新居への引っ越しやリフォームをきっかけに新しい設備を前にして、システムキッチンどこに何をしまうか迷ってしまう方は非常に多いのではないでしょうか。
広くて収納力があるように見えても、適当に物を詰め込んでしまうと、後から使い勝手が悪くて後悔することになります。
毎日の食事作りは時間との戦いでもあり、いかにスムーズに作業できるかが重要です。
だからこそ、システムキッチンどこに何をしまうかという計画をしっかりと立てることが求められます。
私の経験上、使いやすいキッチンを作るためには、動線を意識した配置や、使用頻度に応じた定位置の決定が不可欠だと感じます。
立てる収納を上手に活用したり、かさばりがちなタッパーなどの保存容器を工夫して収めたりすることもポイントと言えるでしょう。
コンロ下やシンク下、作業台下、あるいは吊り戸棚など、場所ごとに適したアイテムは明確に異なります。
例えば、調味料の置き場所を固定するだけでも、調理中のストレスは大幅に軽減されます。
また、ボウルやザル、フライパンや鍋といった毎日使う調理器具の収納アイテムを適切に選ぶことも大切ですね。
この記事では、システムキッチンどこに何をしまうかという疑問を解消し、誰もが快適に料理を楽しめる空間づくりの基本と具体例を徹底的に解説していきます。
日々の家事を少しでも楽にしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること、ポイント
- システムキッチンどこに何をしまうか決めるための基本的な考え方
- キッチンでの作業効率を劇的に上げる動線の意識の仕方
- 使用頻度に基づいた収納アイテムの適切な配置方法
- 立てる収納を活用して取り出しやすさを向上させるコツ
- タッパーや保存容器などのかさばるアイテムの整理方法
- コンロ下やシンク下など場所ごとの具体的な収納アイデア
- 調味料の置き場所を固定して調理をスムーズに進める工夫
システムキッチンどこに何をしまうか迷う方への基本
ポイント
- 使う場所と動線を意識する
- 使用頻度に合わせて配置を決める
- 立てる収納で取り出しやすくする
- タッパーなどの保存容器の分け方
使う場所と動線を意識する
システムキッチンどこに何をしまうか考える際、まず第一に押さえておきたいのが、使う場所と動線を意識することです。
料理の手順を想像してみると、食材を冷蔵庫から取り出し、水で洗い、包丁で切り、最後に火にかけるという流れが一般的でしょう。
この自然な流れに逆らうような場所に道具を配置してしまうと、キッチン内を無駄に行ったり来たりすることになります。
結果として、料理にかかる時間が増え、疲労感も蓄積しやすくなってしまいます。
私が考えるに、作業スペースのすぐ近くにそこで使うものを配置することが、効率的なキッチン作りの鉄則です。
これを実現するためには、キッチンを「水回り」「調理台」「火回り」の3つのゾーンに分けて考えることが推奨されます。
それぞれのゾーンでどのような作業が行われ、どんな道具が必要になるのかを整理していきましょう。
| ゾーン | 主な作業内容 | 関連する道具の例 |
|---|---|---|
| 水回り(シンク周辺) | 野菜を洗う、水を汲む、食器をすすぐ | ザル、ボウル、スポンジ、洗剤、計量カップ |
| 調理台(作業スペース) | 食材を切る、混ぜる、下ごしらえ | 包丁、まな板、ピーラー、調味料、ラップ |
| 火回り(コンロ周辺) | 炒める、煮る、焼く | フライパン、鍋、お玉、フライ返し、油 |
このように整理してみると、どこに何を置くべきかが自然と見えてくるのではないでしょうか。
例えば、お玉やフライ返しをシンクの下にしまってしまうと、炒め物をしている最中に数歩歩いて取りに行かなければなりません。
火を使っている最中にその場から離れるのは、安全性という観点からも避けるべき行動と言えます。
一方で、お玉をコンロのすぐ下や横に配置しておけば、必要な時にサッと手に取ることができます。
システムキッチンどこに何をしまうか迷ったときは、自分が調理中にどのような動きをしているかを観察することが問題解決への近道となります。
動線がスムーズになれば、複数の料理を同時進行で作ることも容易になるでしょう。
さらに言えば、片付けの際の動線も考慮しておくと、食後の負担を大幅に減らすことが可能です。
食器洗いのスポンジや洗剤はシンクのすぐそばに、ゴミ袋はゴミ箱の近くに配置するといった工夫ですね。
まずは、ご自身のキッチンでの立ち位置と、必要なアイテムへのアクセス距離を最小限に抑えるよう意識してみてください。
そうすることで、まるでプロの厨房のように機能的な空間へと生まれ変わるはずです。
使用頻度に合わせて配置を決める
システムキッチンどこに何をしまうかを決める上で、動線と同じくらい大切なのがアイテムの使用頻度です。
キッチンには、毎日欠かさず使うものから、年に数回しか出番のないものまで、膨大な数の道具が存在しています。
これらをすべて同じように収納しようとすると、本当によく使うものが取り出しにくくなってしまうでしょう。
そのため、まずは持っているすべてのアイテムを使用頻度ごとに分類する作業から始める必要があります。
私の視点では、大きく分けて「毎日使うもの」「週に数回使うもの」「月に数回・年に数回使うもの」の3段階に分類すると整理しやすいです。
- 毎日使うもの:一等地である「ゴールデンゾーン」に配置する
- 週に数回使うもの:少し手を伸ばせば届く場所や、引き出しの手前側に配置する
- 月に数回・年に数回使うもの:吊り戸棚の上段や、引き出しの奥など取り出しにくい場所に配置する
この中で特に意識すべきなのが、「ゴールデンゾーン」と呼ばれる、腰から目の高さにかけての最も手が届きやすいエリアです。
毎日使うお茶碗やお椀、よく使うサイズのフライパン、一軍の調味料などは、迷わずこのゴールデンゾーンに収納しましょう。
ここに使用頻度の低いものを置いてしまうと、毎日の家事効率が著しく低下してしまいます。
一方で、おせち料理用の重箱や、大人数用の土鍋などは、年に数回しか出番がありません。
こういったものは、吊り戸棚の一番上や、システムキッチンの足元にある「巾木(はばき)収納」と呼ばれる最下段の引き出しに入れるのが最適です。
使用頻度を基準に収納場所を振り分けることで、システムキッチンどこに何をしまうかという悩みはかなりの部分が解決へと向かいます。
また、分類をしている過程で、数年間一度も使っていない道具が見つかることも珍しくありません。
そうした不要なアイテムを思い切って処分することも、スッキリとした空間を作るための大切なプロセスとなります。
限られた収納スペースを有効に使うためには、本当に必要なものだけを厳選することが求められます。
季節ごとに使用頻度が変わるもの(例えば夏場のかき氷機など)は、時期に合わせて収納場所を入れ替えるのも一つの手ですね。
常に「今の自分が一番使いやすい配置」をアップデートしていく姿勢が、快適なキッチンを維持する秘訣と言えるでしょう。
立てる収納で取り出しやすくする
収納のテクニックとして、近年多くの人に支持されているのが「立てる収納」です。
システムキッチンどこに何をしまうかにおいて、平置きにして積み重ねてしまうと、下にあるものが非常に取り出しにくくなります。
フライパンや鍋、あるいは大皿などを何枚も重ねて収納していると、いざ使いたい時に上のものを全て退かさなければなりません。
この些細な手間が積み重なることで、料理に対するモチベーションは確実に削られていきます。
そこで活躍するのが、書類を整理するファイルボックスや、専用のディッシュスタンドを活用した立てる収納術です。
| 立てて収納すべきアイテム | 立てることで得られるメリット |
|---|---|
| フライパン・鍋蓋 | 片手でサッと取り出せ、傷がつくのを防ぐことができる |
| お皿・まな板 | 重さを感じずに引き出せ、目的のサイズが一目でわかる |
| レトルト食品・袋麺 | 在庫管理がしやすく、賞味期限切れを防ぐ効果がある |
| ジップ付き保存袋 | サイズ別に分類しやすく、引き出しの中で散乱しない |
私であれば例えば、シンク下やコンロ下の深い引き出しにファイルボックスをいくつか並べ、そこへフライパンを横向きに立てて収納します。
持ち手を手前に向けて配置すれば、引き出しを開けた瞬間に目的のフライパンをサッと取り出すことができます。
立てる収納の最大の魅力は、「上から見下ろした時に、すべてのアイテムが一覧できること」にあります。
引き出し式のシステムキッチンが主流となっている現代において、この上からの視認性の高さは非常に重要なポイントと言えます。
どこに何があるか探す手間が省けるため、調理のスピードアップに直結するわけです。
また、重ねないことで食器や鍋同士が擦れ合うことがなくなり、大切な道具を長持ちさせる効果も期待できます。
100円ショップやホームセンターに行けば、プラスチック製やワイヤー製など、様々な立てる収納用のアイテムが販売されています。
ご自身のキッチンの引き出しの幅や高さに合わせて、ぴったり収まるグッズを探すのも楽しい作業となるでしょう。
ただし、無理に全てを立てようとすると、かえって不安定になるアイテムもあるので注意が必要です。
深さのあるボウルや、高さのある鍋などは、立てるよりもそのまま置いた方が安定する場合も多いです。
それぞれの道具の形状を見極めながら、立てる収納と平置きの収納をバランス良く組み合わせることが成功の鍵となります。
タッパーなどの保存容器の分け方
システムキッチンどこに何をしまうか考える際、多くの方が頭を悩ませるのがタッパーをはじめとする保存容器の収納です。
作り置きのおかずを入れたり、余った食材を保存したりと日常的に活躍するタッパーですが、形やサイズがバラバラで非常に整理しにくいアイテムの代表格と言えます。
適当に引き出しに放り込んでしまうと、雪崩を起こしたり、使いたいサイズの蓋が見つからなかったりといったトラブルが頻発します。
私が経験した中では、タッパーの収納方法は大きく二つの派閥に分かれます。
一つは「本体と蓋を別々に分けて重ねる方法」、もう一つは「蓋を閉めた状態でそのまま収納する方法」です。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
- 蓋と本体を分ける方法:省スペースで大量に収納できるが、蓋を探す手間が発生しやすい
- 蓋を閉めたままの方法:取り出してすぐに使えるが、かさばるため広い収納スペースが必要になる
- サイズの統一:同じメーカー・同じシリーズで揃えると、重ねやすく見栄えも美しくなる
もし収納スペースに余裕がない場合は、本体同士をマトリョーシカのように重ねてコンパクトにし、蓋はファイルボックスなどに立ててまとめて収納する方法をおすすめします。
このとき、丸型と四角型を分けて配置するだけでも、引き出しの中がすっきりと整って見えます。
一方で、十分な収納スペースがある場合は、洗って乾かした後に蓋をセットしてからしまう方が、家事の工程としてはシンプルになります。
いざ食材を入れようとした時に、蓋が迷子になるストレスから解放されるのは大きな利点ですね。
さらに重要なポイントとして、保存容器は「持つ数を決める(定数管理)」ことが整理整頓の極意と言えます。
タッパーは安価で手に入りやすいため、気づけば増殖してしまいがちなアイテムです。
「この引き出しに入る分だけしか持たない」という明確なルールを設けることで、溢れかえるのを防ぐことができます。
色移りしてしまったり、蓋が変形して閉まりにくくなったものは、定期的に見直して処分するよう心がけましょう。
最近では、ガラス製でそのまま食卓に出せるデザインのものや、琺瑯(ほうろう)製の保存容器も人気を集めています。
これらはプラスチック製のタッパーよりも重みがあるため、シンク下の引き出しなど、低くて安定した場所にしまうのが安全です。
用途に合わせて素材を選び、それぞれに適した定位置を決めてあげることで、キッチン全体の使いやすさが底上げされます。
場所別!システムキッチンどこに何をしまうかの具体例
ポイント
- コンロ下はフライパンや鍋を
- シンク下はボウルやザルを配置
- 作業台下にはよく使う調理器具を
- 吊り戸棚には軽いアイテムを
- 調味料の置き場所を固定する
- システムキッチンどこに何をしまうか決めて快適に
コンロ下はフライパンや鍋を
システムキッチンどこに何をしまうかを具体的に考える上で、コンロ下は「火を使うアイテム」の定位置として設計するのが大原則です。
コンロに火を点けたら、すぐに鍋やフライパンを置いて調理を開始できる状態を作るためですね。
フライパン、片手鍋、両手鍋、卵焼き器といった加熱調理器具は、すべてコンロ下に集約させましょう。
最新のシステムキッチンでは、コンロ下が深型のスライド式引き出しになっていることが多いはずです。
ここでも先ほど紹介した「立てる収納」が大活躍し、フライパンや鍋蓋をファイルボックスや専用スタンドに並べると見違えるように使いやすくなります。
鍋の本体に関しては、同じシリーズのものを重ねるか、取っ手が取れるタイプのものを選ぶと、省スペースでスッキリと収まります。
また、コンロのすぐ近くには、炒め物や揚げ物に欠かせないサラダ油、ごま油、オリーブオイルなどの食用油を置いておくのも理にかなっています。
多くのシステムキッチンには、コンロの横に細長い小さな引き出し(スパイスラック)が備え付けられていることがあり、そこが油や塩コショウの特等席となります。
注意点として、コンロ下は熱がこもりやすい環境であるため、熱に弱い食品や調味料を大量に保管するのは避けた方が無難です。
特に夏場などはコンロ下の温度が上昇しやすく、食品の劣化を早めてしまう可能性があります。
そのため、あくまで「加熱調理に使う器具」と「調理中にサッと使う油や一部の調味料」に留めておくのが賢明と言えるでしょう。
ガスコンロかIHクッキングヒーターかによっても、収納する鍋の種類は異なりますが、基本的な考え方は同じです。
重たいダッチオーブンや土鍋などをコンロ下にしまう場合は、引き出しの耐荷重を事前に確認しておくことも忘れないでください。
重いものを無理に詰め込みすぎると、引き出しのレールが傷み、スムーズな開閉ができなくなる恐れがあります。
よく使う一軍のフライパンを手前に、たまにしか使わない大きな鍋を奥に配置するなどの工夫で、さらに利便性は向上します。
シンク下はボウルやザルを配置
コンロ下が火のゾーンであるのに対し、シンク下は「水を使うアイテム」を収納するための重要なスペースです。
システムキッチンどこに何をしまうかのルールに従い、ここで使う道具を整理していきましょう。
シンク下には、野菜を洗うためのボウルやザル、包丁、まな板、そして計量カップなどを配置するのが基本となります。
食材を洗って切るという一連の流れが、このシンク周辺で完結するように設計するためです。
引き出しを開けてすぐにザルを取り出し、シンクに置いて野菜を洗うという動きが無駄なく行えるようになります。
| シンク下に収納する主なアイテム | 配置の理由とポイント |
|---|---|
| ボウル・ザル | 水を張ったり水切りをするため、シンクの真下が最適 |
| 包丁・まな板 | 洗った食材をすぐに切るため。専用のスタンドを活用する |
| 食器用洗剤・スポンジのストック | 水回りの清掃や食器洗いに直結するため |
| ゴミ袋・掃除用具 | 生ゴミを処理したり、シンクを磨いたりするのに便利 |
包丁に関しては、シンク下の扉や引き出しの手前部分に専用の包丁差しが備え付けられていることが多いため、そこを活用するのが一番安全です。
小さなお子様がいるご家庭では、チャイルドロック付きの包丁差しを選ぶなどの配慮も必要ですね。
また、シンク下は構造上、排水トラップなどの配管が通っているため、収納スペースが変則的な形になりがちです。
このデッドスペースを有効活用するために、コの字型のラックや伸縮式の棚などを設置すると、収納力が格段にアップします。
シンク下に関して最も気をつけるべきなのは、湿気が溜まりやすい場所であるという事実です。
お米や小麦粉、乾物などの食品をシンク下に保存している方もいらっしゃいますが、カビや虫が発生する原因となるため推奨できません。
食品のストックは、湿気の少ない食器棚やパントリー、あるいは吊り戸棚に移動させることをお勧めします。
シンク下はあくまで、水洗いが可能な調理器具や、洗剤などの消耗品のストック場所に限定しておきましょう。
また、液だれのおそれがある洗剤のボトル類は、プラスチック製のケースに入れてから収納すると、万が一漏れた場合でも掃除が簡単になります。
作業台下にはよく使う調理器具を
シンクとコンロの間にある作業台(調理台)の下は、キッチンにおいて最も頻繁に開け閉めされる「ゴールデンゾーン」の一つです。
システムキッチンどこに何をしまうか考える際、この作業台下のスペースをどう活用するかが、調理全体のスピードを左右すると言っても過言ではありません。
この場所では主に食材を切ったり、混ぜたり、味付けをしたりといった作業が行われます。
そのため、作業台下の浅い引き出しには、菜箸、お玉、ピーラー、キッチンバサミ、計量スプーンといった「細々とした一軍の調理器具」を収納します。
これらが引き出しの中でごちゃごちゃに混ざってしまうと、探すのに手間取ってしまうため、仕切りケースを使って整理整頓することが必須となります。
- 引き出しのサイズを正確に測る
- 市販の仕切りケース(カトラリートレーなど)をパズルのように組み合わせる
- 用途別や形状別にアイテムを分類して定位置を決める
例えば、右側に菜箸や木べらなどの長いものを入れ、左側に計量スプーンやピーラーなどの短いものを配置するといった具合です。
引き出しを開けた瞬間に、必要なものがどこにあるか一目でわかる状態を作ることが目標となります。
また、作業台下のスペースには、ラップやアルミホイル、クッキングシートなどの消耗品を立てて収納するのも非常に便利です。
下ごしらえをした食材を包んだり、レンジで加熱する際にサッと取り出せる位置にあると、作業のストレスが大きく減ります。
さらに下の段の深い引き出しには、砂糖や塩などの調味料のストックや、出番の多い粉類を密閉容器に入れて保管するのも良いでしょう。
調理の最中に一歩も動かずに様々なアイテムに手が届くのが、作業台下収納の最大のメリットです。
使ったらすぐに元の場所に戻すという習慣を身につけるためにも、収納スペースには常に1〜2割の「ゆとり」を持たせておくことが大切です。
ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、戻すのが面倒になり、結果的に作業台の上に出しっぱなしになってしまう原因となります。
吊り戸棚には軽いアイテムを
システムキッチンの上部に設置されている吊り戸棚は、大容量の収納スペースとして魅力的ですが、使い方には少し注意が必要です。
システムキッチンどこに何をしまうかのセオリーにおいて、頭より高い位置にある吊り戸棚には「軽くて、万が一落下しても危険が少ないもの」を収納するのが鉄則となります。
地震などの災害時に重たいものが頭上に落ちてくると、大ケガに繋がる恐れがあるからです。
そのため、土鍋や大きなガラスのボウル、重たい鉄製のフライパンなどを吊り戸棚に収納することは絶対に避けてください。
では、何をしまうべきかというと、キッチンペーパーのストックや、プラスチック製のお弁当箱、海苔や乾物といった軽い食品などが適しています。
| 吊り戸棚に向いているアイテム | 吊り戸棚に向かないアイテム(危険なもの) |
|---|---|
| キッチンペーパー・ティッシュのストック | 土鍋・陶器の大皿 |
| プラスチック製のタッパー・お弁当箱 | ガラス瓶・重い液体の調味料 |
| 乾布・ふきん・スポンジの予備 | 鉄製のフライパン・鋳物ホーロー鍋 |
| お茶の葉・海苔・パスタなどの乾物 | 重さのある未開封の缶詰・瓶詰 |
吊り戸棚を有効に活用するための強力なアイテムが、「取っ手付きの収納ケース」です。
高い場所にあるものを背伸びして取ろうとすると、指先しか引っかからずに落としてしまう危険性があります。
しかし、しっかりとした取っ手が付いているケースにアイテムをまとめておけば、片手でスッと引き下ろすことが可能になります。
この取っ手付きケースを活用することで、吊り戸棚の奥深くまでスペースを無駄なく使い切ることができるようになります。
ケースの前面に「お弁当グッズ」「乾物」「ペーパー類」などとラベルシールを貼っておけば、家族全員がどこに何があるか把握しやすくなります。
また、吊り戸棚の中でも手が届きやすい「下段」と、踏み台を使わないと届かない「上段」で使用頻度を分けることも重要です。
下段には日常的に使うお弁当箱や軽い食器を置き、上段には季節ごとのイベント用品や、年に数回しか使わないものを保管すると合理的です。
最近のシステムキッチンには、手動や電動で目の高さまで棚が降りてくる「昇降式キャビネット」がオプションで選べるものもあります。
背が低い方や、高齢になってからの使い勝手を考慮するならば、こうした設備の導入を検討するのも一つの解決策と言えるでしょう。
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調味料の置き場所を固定する
毎日の料理で欠かせないのが、塩や砂糖、醤油、みりんといった調味料の存在です。
調味料は種類が多く、形もサイズもバラバラなため、システムキッチンどこに何をしまうかの悩みランキングで常に上位に入ります。
調味料の収納においては、まず「常温保存できるもの」と「冷蔵保存が必要なもの」をしっかりと分けることからスタートします。
醤油やめんつゆ、ポン酢などは開封後に冷蔵庫へ入れるのが基本となるため、キッチンの収納スペースから除外して考えます。
問題となるのは、常温で保存する塩、砂糖、スパイス類、そして油などの置き場所です。
私の視点では、これらは「作業台下の引き出し」または「コンロ横の細い引き出し」に固定するのが最も使いやすいと感じます。
- コンロ周りに調味料を出しっぱなしにしない
- 詰め替えボトルを活用してサイズを統一する
- 上から見て中身がわかるように蓋にラベリングをする
よく、おしゃれなキッチンを目指してコンロ周りにスパイスラックを出しっぱなしにしているケースを見かけます。
確かに見た目はカフェのようで素敵に見えますが、実用面ではあまりおすすめできません。
なぜなら、コンロ周りは油はねによって想像以上に汚れる場所であり、出しっぱなしの調味料ボトルはすぐにベタベタになってしまうからです。
掃除の手間を考えると、調味料はすべて引き出しの中にしまってしまうのが最も清潔で効率的です。
引き出しの中にしまう際、市販のパッケージのままだと見栄えが悪く、サイズも揃わないため、思い切って専用のボトルに詰め替えるのも効果的です。
四角い形状の詰め替えボトルで統一すれば、引き出しの中に無駄な隙間を作らず、ピタッと美しく並べることができます。
このとき、上から見下ろしたときに中身がすぐにわかるよう、蓋の天面にラベルを貼るひと工夫を忘れないでください。
塩と砂糖を間違えるといった料理中のミスを防ぐためにも、明確なラベリングは非常に重要となります。
また、頻繁に使う塩と砂糖だけは、片手で開け閉めできる密閉容器に入れ、作業台のすぐ手の届くところに配置するのも一つの手です。
ご自身の料理のスタイルに合わせて、最もストレスなく手が伸びる位置に調味料の定位置を固定していきましょう。
調味料の置き場所が決まるだけで、料理の手際は驚くほど良くなるはずです。
システムキッチンどこに何をしまうか決めて快適に
ここまで、様々な角度から収納のコツや考え方について詳しく解説してきました。
システムキッチンは、ただ物を詰め込むための箱ではなく、毎日の生活を豊かにするための重要なツールです。
システムキッチンどこに何をしまうかという問いに対する完璧な正解は、各家庭のライフスタイルや料理の頻度によって異なります。
しかし、動線を意識し、使用頻度で分け、立てる収納を取り入れるといった基本的なルールは、どんなキッチンにも共通して応用できるものです。
一度すべてのものを出して、本当に必要なものだけを選び抜き、適切な場所に配置し直す作業は、決して楽なものではありません。
ですが、その労力をかけるだけの価値は十分にあり、その後の家事の時間が劇的に短縮されることを実感できるはずです。
使いたい道具が使いたい場所にあるという当たり前の状態が、どれほど心の余裕を生み出すか、ぜひ体験していただきたいと思います。
最後に、この記事で紹介した重要なポイントを総括としてまとめました。
ご自宅のキッチンを見直す際のチェックリストとして、ぜひご活用ください。
記事のまとめ
- システムキッチンどこに何をしまうかの基本は動線と使用頻度にある
- 作業スペースのすぐ近くにそこで使うものを配置する
- キッチンを水回り・調理台・火回りの3つのゾーンに分ける
- 毎日使うアイテムは手の届きやすいゴールデンゾーンに置く
- フライパンや鍋蓋はお皿などは立てる収納で見やすくする
- タッパーは本体と蓋を分けるか定数管理で増殖を防ぐ
- コンロ下には火を使うフライパンや鍋と油などを配置する
- シンク下にはボウルやザルと水回りの道具を配置する
- シンク下は湿気が多いので食品のストックは避けるべきである
- 作業台下には使用頻度の高い調理器具やカトラリーを置く
- 吊り戸棚には落下しても危険の少ない軽いものを収納する
- 高い場所の収納には取っ手付きのケースを活用すると便利である
- 調味料は油汚れを防ぐため引き出しにしまうのがおすすめである
- 調味料を詰め替える場合は蓋にラベルを貼って識別しやすくする
- システムキッチンどこに何をしまうか決めることで家事が劇的に楽になる