※画像にはイメージも含まれます。
家づくりやリフォームにおいて外壁材選びは非常に重要な要素となります。
多くの人がニチハの外壁をメンテナンスフリーにして日々の手間や将来の出費を減らしたいと考えるでしょう。
しかしながら結論から申し上げますと完全な意味で手を加えなくてよい外壁というものは存在しません。
なぜならば建物は常に太陽からの紫外線や雨風などの厳しい自然環境にさらされ続けているからです。
とはいえ工夫次第でニチハの外壁をメンテナンスフリーに近い状態まで引き上げることは十分に可能です。
初期費用と将来の維持費用のバランスを見極めることが非常に重要だと言えるでしょう。
昨今の建築業界では技術の進歩により驚くほど耐久性の高い素材が次々と開発されています。
私が考えるに最新の建材を正しく選び適切に施工することで将来的な負担は劇的に軽減されます。
例えば塗料の耐久性を飛躍的に高めた製品や汚れを自然に洗い流す機能を持った製品などが代表的です。
これらを活用することで結果的に足場を組んで行うような大規模な修繕工事の回数を減らすことができます。
もちろん定期的な確認やちょっとしたお手入れは必要不可欠となっています。
それでもトータルで見たときの費用対効果は従来のものとは比べ物にならないほど優れていると考えられます。
この記事では建材の基礎知識から具体的な製品の魅力までを詳しく掘り下げていきます。
皆様が後悔のない選択をするための道しるべとなれば幸いです。
この記事でわかること、ポイント
- 完全な意味での手入れ不要な外壁は存在しないという事実
- 窯業系サイディングの基本的な寿命と劣化のメカニズム
- フュージェを選ぶことで得られる具体的なメリット
- プラチナコート30が誇る圧倒的な耐久性の秘密
- セルフクリーニング機能がもたらす美観維持の仕組み
- シーリングレス設計がメンテナンス回数を減らす理由
- 長期的な視点での維持費用を大幅に削減する方法
ニチハの外壁はメンテナンスフリーではない?
ポイント
- 窯業系サイディングの寿命
- フュージェのメリットとは
- プラチナコート30の耐久性
- セルフクリーニングの機能
- シーリングレスの魅力とは
窯業系サイディングの寿命
まずは日本の住宅で最も多く採用されている外壁材の基礎知識について解説いたします。
セメントと繊維質を主原料として板状に成型したものを一般的に窯業系サイディングと呼びます。
この素材はデザインの自由度が高く耐火性にも優れているという大きな特徴を持っています。
しかしながら素材そのものに防水性はないため表面の塗装によって雨水から守られているという構造です。
私の経験上この表面塗装の劣化が建物の寿命に直結すると言っても過言ではありません。
一般的に窯業系サイディング本体の寿命は約30年から40年程度とされています。
ただしこれはあくまで適切な時期に塗り替えや補修を行った場合の話となります。
何もせずに放置してしまうと10年も経たないうちにひび割れや反りが発生するかもしれません。
なぜならば紫外線によって塗膜が破壊され雨水が素材の内部に浸透してしまうからです。
水分を含んだサイディングボードは晴れた日に乾燥して収縮しこれを繰り返すことで大きな負荷がかかります。
その結果として素材そのものがボロボロになり最終的には張り替えという高額な工事が必要になります。
したがって表面の塗膜が本来の性能を保っている期間こそが実質的な安心できる期間だと言えるでしょう。
多くの場合は10年から15年に一度のペースで再塗装を行うことが推奨されています。
ここで他の一般的な外壁材と寿命や特徴を比較してみましょう。
| 外壁材の種類 | 本体の期待耐用年数 | 主な特徴とメンテナンスの傾向 |
|---|---|---|
| 窯業系サイディング | 30年〜40年 | デザイン豊富だが定期的な塗装とシーリングの打ち替えが必須。 |
| 金属系サイディング | 30年〜40年 | 軽量で断熱性が高い。サビの発生に注意が必要で環境に左右される。 |
| モルタル外壁 | 30年以上 | 継ぎ目がないがひび割れ(クラック)が起きやすく補修の手間がかかる。 |
このようにどのような素材を選んだとしても経年劣化を完全に避けることは不可能です。
特にシーリングと呼ばれるボード同士の継ぎ目を埋めるゴム状の材料は紫外線に非常に弱く劣化が早いです。
シーリングが痩せて隙間ができるとそこから雨水が侵入し建物の骨組みまで腐食させる恐れがあります。
だからこそニチハの外壁をメンテナンスフリーに近い状態にするためには素材選びが重要になるというわけです。
初期の段階で高品質な製品を選択することが将来的な手間を劇的に省く鍵となります。
もちろん周辺環境や日当たりによっても劣化のスピードは大きく変わってきます。
海に近い地域であれば塩害の影響を受けますし日差しが強い南面は紫外線のダメージが大きくなります。
これらを総合的に判断した上で自宅に最適な材料を見極める必要があります。
→ ニチハの外壁材
フュージェのメリットとは
続いては画期的な製品として注目を集めているフュージェについて詳しく見ていきましょう。
フュージェは従来の外壁材が抱えていた弱点を克服するために開発された新世代のサイディングボードです。
最大の特徴はボード同士の継ぎ目であるシーリングを大幅に減らすことができる独自の構造にあります。
一般的な住宅では外壁の継ぎ目や窓の周りなどに大量のシーリング材が使われています。
私が考えるにこのシーリング部分こそが外壁における最大のアキレス腱となっています。
なぜならボード本体よりも先にシーリングが劣化してしまい補修のための足場代がかさんでしまうからです。
フュージェはこの問題を解決するために四方合いじゃくりという特殊な接合方式を採用しました。
これにより板と板を直接噛み合わせることが可能になり目地部分のシーリングが不要となりました。
その結果として美観が向上するだけでなく維持管理にかかるコストを大幅に削減することができます。
さらに言えばフュージェは超高耐候塗料であるプラチナコートを標準採用しています。
紫外線による色あせを長期間防いでくれるため塗り替えのサイクルを遅らせることが可能です。
初期費用は一般的なサイディングよりも高くなりますが長期的な視点で見れば十分にお釣りがくる計算になります。
- 目地が目立たず家全体がシームレスで美しい仕上がりになる
- シーリングの打ち替え工事が減るため足場代などの出費を抑えられる
- プラチナコートの採用により色あせに対する耐性が非常に高い
またデザインの面でもフュージェは非常に優れていると言えるでしょう。
継ぎ目が目立たないためレンガ調や木目調の柄が自然に連続し本物のような質感を表現できます。
まるで高級な注文住宅のような上質な外観を手軽に実現できる点も魅力の一つですね。
ただしフュージェにも注意すべき点がいくつか存在します。
すべてのシーリングをゼロにできるわけではなく窓のサッシ周りや建物の角には専用の部材やシーリングが必要です。
また施工には高い技術が求められるため経験豊富な職人に依頼しなければ本来の性能を発揮できません。
隙間なく板を張り合わせるためには建物の下地が平らであることが絶対条件となります。
少しでも歪みがあると綺麗に収まらず後々のトラブルに繋がるかもしれません。
したがってフュージェを採用する際は施工実績が豊富な建築会社を選ぶことが何よりも大切です。
プラチナコート30の耐久性
外壁の美しさを長期にわたって保つために欠かせないのが表面の塗膜の性能です。
ここで特筆すべきはニチハが独自に開発した超高耐候塗料であるプラチナコート30の存在です。
従来の一般的な外壁用塗料はアクリルシリコン樹脂などが主流であり10年から15年程度で色あせが目立ち始めていました。
しかしながらプラチナコート30は分子の結合エネルギーが非常に高い無機塗料の技術を応用しています。
これにより太陽光からの強力な紫外線エネルギーを受けても分子の結合が破壊されにくい構造を実現しました。
実際に促進耐候性試験という過酷な実験においても30年相当の年月を経過しても色あせがほとんど見られないという結果が出ています。
私が強く言いたいのはこの塗膜の強さこそがニチハの外壁をメンテナンスフリーに近づける最大の武器だということです。
通常の住宅であれば建ててから30年の間に少なくとも2回は足場を組んで大掛かりな塗り替え工事を行う必要があります。
足場代だけでも数十万円かかるため2回の塗り替えでトータル200万円近い出費になることも珍しくありません。
プラチナコート30を採用していればこの大規模な塗り替えの回数を1回減らすあるいは全くゼロにできる可能性があります。
これだけのコストメリットをもたらす技術は施主にとって非常に心強い味方となるでしょう。
| 塗料の種類 | 期待できる耐用年数 | 色あせ・チョーキングの発生時期目安 |
|---|---|---|
| 一般的なアクリル塗料 | 約5年〜8年 | 比較的早い段階で色あせや粉吹きが見られる |
| 一般的なシリコン塗料 | 約10年〜15年 | 10年を過ぎたあたりから光沢が失われ始める |
| プラチナコート30 | 約30年 | 30年経過後も美しい外観を長期間維持することが可能 |
もちろん立地条件によっては30年を待たずに汚れやコケが付着することもあるかもしれません。
塗膜そのものが破壊されていなくても美観が損なわれてしまえば塗り替えを検討したくなるものです。
しかしプラチナコート30は塗膜が硬く緻密であるため汚れが内部に浸透しにくいというメリットも持ち合わせています。
結果的に簡単な水洗いや拭き掃除だけで新築時の輝きを取り戻しやすいというわけです。
またメーカーから30年間の塗膜保証が提供されている製品も多く品質に対する絶対的な自信がうかがえます。
万が一著しい変色や褪色が発生した場合にはメーカーが対応してくれるため安心感が違います。
将来的なメンテナンス費用に不安を抱えている方にとってプラチナコート30はまさに救世主と言えるのではないでしょうか。
セルフクリーニングの機能
いくら塗膜が丈夫で色あせしなくても排気ガスやホコリで外壁が真っ黒になってしまっては意味がありません。
そこで重要になってくるのが外壁自らが汚れを落とすセルフクリーニングという画期的な機能です。
ニチハの製品にはマイクロガードと呼ばれる特殊な表面処理が施されているものが多数ラインナップされています。
この技術の根幹にあるのは親水性という水に非常になじみやすい性質を利用したメカニズムです。
外壁の表面に空気中の水分子を取り込んで薄い水の膜を形成し静電気の発生を抑えます。
静電気が起きないためホコリや排気ガスなどの黒ずみの原因となる汚れが壁に吸着しにくくなります。
仮に汚れが付着したとしても汚れと外壁の間に水の膜が存在するため汚れが浮き上がった状態を保ちます。
そして雨が降ると雨水が汚れの下に入り込み外壁から汚れを綺麗に洗い流してくれるのです。
私が経験した中ではこの機能の有無によって数年後の外観に驚くほどの差が生じます。
特に交通量の多い幹線道路沿いや工場が近いエリアに建つ住宅ではその効果を顕著に実感できるでしょう。
日々の暮らしの中で外壁の掃除に時間を割くことは現実的に非常に困難だと言えます。
高所での作業は危険を伴いますしプロの業者に洗浄を依頼すればそれなりの費用が発生します。
自然の恵みである雨を利用して家全体を自動的に洗い流してくれるこの機能は極めて合理的です。
- 空気中の水分子を利用して外壁表面に目に見えない薄い水の膜を作る
- 静電気の発生を防ぎホコリや排気ガスなどの汚れを寄せ付けない
- 雨が降るたびに水が汚れの下に入り込み自然に洗い流す
ただしセルフクリーニング機能も万能魔法というわけではありません。
例えば軒が深く雨が直接当たらない部分の壁は雨水による洗浄効果を得ることができません。
そのような場所はホースで軽く水をかけてあげるなど人間の手による補助が必要になるケースもあります。
また藻やコケなどの生物的な汚れに対してはこの親水性のメカニズムだけでは防ぎきれないことがあります。
日当たりが悪く湿気がこもりやすい北側の壁などはどうしても緑色のコケが生えやすくなります。
そのような環境が予想される場合はあらかじめ防藻剤が配合された塗料を選ぶなどの対策が必要です。
とはいえ一般的な都市部での土埃や排気ガス汚れに対しては絶大な威力を発揮することは間違いありません。
いつまでも新築のような清潔感のある外観を保ちたい方にとってセルフクリーニング機能は必須の条件と言えます。
シーリングレスの魅力とは
フュージェの項目でも少し触れましたが外壁の弱点であるシーリングを無くすことのメリットをさらに深掘りします。
従来の窯業系サイディングは地震や気温の変化による建物の動きを逃がすために意図的に隙間を空けて張られます。
その隙間に充填されるのがゴムのように弾力のあるシーリング材ですがこれが非常に厄介な存在なのです。
シーリング材は紫外線を浴び続けることで徐々に柔軟性を失い硬くひび割れていきます。
一般的にシーリングの寿命は7年から10年と言われており外壁本体よりもはるかに短命となっています。
つまり外壁の塗装がまだ綺麗であってもシーリングの打ち替えのためだけに足場を組まなければならない事態が発生します。
これを回避するために開発されたのが目地を極限まで減らしたシーリングレスという設計思想です。
シーリングレス工法を採用することで外壁面に露出するシーリングの長さが従来の半分以下に減少します。
これによりシーリングの劣化による雨漏りのリスクを劇的に低下させることができるわけです。
さらにメンテナンスの回数が減るということは生涯にわたるトータルコストの削減に直結します。
デザイン面での圧倒的な優位性
コスト面でのメリットに加えてデザイン面での恩恵も計り知れません。
通常のサイディングでは約3メートルごとに縦の目地が入るためどうしても「パネルを貼り合わせた感」が出てしまいます。
特にレンガ柄や石積み柄のデザインを選んだ場合目地の部分で柄が途切れてしまい不自然な印象を与えがちです。
しかしシーリングレスであれば柄が途切れることなく連続するため本物のレンガや石で造られたような重厚感が生まれます。
家全体の見た目がスッキリと洗練されワンランク上の高級住宅のような佇まいを実現できるでしょう。
私としては外観の美しさにこだわりたい方にこそシーリングレスの外壁を強くおすすめしたいと考えます。
もちろん窓枠の周囲や換気扇のフード周りなど構造上どうしてもシーリングが必要な箇所は残ります。
その必要な箇所には後述する高耐久なシーリング材を組み合わせることで建物全体の寿命を延ばすことが可能です。
最新の技術を駆使して弱点を一つずつ潰していくことこそがニチハの外壁をメンテナンスフリーに導く確実なアプローチです。
ニチハの外壁をメンテナンスフリーに近づける
ポイント
- モエンエクセラードの魅力
- プラチナシールの効果とは
- 定期点検の重要性について
- メンテナンスコストの削減
- ニチハの外壁のメンテナンスフリーに関するまとめ
モエンエクセラードの魅力
ニチハの製品ラインナップの中で不動の人気を誇る主力ブランドがモエンエクセラードです。
このシリーズは長年にわたり多くの住宅メーカーや工務店で標準仕様として採用され続けてきました。
その最大の理由はデザインの豊富さと確かな品質が絶妙なバランスで両立している点にあります。
モエンエクセラードの厚みは主に16mmに設定されておりこの厚みがもたらす立体感が非常に重要です。
外壁材は厚みがあるほど彫りを深くすることができ太陽の光が当たったときに美しい陰影を生み出します。
薄い14mmのサイディングでは表現しきれないリアルな木目や重厚な石の質感を再現することが可能なのです。
また厚みが増すことで板そのものの強度も上がり反りやひび割れに対する耐性も高まります。
私が考えるに家を長持ちさせるためには基材となるボード自体の強度が何よりも基礎となります。
モエンエクセラードは木材の繊維を練り込むことで靭性を持たせており強い衝撃を受けても割れにくい工夫が施されています。
さらに留め付けの方法にも大きな特徴があり金具留め工法が標準で採用されています。
従来の釘打ち工法ではボードの表面から直接釘を打ち込むため釘の頭が見えてしまい美観を損ねていました。
また釘を打った部分からひび割れが発生したり雨水が侵入したりするリスクも高かったのです。
金具留め工法であれば外壁の裏側から専用の金具で固定するため表面に傷をつけることがありません。
結果として雨漏りのリスクを最小限に抑えつつ美しい仕上がりを長期にわたって維持できるというわけです。
- 16mmの厚みによる深い彫りが生み出すリアルな質感と高級感
- 金具留め工法により表面に釘穴がなく雨水の侵入リスクを低減
- 和風から洋風まであらゆるテイストに合わせられる圧倒的な柄のバリエーション
バリエーションの豊かさも特筆すべきポイントであり数百種類にも及ぶデザインが用意されています。
シンプルな無地調から温かみのある木目調そしてモダンなタイル調まで理想のイメージに合うものが必ず見つかるでしょう。
これだけの選択肢がありながら高い耐久性を備えているからこそモエンエクセラードは選ばれ続けているのだと思います。
もちろんモエンエクセラードシリーズの中にもプラチナコートやマイクロガードを採用した製品が含まれています。
それらを組み合わせることで見た目の美しさと長寿命を兼ね備えた理想の外装を作り上げることが可能です。
プラチナシールの効果とは
外壁の性能を高める上でシーリング材の品質向上は絶対に避けては通れない課題でした。
フュージェを採用して目地を減らしたとしても窓の周りなどにはどうしてもシーリングが必要となります。
そこでニチハが外壁材の寿命に合わせるために開発したのが超高耐久シーリング材のプラチナシールです。
一般的なシーリング材は紫外線や温度変化の影響で可塑剤という柔軟性を保つための成分が抜け出てしまいます。
可塑剤が抜けたシーリングはカチカチに硬化し建物の微小な揺れに追従できずにひび割れてしまいます。
しかしプラチナシールはこの劣化の原因となる可塑剤の代わりに特殊なポリマーを配合しています。
これにより長期間にわたってゴムのような柔軟性を保ち続けひび割れや破断を防ぐことができるのです。
驚くべきことにメーカーの促進耐候性試験においては一般的なシーリング材の数倍にあたる耐久性が実証されています。
具体的には約15年から20年以上の長期間にわたり打ち替えの必要がないほどの性能を持っています。
私が強く言いたいのは外壁材に30年耐久のプラチナコートを選んだならシーリングも必ず高耐久なものに合わせるべきだということです。
せっかく外壁本体が綺麗でもシーリングが10年でダメになってしまっては結局足場を組んで補修しなければなりません。
部材ごとの寿命のアンバランスさが余計なメンテナンスコストを生み出す最大の原因となっています。
外壁本体とシーリング材の寿命を可能な限り近づけることがトータルコスト削減の鉄則となります。
| シーリングの種類 | 期待耐用年数 | 劣化の特徴とメンテナンス頻度 |
|---|---|---|
| 一般的な変成シリコーン | 約7年〜10年 | 10年未満でひび割れや肉痩せが発生しやすい。こまめな打ち替えが必要。 |
| プラチナシール | 15年以上(高耐久) | 長期間柔軟性を保ち破断しにくい。メンテナンス周期を大幅に延ばせる。 |
初期の建築費用においてプラチナシールへのアップグレードは数万円から十数万円の追加費用となることが多いです。
しかし将来の打ち替え工事には足場代を含めて30万円から50万円以上の費用がかかることを忘れてはいけません。
その工事を1回でも回避できると考えれば初期投資としての費用対効果は抜群に高いと言えるでしょう。
またプラチナシールは外壁の色に合わせて多数のカラーバリエーションが用意されています。
目地の色が外壁と綺麗に馴染むためシーリングの存在感が薄れ建物全体の一体感が高まります。
美観の維持とコスト削減の両面から見て高耐久シーリングの採用は必須の選択項目だと考えられます。
定期点検の重要性について
ここまで高性能な建材を選ぶことのメリットをお伝えしてきましたが一つ誤解してはいけないことがあります。
それはどれほど優れた材料を使ったとしても完全に放置して良いわけではないということです。
ニチハの外壁をメンテナンスフリーに近づけたとしても人間の健康診断と同じように定期的な点検は不可欠です。
なぜならば台風による飛来物で傷がついたり予期せぬ地盤の変動で大きな負荷がかかったりする可能性があるからです。
目に見えない小さなクラックやシーリングのわずかな剥がれを早期に発見することが建物を守る第一歩となります。
もし雨水が内部に侵入していることに気づかず放置してしまうと断熱材にカビが生えたり木材が腐ったりしてしまいます。
そうなってからでは外壁の張り替えどころか建物の骨組みの修繕に莫大な費用がかかることになります。
私としては少なくとも5年に1回はご自身で家の周りをぐるりと歩いて目視点検をすることをおすすめします。
チェックするポイントとしては外壁にチョーキング現象と呼ばれる白い粉が吹いていないかを確認してください。
指で壁をこすって白い粉が付くようであれば塗膜の防水機能が低下しているサインとなります。
また窓の角や通気口の周りなど汚れが溜まりやすい部分に緑色の藻が発生していないかも見ておきましょう。
さらに10年目などの節目にはプロの専門業者に依頼して高所カメラやドローンを使った詳細な調査を行うべきです。
問題を小さいうちに解決することが結果的に大規模な修繕を遠ざけ最も安上がりな維持管理に繋がります。
- 日々の生活の中で壁の汚れやカビに気づいたらホースで優しく水洗いする
- 数年に一度は晴れた日に家の周囲を歩きひび割れやシーリングの剥がれを目視確認する
- 10年などの節目にはメーカーや専門業者によるプロの定期点検を必ず受ける
ニチハをはじめとする多くのメーカーは自社製品に対して長期の保証制度を設けています。
しかしこれらの保証を継続して受けるためには定められた定期点検を受けることが条件となっている場合がほとんどです。
保証期間内であれば製造上の欠陥による不具合は無償で直してもらえるためこの権利を放棄するのは非常にもったいないです。
建物を引き渡された後も施工店との良好な関係を保ち適切なアフターフォローを受ける体制を整えておきましょう。
メンテナンスフリーという言葉に甘えず住まいに対する関心を持ち続けることが何よりも大切なのです。
メンテナンスコストの削減
家づくりにおいて多くの方が直面するのが予算の壁であり初期費用をいかに抑えるかに注力しがちです。
しかし建物の費用を考える上で本当に重要なのはライフサイクルコストという概念になります。
ライフサイクルコストとは建てる際にかかるイニシャルコストと住み始めてからかかるランニングコストの合計金額です。
外壁に関して言えば安い建材を選んで初期費用を浮かせても10年ごとに足場を組んで再塗装していては本末転倒です。
仮に初期費用が50万円安くなったとしても将来の塗り替え工事が1回あたり100万円かかればあっという間に逆転してしまいます。
私がこれまでの経験から強く主張したいのは外壁と屋根に関しては極力イニシャルコストをかけるべきだという事実です。
例えばフュージェやプラチナコート30を採用することで一般的なサイディングと比べて初期費用が数十万円アップしたとします。
しかしこれにより30年間で必要となる足場を組む回数を2回から1回あるいはゼロに減らすことができればどうでしょうか。
足場代と塗装代で浮いた数百万円の資金を子供の教育費や老後の資金として有意義に使うことができます。
つまり高性能な建材への投資は将来の自分への確実な貯金と同じ意味を持つと言えるでしょう。
もちろん予算には限りがあるためすべてを最高グレードにするのは難しいかもしれません。
そのような場合は日当たりが強く劣化しやすい南面や西面だけでも高耐久な素材を採用するという工夫も有効です。
あるいは外壁材は標準のままでもシーリングだけはプラチナシールに変更するという選択肢もあります。
将来の出費を見据えた資金計画を
家を建てた直後は住宅ローンの支払いに追われメンテナンスのための貯蓄にまで手が回らないのが現実です。
だからこそ住宅ローンという低金利で長期の借り入れができるタイミングで高耐久な建材を組み込んでしまうのが賢い方法です。
仮に50万円の追加費用を35年ローンで借りたとしても月々の返済額の増加はわずか千数百円程度に収まります。
月々コーヒー数杯分の負担で将来数百万円の出費リスクをなくすことができるのであればこれほど有利な投資はありません。
建築会社との打ち合わせの際には初期費用だけでなく30年後までのメンテナンスシミュレーションを出してもらうよう依頼してください。
トータルでどれだけの差が出るのかを数字で客観的に比較することが後悔のない家づくりに直結します。
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ニチハの外壁のメンテナンスフリーに関するまとめ
ここまでニチハの外壁材に関する様々な機能や特徴について詳しく解説してきました。
冒頭でお伝えした通り雨風や紫外線の影響を完全に防ぐことはできないため永遠に放置できる外壁は存在しません。
しかし最新のテクノロジーを駆使した建材を正しく選び適切に施工することでその手入れの頻度を極限まで減らすことは可能です。
フュージェによるシーリングレス化やプラチナコート30による超高耐久塗膜そしてセルフクリーニング機能はすべてそのための強力な武器となります。
初期費用と将来のメンテナンス費用のバランスをしっかりと見極めライフサイクルコストを最小化する視点を持つことが重要です。
そして優れた建材を選んだ後も家への愛情を持ち続け定期的な点検を怠らないことが長寿命な住まいを実現する鍵となります。
ニチハの外壁をメンテナンスフリーに近づけるための知識が皆様の理想の家づくりのお役に立てれば幸いです。
記事のまとめ
- 完全な意味でのメンテナンスフリーの外壁は存在しない
- 窯業系サイディングの寿命は塗装の耐久性に大きく依存する
- 放置すると水分の吸収と乾燥を繰り返し素材が破壊される
- フュージェは四方合いじゃくりでシーリングを大幅に削減できる
- 継ぎ目が目立たないためデザイン性が向上し美しく仕上がる
- プラチナコート30は無機塗料の技術で30年間の耐候性を誇る
- 塗膜が破壊されにくいため大規模な塗り替え工事を減らせる
- マイクロガードは親水性を利用して汚れを自然に洗い流す
- 雨の力で外壁が自ら綺麗になるため日々の掃除の手間が省ける
- モエンエクセラードは16mmの厚みによる深い陰影と強度がある
- プラチナシールは可塑剤の代わりに特殊ポリマーを使用し長寿命
- 外壁とシーリングの寿命を合わせることがコスト削減の鉄則である
- 高性能な建材を選んでも定期的な目視点検とプロの診断は必須である
- 初期費用だけでなく30年後までのライフサイクルコストで比較する
- 住宅ローンを活用して初期段階で高耐久建材に投資するのが賢明である