことになれば、数百万円という莫大な費用がかかることも珍しくありません。
定期的なメンテナンス費用は、建物の構造という取り返しのつかない部分を守るための掛け捨ての保険のようなものです。
また、将来的に家を売却することになった際にも、定期的な点検と保証が継続されている家は、買い手に対して高い安心感を与え、資産価値の維持に直結します。
長期的な視点で考えれば、決して無駄な投資ではないということがお分かりいただけるでしょう。
業者に依頼した場合の費用相場

有償メンテナンスの時期が近づくと、少しでも費用を安く抑えようと、セキスイハイム以外の一般の防蟻業者への依頼を検討する方もいらっしゃるでしょう。
ハウスメーカーを通す場合と、直接地元の業者に依頼する場合とでは、費用やサービスの内容に違いが生じます。
それぞれのメリットとデメリットを正しく比較し、納得のいく選択をすることが大切です。
ここでは、業者に依頼した場合の一般的な費用相場と、業者選びのポイントについて整理します。
公式サポートを利用した場合の料金目安
セキスイハイムのオーナーサポート(ファミエス)を通じて防蟻工事を依頼した場合の費用は、建物の広さによって変動します。
一般的な相場としては、1坪あたり6,000円から8,000円程度、あるいは1平方メートルあたり2,000円から2,500円程度が目安となります。
例えば、延床面積が30坪(約100平米)の住宅であれば、およそ18万円から24万円程度の費用がかかる計算です。
一般の業者と比較すると若干割高に感じるかもしれませんが、セキスイハイムの独自構造を熟知した業者が施工を行うという絶対的な安心感があります。
また、施工後の家全体の保証システムと連動しているため、万が一トラブルが起きた際の責任の所在が明確である点も大きなメリットです。
防蟻工事費用の比較目安(30坪の住宅の場合)
| 依頼先 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| セキスイハイム(公式) | 約18万〜24万円 | 構造を熟知。保証の継続が可能。 |
| 一般の専門業者 | 約12万〜18万円 | 費用は抑えられるが、メーカー保証は切れるリスク。 |
| ホームセンター等の提携業者 | 約10万〜15万円 | 安価だが施工品質にばらつきがある。 |
一般の防蟻業者との費用比較とサービスの違い
一方、インターネットやチラシで見つける一般の防蟻業者に直接依頼した場合、1坪あたり4,000円から6,000円程度で済むケースが多く見られます。
30坪の住宅であれば、12万円から18万円程度に費用を抑えることができるかもしれません。
しかし、ここで注意しなければならないのは、他社で防蟻工事を行った瞬間に、セキスイハイムの建物全体の保証が打ち切られる可能性があるという点です。
目先の数万円を節約した結果、将来発生するかもしれない重大な構造トラブルの保証を失うことになれば、本末転倒と言わざるを得ません。
費用の安さだけでなく、保証のリスクも含めて慎重に判断することが求められます。
相見積もりを取得する際の注意点
もしどうしても一般業者への依頼を検討する場合は、必ず複数の業者から相見積もりを取ることが鉄則です。
見積もり書を受け取ったら、単に合計金額だけを見るのではなく、施工面積や使用する薬剤の種類、施工方法が詳細に記載されているかを確認してください。
「一式」という曖昧な表現で済まされている場合は、後から追加料金を請求されるトラブルに発展する可能性があります。
また、セキスイハイムの特殊な基礎構造(ベタ基礎や基礎パッキン工法)での施工実績が豊富にあるかどうかも、担当者に直接質問して確認しておくべきポイントです。
対応の丁寧さや質問に対する回答の的確さも、信頼できる業者を見極める重要な判断材料となります。
悪質な業者を見極めるためのチェックポイント
残念ながら、訪問販売などで不安を煽り、高額な契約を結ばせる悪質な業者が存在することも事実です。
「このままでは家が倒壊する」「今すぐ工事をしないと危険だ」と契約を急がせる業者には絶対に注意してください。
また、床下の無料点検と称して入り込み、あらかじめ用意しておいた虫の死骸を見せて嘘の報告をする手口も報告されています。
信頼できる業者は、公益社団法人日本しろあり対策協会などの公的機関に加盟しており、認定証を提示することができます。
少しでも不審に感じた場合はその場で契約せず、家族や消費者センターに相談する冷静さを持つことが身を守る盾となります。
DIYでの自己処理を避ける理由
インターネットの動画サイトなどを見ると、ホームセンターで買ってきた薬剤を使って自分で防蟻処理を行っている映像を見かけることがあります。
業者に頼むよりも費用を圧倒的に安く抑えられるため、DIYに自信のある方は挑戦してみたくなるかもしれません。
しかし、住宅の寿命に関わる重要な防蟻処理を素人が見よう見まねで行うことは、想像以上に高いリスクを伴います。
なぜDIYでの自己処理を絶対に避けるべきなのか、その理由を具体的に解説します。
市販の殺虫剤を使用することの限界
ホームセンターで手に入る市販のシロアリ駆除剤や予防剤は、プロが使用する業務用の薬剤とは濃度や成分が異なります。
一時的に表面にいる虫を退治することはできても、木材の内部に深く浸透して長期間効果を持続させるほどの威力はありません。
さらに、羽アリを見つけて市販のスプレー式殺虫剤を吹きかけてしまうと、虫が危険を察知して家のさらに奥深くへと逃げ散ってしまいます。
結果として、巣が分散して被害の範囲を広げてしまうという最悪の事態を招くことになります。
素人判断による市販薬の使用は、状況を悪化させる可能性が高いと言えるでしょう。
床下での作業に潜む健康被害のリスク
床下空間は、大人が腹ばいになってようやく進めるほどの狭く暗い場所です。
そのような閉鎖的な空間で、防護服や専用のマスクを着用せずに薬剤を散布すれば、化学物質を大量に吸い込んでしまう危険があります。
また、床下にはホコリやカビが大量に舞っており、ムカデやクモといった他の害虫と遭遇する確率も非常に高いです。
作業中にパニックになって身動きが取れなくなったり、釘やコンクリートの破片で怪我をしたりする事故も起きています。
費用を節約するために、自らの健康や命を危険に晒すような行為は決して推奨できるものではありません。
見落としによる被害拡大と保証対象外の危険性
防蟻処理は、ただ床下の木材に薬をかければ良いという単純な作業ではありません。
プロの作業員は、家の構造を完全に把握した上で、どの隙間に潜みやすいか、どこから侵入してくるかを予測してピンポイントで処置を行います。
素人が闇雲に薬剤を撒いても、肝心な侵入経路を見落としていれば全く意味をなしません。
さらに致命的なのは、施主が自分で床下に潜って何らかの作業を行った形跡があると、ハウスメーカーの正規の保証が完全に無効になってしまうという点です。
数千円のDIY費用をケチった代償として、数千万円の資産価値に対する保証を失うことは、あまりにもリスクが大きすぎます。
専門的な機材と知識が不可欠である理由
正規の防蟻工事では、強力なコンプレッサーを用いて微細な霧状の薬剤を床下空間全体に充満させたり、木材の深部に圧力をかけて薬剤を注入したりします。
このような専門的な機材は市販されておらず、素人が真似できるような作業レベルではありません。
また、基礎の換気状態を診断し、建物の耐久性を損なわない適切な工法を選択するためには、建築構造に対する深い知識が必要です。
家を守るための投資は、素人の手探りではなく、確かな技術と経験を持ったプロフェッショナルに委ねるのが鉄則です。
DIYを楽しむのは棚作りや壁紙の張り替えなどにとどめ、建物の根幹に関わる部分は専門家に任せるようにしましょう。
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安心なセキスイハイムのシロアリ対策のまとめ

ここまで、セキスイハイムにおけるシロアリ対策の全貌について、構造の違いから保証、費用の相場に至るまで詳しく解説してきました。
鉄骨造であっても油断はできず、木質系住宅ではその特徴を生かした綿密な対策が施されていることがお分かりいただけたかと思います。
工場生産による徹底した品質管理と、引き渡し後の充実した定期点検システムは、家を長持ちさせるための強力な両輪です。
日本の環境下で家を守り抜くためには、新築時の性能にあぐらをかくことなく、適切な時期に有償のメンテナンスを行い、保証を継続していくことが何よりも重要となります。
最後に、この記事を通して皆様にお伝えしたかった重要なポイントを箇条書きで整理しておきますので、今後のメンテナンス計画にぜひお役立てください。
記事のまとめ
- セキスイハイムのシロアリ対策は鉄骨系であっても内部の木材保護が重要である
- ツーユーホームなどの木質系は含水率管理とベタ基礎で湿気を防いでいる
- 工場生産の段階で均一かつ徹底した防蟻処理が施されている
- 床下の換気を促す基礎パッキン工法が効果的な予防策となっている
- 日本の住宅を脅かすヤマトシロアリは湿った場所を好み春先に羽アリとなる
- 水回りの微小な水漏れや玄関のタイル下は被害のリスクが特に高い場所である
- 家の外周に廃材や段ボールを放置しないことが基本的な予防となる
- ファミエスによる5年ごとの定期点検を受けることが早期発見の鍵である
- 新築引き渡し時から適用される10年保証は定期点検の受診が条件となる
- 10年目以降は有償メンテナンスを実施することで保証期間を延長できる
- 業者に依頼した際の費用相場は30坪で18万から24万円程度が目安となる
- 他社で工事を行うと家全体のメーカー保証が切れるリスクがあるため注意が必要である
- 市販薬を使ったDIYでの自己処理は被害を拡大させる危険性が高い
- 床下作業は健康被害や見落としのリスクがあるためプロに任せるべきである
- セキスイハイムのシロアリ対策を継続することが将来の資産価値を高く維持することに繋がる
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