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知らないと後悔する!ポーチの増築、費用と税金の落とし穴

家の顔とも言える玄関周りを、もっと素敵で機能的な空間にしたいと考えたことはありませんか。

ポーチの増築は、住まいの第一印象を大きく向上させるだけでなく、雨の日の出入りを快適にしたり、荷物の一時置き場として活用できたりと、実用的なメリットも多いリフォームです。

しかし、いざポーチの増築を検討し始めると、費用は一体いくらかかるのか、DIYで挑戦できるものなのか、それとも専門の業者に依頼すべきなのか、さまざまな疑問が浮かんでくることでしょう。

また、おしゃれなデザインにしたいけれど、どんなタイルを選べば良いのか、後付けで設置する場合の注意点はないのかといったデザイン面での悩みも尽きません。

さらに、リフォームを進める上では、固定資産税への影響や建築確認申請の必要性など、法律に関わる手続きについても理解しておく必要があります。

この記事では、ポーチの増築を検討しているあなたが抱えるであろう、あらゆる疑問や不安を解消するために、必要な情報を網羅的に解説していきます。

費用相場からデザインのヒント、DIYの可否、法的な手続き、そして信頼できる業者の選び方まで、順を追って詳しく見ていきましょう。

 

この記事でわかること、ポイント

  • ポーチの増築で実現できるおしゃれなデザイン
  • リフォーム費用や工事期間の具体的な目安
  • DIYで挑戦する場合のメリットと注意点
  • 後付け工事を成功させるための確認事項
  • 固定資産税や建築確認申請の基礎知識
  • 信頼できるリフォーム業者の見極め方
  • 複数社から見積もりを取る重要性

 

ポーチの増築で得られるメリットと注意点

ポイント

  • おしゃれなデザインで家の顔を演出しよう
  • タイル選びで印象が大きく変わるポイント
  • 後付けでポーチを設置する場合の確認事項
  • DIYでポーチを増築する際の難易度とコツ
  • 信頼できる業者の選び方と見積もりのコツ

 

おしゃれなデザインで家の顔を演出しよう

ポーチの増築がもたらす最大の魅力の一つは、住まいの外観、いわゆる「家の顔」を劇的に変えることができる点にあります。

玄関は訪問者が最初に目にする場所であり、家全体の印象を決定づける重要な要素です。

ポーチを新たに追加したり、既存のものを拡張したりすることで、建物のデザイン性を高め、より個性的でおしゃれなファサードを演出することが可能になります。

デザインを考える上でまず大切なのは、家全体のスタイルとの調和です。

例えば、モダンで直線的なデザインの住宅には、コンクリート打ちっぱなしやシャープな金属素材を使ったシンプルなポーチが似合うでしょう。

一方で、温かみのある洋風の住宅であれば、レンガや天然木、アイアンの手すりなどを組み合わせたナチュラルなデザインがしっくりきます。

和風住宅の場合は、御影石や焼き物のタイル、格子などを取り入れることで、重厚感と風格のある玄関周りを実現できます。

屋根の形状もデザインの重要なポイントです。

建物本体の屋根と同じ素材や形状で揃えれば統一感が生まれますし、あえて異なるデザインの屋根、例えばガラス屋根などを採用すれば、モダンで開放的な雰囲気を加えることができます。

屋根を支える柱の素材やデザインも、ポーチの印象を大きく左右します。

重厚な木製の柱は安定感と高級感を、スリムな金属製の柱はスタイリッシュで現代的な印象を与えます。

さらに、照明計画も忘れてはならない要素です。

ポーチライトのデザイン一つで、夜間の雰囲気は大きく変わります。

人感センサー付きのライトは防犯面で役立つだけでなく、夜の帰宅時に温かく迎えてくれる安心感ももたらします。

足元を照らすフットライトや、壁面を美しくライトアップする間接照明などを組み合わせることで、昼間とはまた違った幻想的な表情を演出することもできるでしょう。

このように、ポーチのデザインは素材、形状、照明など様々な要素の組み合わせによって無限の可能性があります。

自分たちのライフスタイルや好みを反映させながら、住まいの個性を最大限に引き出すおしゃれなデザインを考えてみてはいかがでしょうか。

 

タイル選びで印象が大きく変わるポイント

ポーチの床面を彩るタイルは、デザインの要とも言える非常に重要なパーツです。

タイルの色や質感、大きさ、貼り方一つで、玄関周りの雰囲気は驚くほど変わります。

ここでは、ポーチのタイルを選ぶ際に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

まず考慮すべきは、タイルの素材と機能性です。

ポーチは屋外にあり、雨や風、紫外線に常に晒される場所です。

そのため、耐久性や耐候性に優れた屋外用のタイルを選ぶことが絶対条件となります。

特に、雨や雪で濡れた際に滑りにくい、防滑性の高いタイルを選ぶことは安全面から非常に重要です。

磁器質タイルは、吸水率が低く非常に硬いため、耐久性に優れており、屋外での使用に最も適している素材の一つと言えるでしょう。

次に、デザイン面について見ていきましょう。

タイルの色は、外壁や玄関ドアの色とのバランスを考えて選ぶのが基本です。

外壁と似た色を選べば統一感が生まれてすっきりとした印象に、逆にアクセントになるような対照的な色を選べば、玄関周りを際立たせることができます。

例えば、明るいベージュやグレーのタイルは、どんな外壁にも合わせやすく、清潔感のある上品な雰囲気を演出します。

一方、テラコッタ調のタイルは南欧風の温かみを、濃い色のタイルはモダンで重厚感のある印象を与えます。

タイルのサイズも印象を左右する要素です。

一般的に、300mm角のタイルが最も多く使われますが、より大きな600mm角のタイルを使えば、目地が少なくなり、広々として高級感のある仕上がりになります。

逆に、小さなモザイクタイルを組み合わせれば、個性的でデザイン性の高いポーチを作ることも可能です。

また、タイルの質感も重要です。

表面がざらざらしたマットな質感のタイルは、落ち着いた印象で滑りにくいという利点があります。

光沢のあるタイプは華やかですが、濡れると滑りやすくなることがあるため、防滑加工が施されているかを確認する必要があります。

天然石のような風合いを再現したタイルもあり、自然で豊かな表情を楽しむことができます。

これらのポイントを踏まえ、機能性とデザイン性の両面から、自分の理想とする玄関のイメージに合ったタイルをじっくりと選ぶことが、満足のいくポーチ増築への第一歩となります。

 

後付けでポーチを設置する場合の確認事項

新築時ではなく、既存の住宅にポーチを後付けで増築するリフォームは、いくつかの重要な確認事項があります。

これらを事前に把握しておかないと、後から思わぬトラブルや追加費用が発生する可能性があるため、慎重に計画を進める必要があります。

まず最も重要なのが、基礎の扱いです。

ポーチは建物の付属物とはいえ、屋根や柱を支えるためにはしっかりとした基礎が不可欠です。

後付けの場合、新たに独立した基礎を設ける必要があります。

この基礎が既存の住宅の基礎と干渉しないか、また、地盤の状態は新規の基礎を支えるのに十分か、専門家による確認が欠かせません。

安易にブロックを並べただけのような簡易的な基礎では、不同沈下を起こしてポーチが傾いたり、建物本体との間に隙間が生まれたりする原因となります。

次に、建物本体との接合部分の処理です。

特に屋根を設ける場合、ポーチの屋根と既存の外壁との取り合い部分の防水処理が極めて重要になります。

この部分の施工が不適切だと、雨漏りの原因となり、建物本体の構造を傷めることにもなりかねません。

経験豊富な業者に依頼し、確実な防水処理を施してもらうことが大切です。

また、外壁に柱や屋根の支持部材を取り付ける際には、建物の構造体を傷つけないよう配慮が必要です。

デザインの観点からも、後付けであることを感じさせない一体感のある仕上がりが求められます。

外壁の素材や色、屋根の形状などを既存の住宅とできるだけ合わせることで、まるで新築時からそこにあったかのような自然な佇まいを実現できます。

場合によっては、ポーチの増築に合わせて外壁の一部を張り替えるなどの工夫も有効でしょう。

さらに、既存の設備との干渉も確認が必要です。

増築予定の場所に、給排水管やガス管、電気の配線などが埋設されていないか、事前に図面で確認したり、試掘したりする必要があります。

また、雨樋の位置や窓、換気扇の排気口などとの位置関係も考慮し、ポーチの屋根や柱がこれらを塞いでしまわないように計画しなければなりません。

これらの確認事項は、専門的な知識や技術を要するものがほとんどです。

後付けでのポーチ増築を成功させるためには、信頼できるリフォーム業者に現地調査を依頼し、プロの視点から最適なプランを提案してもらうことが不可欠と言えるでしょう。

 

DIYでポーチを増築する際の難易度とコツ

リフォーム費用を少しでも抑えたい、自分の手で何かを作り上げるのが好きだという方にとって、ポーチの増築をDIYで行うことは魅力的な選択肢に映るかもしれません。

しかし、結論から言うと、ポーチの増築はDIYの中でも非常に難易度が高い部類に入ります。

特に、屋根やしっかりとした基礎を伴う増築は、建築に関する専門的な知識と高度な技術、そして適切な工具がなければ、安全で耐久性のあるものを作ることは困難です。

DIYで挑戦する前に、その難易度とリスクを十分に理解しておく必要があります。

まず、基礎工事の難しさがあります。

前述の通り、ポーチにはしっかりとしたコンクリート基礎が必要ですが、これには地面の掘削、砕石の敷き詰めと転圧、型枠の設置、鉄筋の配筋、そしてコンクリートの打設といった一連の工程が含まれます。

これらの作業は重労働であるだけでなく、水平垂直を正確に出す精度も求められます。

基礎に問題があれば、その上に作る構造物すべてが不安定になってしまいます。

次に、構造体の組み立てです。

柱を垂直に立て、梁を水平に渡し、屋根の骨組みを組む作業は、ミリ単位の精度が要求されます。

少しでも歪みがあれば、屋根材がうまく収まらなかったり、建物全体が不安定になったりします。

また、建物本体との接合や防水処理は、雨漏りを防ぐための最も重要な工程であり、プロでも細心の注意を払う部分です。

もしDIYに挑戦するのであれば、まずは屋根のない、床だけのデッキのような小規模なものから始めるのが現実的かもしれません。

キット製品を利用するのも一つの手です。

それでも、地面の整地や束石の設置など、基礎に関わる作業は正確に行う必要があります。

DIYで進める場合のコツとしては、以下の点が挙げられます。

  • 徹底した情報収集と計画:着工前に、書籍やインターネットで施工方法を徹底的に調べ、詳細な設計図と作業工程表を作成する。
  • 適切な工具の準備:必要な工具はすべて事前に揃え、使い方にも習熟しておく。安全装備も必ず着用する。
  • 無理のないスケジュール:週末だけの作業では、天候にも左右され、想像以上に時間がかかることを覚悟する。焦りは事故や失敗のもと。
  • 助っ人の確保:一人での作業には限界がある。特に重い材料を扱う際には、手伝ってくれる友人や家族を確保しておく。

しかし、安全性や建物の資産価値を考えると、基礎や構造に関わるポーチの増築は、やはりプロの業者に任せるのが最も賢明な選択と言えるでしょう。

部分的に塗装などの仕上げ作業だけを自分で行う「ハーフDIY」という方法も、コストを抑えつつ愛着のある空間を作るための一つのアイデアです。

 

信頼できる業者の選び方と見積もりのコツ

ポーチの増築という重要なリフォームを成功させるためには、信頼できるパートナー、つまり優良なリフォーム業者を見つけることが何よりも大切です。

しかし、数多く存在する業者の中から、どこに依頼すれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、後悔しないための業者の選び方と、見積もりを取る際のコツについて解説します。

まず、業者を探す方法ですが、知人からの紹介や、インターネットでの検索、リフォーム専門の紹介サイトの活用などがあります。

重要なのは、最初から一社に絞り込まないことです。

必ず複数の業者、できれば3社以上から話を聞き、見積もり(相見積もり)を取るようにしましょう。

これにより、費用の相場観が養われるだけでなく、各社の提案内容や担当者の対応を比較検討することができます。

信頼できる業者を見極めるためのチェックポイントは以下の通りです。

  • 建設業許可や資格の有無:建設業法に基づく許可を持っているか、建築士などの有資格者が在籍しているかは、技術力と信頼性の証です。
  • 豊富な施工実績:ポーチの増築など、同様の工事の実績が豊富かどうかを確認しましょう。過去の施工事例の写真などを見せてもらうと良いでしょう。
  • 丁寧な現地調査とヒアリング:こちらの要望を丁寧に聞き取り、時間をかけて現地調査を行ってくれるか。専門家の視点から、メリットだけでなくデメリットやリスクについてもきちんと説明してくれる業者は信頼できます。
  • 明確で見積書:見積書の内訳が「工事一式」などと大雑把ではなく、材料費、人件費、諸経費などが項目ごとに細かく記載されているかを確認します。不明な点について質問した際に、納得のいく説明をしてくれるかも重要なポイントです。
  • 保証やアフターサービスの充実:工事後の保証制度や、何かあった際の対応(アフターサービス)がしっかりしているかも確認しておきましょう。

見積もりを依頼する際には、各社に同じ条件(希望する広さ、デザイン、素材など)を伝えることが大切です。

これにより、各社の提案と金額を公平に比較することができます。

提示された金額の安さだけで判断するのは危険です。

なぜその金額になるのか、どのような材料を使い、どのような工程で工事を行うのか、その内容をしっかりと吟味する必要があります。

複数の業者とやり取りをするのは手間がかかりますが、このプロセスを丁寧に行うことが、最終的な満足度に繋がります。

最近では、インターネット上で複数の優良リフォーム会社に一括で見積もりを依頼できるサービスも便利です。

例えば「タウンライフリフォーム」のようなサイトでは、簡単な入力で複数の業者からリフォームプランや見積もりを取り寄せることができるため、業者探しの手間を大幅に省くことが可能です。

こうしたサービスを賢く利用するのも、理想の業者を見つけるための一つの有効な手段と言えるでしょう。

 

 

ポーチの増築にかかる費用と法的な手続き

ポイント

  • リフォーム内容別の費用相場を徹底解説
  • 知っておきたい固定資産税への影響とは
  • 建築確認申請が必要になるケースは?
  • ポーチの増築計画で理想の玄関を実現する

 

リフォーム内容別の費用相場を徹底解説

ポーチの増築を計画する上で、最も気になるのが「一体いくらかかるのか」という費用面ではないでしょうか。

ポーチ増築の費用は、その規模、デザイン、使用する材料、そして屋根の有無などによって大きく変動します。

ここでは、リフォームの内容別に具体的な費用相場を見ていきましょう。

床面積の拡張とタイル貼り替え

既存のポーチの床面積を広げ、タイルを新しく貼り替える比較的小規模なリフォームの場合、費用相場は10万円~30万円程度です。

費用の内訳は、既存の土間コンクリートの解体・撤去費用、新たな基礎・土間コンクリートの打設費用、そしてタイル本体の価格とタイルを貼る左官工事費などです。

選ぶタイルのグレードによって費用は変動し、高級な天然石調のタイルなどを選ぶと価格は上がります。

屋根付きポーチの新設・増築

雨や日差しを避けられる屋根付きのポーチを新設、または増築する場合、費用は大きく上がります。

小規模なものでも30万円~、一般的なサイズ(2~3平方メートル程度)になると50万円~100万円程度が相場となります。

この費用には、前述の基礎・タイル工事費に加えて、柱の設置、屋根の骨組み、屋根材(瓦、スレート、ガルバリウム鋼板など)の施工費、そして外壁との取り合い部分の防水処理費用などが含まれます。

屋根のデザインや使用する素材によって価格は大きく変わります。

デザイン性の高いポーチの増築

手すりや袖壁、照明などを設置し、デザインにこだわったポーチを増築する場合、費用は100万円を超えることも珍しくありません。

例えば、アイアン製のおしゃれな手すりや、プライバシーを確保するためのデザイン壁、夜間の演出効果を高める間接照明などを加えると、その分費用は加算されます。

また、玄関ドアの交換も同時に行う場合は、さらに20万円~40万円程度の追加費用が必要となります。

以下の表は、工事内容別の費用相場の目安です。

工事内容 費用相場 主な工事項目
床の拡張・タイル貼り替え 10万円 ~ 30万円 基礎工事、土間コンクリート、タイル工事
屋根付きポーチの新設(小規模) 30万円 ~ 50万円 上記に加え、柱設置、屋根工事、防水工事
屋根付きポーチの新設(一般的) 50万円 ~ 100万円
デザイン性の高いポーチの増築 100万円 ~ 上記に加え、手すり設置、袖壁工事、照明工事など

これらの費用はあくまで一般的な目安であり、実際の費用は敷地の状況や既存の建物の状態、依頼する業者によって異なります。

正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から詳細な見積もりを取り、内容を比較検討することが不可欠です。

 

知っておきたい固定資産税への影響とは

ポーチの増築をすると、家の床面積が増えるため、固定資産税が高くなるのではないかと心配される方もいるかもしれません。

固定資産税は、毎年1月1日時点での土地や家屋の所有者に対して課される税金で、その評価額に基づいて税額が決定されます。

家屋の評価額は、建物の構造や規模、設備などによって決まるため、リフォームによって建物の価値が上がったと判断されると、評価額が見直され、結果として固定資産税が上がることがあります。

では、ポーチの増築は固定資産税の課税対象となるのでしょうか。

この判断のポイントとなるのが、「家屋」としての認定要件です。

不動産登記法や固定資産税の評価基準において、家屋と認定されるためには、主に以下の3つの要件を満たす必要があります。

  1. 外気分断性:屋根があり、3方向以上が壁や建具(ガラス戸など)で囲まれていること。
  2. 土地への定着性:基礎などで土地に固着しており、永続的に使用される状態であること。
  3. 用途性:居住、作業、貯蔵などの用途に供しうる状態であること。

一般的な玄関ポーチの場合、屋根と柱だけで壁がない開放的な構造のものがほとんどです。

この場合、3方向以上を壁で囲むという「外気分断性」の要件を満たさないため、建築基準法上の床面積には算入されず、固定資産税の課税対象にもならないケースがほとんどです。

つまり、柱と屋根だけのシンプルなポーチを増築しただけでは、固定資産税が上がる心配はほぼないと言えるでしょう。

ただし、注意が必要なケースもあります。

それは、ポーチをガラス戸や壁で囲い、「サンルーム」や「風除室」のような閉鎖的な空間にした場合です。

このような増築は、上記の3要件をすべて満たすため、新たに「家屋」として認定され、その面積分が課税対象となります。

増築が完了すると、市町村(東京23区の場合は都税事務所)の職員が家屋調査に訪れ、増築部分の評価額を算定し、翌年度から固定資産税額が変更されることになります。

増築のプランを立てる際には、どのような構造にするかによって固定資産税の扱いが変わってくる可能性があることを念頭に置いておくと良いでしょう。

不明な点があれば、事前に管轄の市町村の資産税課などに相談してみることをお勧めします。

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建築確認申請が必要になるケースは?

ポーチの増築は、建築基準法における「増築」行為に該当するため、一定の条件下では工事を始める前に「建築確認申請」という手続きが必要になります。

これは、その建築計画が建築基準法や関連法規に適合しているかどうかを、建築主事または指定確認検査機関に審査してもらうための手続きです。

この確認を受けずに工事を行うと、法律違反となり、工事の中止や撤去を命じられる可能性もあるため、非常に重要な手続きです。

では、どのような場合に建築確認申請が必要になるのでしょうか。

ポイントは、増築を行う建物の「地域」と「増築面積」です。

具体的には、以下のいずれかの条件に当てはまる場合に、建築確認申請が必要となります。

  • 増築する面積が10平方メートルを超える場合:これは地域に関わらず、すべての建物に適用されます。10平方メートルは約6畳の広さに相当しますので、比較的大規模なポーチの増築がこれに該当します。
  • 建物が防火地域または準防火地域内にある場合:これらの地域では、火災の延焼を防ぐために厳しい建築制限が設けられています。そのため、増築面積の大小にかかわらず、少しでも増築を行う際には建築確認申請が必要です。自宅がどの地域に該当するかは、市町村の都市計画課などで確認できます。

一般的な住宅の玄関ポーチは、数平方メートル程度の規模であることが多いです。

そのため、もし増築予定の建物が防火地域・準防火地域外にあり、かつ増築面積が10平方メートル以下であれば、原則として建築確認申請は不要となります。

しかし、たとえ確認申請が不要な小規模な増築であっても、建築基準法そのものを遵守する義務がなくなるわけではありません。

例えば、建ぺい率や容積率、高さ制限、斜線制限といった集団規定や、構造耐力、防火などの単体規定は守らなければなりません。

特に、ポーチの増築によって敷地内の建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)の上限を超えてしまうケースは注意が必要です。

ポーチに屋根がある場合、柱や壁の中心線から1メートル後退した部分が建築面積に算入されるため、計画段階で計算しておく必要があります。

これらの法的な判断は非常に専門的で複雑です。

自己判断で進めてしまうと、後から法律違反が発覚するリスクがあります。

ポーチの増築を計画する際は、必ずリフォーム業者や建築士などの専門家に相談し、建築確認申請の要否や関連法規について、プロの視点からアドバイスをもらうようにしましょう。

信頼できる業者であれば、こうした法的手続きも適切に代行してくれます。

 

ポーチの増築計画で理想の玄関を実現する

これまで、ポーチの増築に関するデザイン、費用、DIY、業者選び、そして法的な手続きに至るまで、様々な側面から詳しく解説してきました。

家の第一印象を決めるポーチは、単なる出入りのための空間ではなく、住まいの個性や住む人のこだわりを表現できる大切な場所です。

ポーチの増築を成功させるためには、まず自分たちがどのような玄関周りを理想としているのか、そのイメージを具体的に持つことから始まります。

雨に濡れずに鍵の開け閉めがしたい、ベビーカーや荷物を一時的に置くスペースが欲しいといった実用的な要望から、外観をもっとおしゃれにしたい、重厚感のある構えにしたいといったデザイン的な希望まで、家族で話し合って優先順位を決めることが大切です。

そして、その理想を実現するためには、信頼できるプロの力が必要不可欠です。

特に、基礎や構造に関わる工事、法律が絡む手続きは、専門的な知識と経験がなければ安全で安心な増築は実現できません。

複数の業者から提案や見積もりを取り、それぞれの内容をじっくり比較検討するプロセスは、理想のパートナーを見つけるための重要なステップです。

費用だけでなく、担当者の人柄や提案力、過去の実績などを総合的に判断し、安心して任せられる業者を選びましょう。

ポーチの増築は、決して安い買い物ではありません。

しかし、適切に計画し、信頼できる業者と共に進めることで、日々の暮らしをより快適で豊かなものに変え、住まいの資産価値をも高める素晴らしい投資となり得ます。

この記事で得た知識を元に、ぜひあなたの理想の玄関を実現するための一歩を踏み出してください。

 

記事のまとめ

  • ポーチの増築は家の外観と機能性を向上させる
  • デザインは家全体のスタイルとの調和が重要
  • 床のタイルは防滑性と耐久性を重視して選ぶ
  • 後付け増築では基礎と建物との接合部が鍵
  • 屋根や基礎を伴う増築のDIYは難易度が非常に高い
  • 業者選びは複数社から見積もりを取る相見積もりが基本
  • 費用相場は屋根なしで10万円から屋根付きで50万円以上が目安
  • デザインにこだわると100万円を超える場合もある
  • 壁で囲まない限り固定資産税への影響はほぼない
  • 防火地域や10㎡超の増築では建築確認申請が必要
  • 法的手続きは専門家である業者に任せるのが安心
  • 信頼できる業者探しには一括見積もりサイトが便利
  • タウンライフリフォームなら複数の優良業者を比較検討できる
  • 納得のいく計画を立てることが満足への近道
  • プロに相談して安全で美しいポーチの増築を実現しよう