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キッチンのリフォームで扉をdiy!費用や方法、賃貸でもできる注意点を解説

毎日使うキッチン、その印象を大きく左右するのが扉のデザインです。

長年使っていると汚れが目立ったり、デザインが古く感じられたりすることもあるでしょう。

しかし、専門業者にリフォームを依頼すると費用が高額になりがちで、なかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで注目されているのが、キッチンのリフォームで扉をdiyする方法です。

自分で作業することで、費用を抑えながらキッチンを理想の空間へと生まれ変わらせることができます。

この記事では、キッチンのリフォームで扉をdiyする具体的な方法について、初心者の方にも分かりやすく解説を進めていきます。

カッティングシートを使った手軽なリメイクから、本格的な塗装、さらには扉自体の交換まで、様々なアイデアを紹介します。

また、気になる交換費用や、賃貸物件でも安心して実践できる原状回復の注意点、100均グッズを上手に活用するコツにも触れていきます。

扉のハンドル交換や蝶番の調整といった、細かな部分まで網羅しているため、DIYのメリット・デメリットをしっかり理解した上で、ご自身の状況に合わせた最適な方法を見つけることができるはずです。

この記事を読めば、キッチンの扉を自分で作るための知識が深まり、理想のキッチンを実現するための一歩を踏み出せるでしょう。

 

この記事でわかること、ポイント

  • キッチンの扉をDIYするメリットとデメリット
  • DIYにかかる費用の具体的な目安
  • 賃貸物件でも実践可能なリフォーム方法と注意点
  • 100均アイテムを賢く使ったDIYのアイデア
  • DIYに必要な道具や材料のチェックリスト
  • カッティングシートや塗装など具体的な作業手順
  • 扉の交換やハンドルの取り付け方

 

キッチンのリフォームで扉をdiyする前に知ること

ポイント

  • DIYのメリット・デメリットを解説
  • 交換にかかる費用の相場とは
  • 賃貸物件でDIYする際の注意点
  • 100均グッズでできる簡単DIY
  • 事前に揃えるべき道具と材料

 

DIYのメリット・デメリットを解説

キッチンのリフォームで扉をdiyすることには、多くの魅力がありますが、同時に知っておくべきデメリットも存在します。

まずは、挑戦する前にメリットとデメリットの両方をしっかりと理解し、ご自身のスキルや予算、かけられる時間などを考慮して判断することが重要です。

ここでは、具体的な利点と欠点を詳しく解説していきます。

DIYのメリット

最大のメリットは、やはり費用を大幅に抑えられる点でしょう。

専門業者に依頼する場合、人件費や諸経費が発生しますが、DIYであれば基本的に材料費だけで済みます。

特にカッティングシートや塗装といった方法なら、数千円から1万円程度でキッチンの印象を大きく変えることも可能です。

次に、デザインの自由度が高いことも魅力の一つです。

自分の好きな色や柄、素材を自由に選べるため、既製品にはないオリジナリティあふれるキッチンを実現できます。

取っ手一つを変えるだけでも、キッチンの雰囲気は大きく変わるものです。

さらに、自分の手で作り上げたという達成感や満足感は、何物にも代えがたい経験となるでしょう。

作業を通じて自宅への愛着が一層深まることも、DIYならではのメリットと言えます。

自分のペースで作業を進められるため、忙しい方でも週末や空いた時間を利用して少しずつリフォームできるのも利点です。

DIYのデメリット

一方で、デメリットとしてまず挙げられるのが、手間と時間がかかることです。

材料の買い出しから下準備、実際の作業、後片付けまで、すべて自分で行う必要があります。

特にDIYに慣れていない初心者の場合、思った以上に時間がかかってしまうことも少なくありません。

また、仕上がりのクオリティが自分のスキルに左右される点も考慮すべきです。

カッティングシートに空気が入ってしまったり、塗装にムラができてしまったりと、プロのような完璧な仕上がりを目指すのは簡単ではありません。

失敗した場合、材料を買い直す必要が出てきて、かえって費用がかさむ可能性もゼロではないのです。

作業中のケガや、床や壁を汚してしまうリスクも伴います。

適切な養生や安全対策を怠ると、思わぬトラブルにつながることも考えられます。

これらのメリットとデメリットを天秤にかけ、自分にとってDIYが最適な選択肢かどうかを慎重に検討することが、後悔しないための第一歩となります。

 

交換にかかる費用の相場とは

キッチンのリフォームで扉をdiyする際に、最も気になるのが費用ではないでしょうか。

DIYの大きな魅力はコストを抑えられる点にありますが、選ぶ方法によって金額は大きく異なります。

ここでは、主なDIY方法ごとにかかる費用の相場を具体的に解説し、予算計画の参考にしていただけるように情報を整理しました。

カッティングシート・リメイクシートを利用する場合

最も手軽で安価な方法が、カッティングシートやリメイクシートを貼るリメイクです。

シート本体の価格は、100円ショップで手に入るものから、ホームセンターやインターネットで販売されている高品質なものまで様々です。

一般的なキッチンの場合、費用相場は2,000円から10,000円程度でしょう。

100円ショップのシートを使えばさらに安く抑えられますが、耐久性や粘着力、柄のバリエーションなどを考慮すると、ある程度の品質のものを選ぶのがおすすめです。

他に必要となるのは、スキージー(空気を抜くヘラ)やカッター、定規などですが、これらも100円ショップやホームセンターで安価に揃えることができます。

塗装でリメイクする場合

塗装によるリメイクは、色の選択肢が無限にあり、オリジナリティを出しやすい方法です。

費用相場は、5,000円から15,000円程度が目安となります。

主な内訳は、塗料、プライマー(下地剤)、ハケやローラー、マスキングテープ、サンドペーパー(紙やすり)、塗料トレイなどです。

塗料の種類や性能によって価格は変動します。

キッチンで使うことを考えると、耐水性や防カビ性に優れた塗料を選ぶと良いでしょう。

元の扉の素材によっては、塗料がのりにくい場合があるため、下地処理のためのプライマーは必須と考えるべきです。

扉ごと交換・自作する場合

既存の扉を取り外し、新しい扉に交換したり、自作したりする方法は、最も費用と手間がかかりますが、仕上がりの満足度は非常に高くなります。

費用相場は、15,000円から50,000円以上と幅広いです。

費用を左右するのは、扉の材料費です。

比較的安価なMDF材や合板を選ぶか、無垢材のような高価な材料を選ぶかで大きく変わります。

ホームセンターで板を購入し、指定のサイズにカットしてもらうサービスを利用すると、初心者でも挑戦しやすくなります。

この他に、新しい蝶番や取っ手、塗料やワックスなどの仕上げ材、電動ドリルドライバーなどの工具が必要になる場合もあります。

以下の表に、方法別の費用相場をまとめました。

DIY方法 費用相場 主な内訳
カッティングシート 2,000円 ~ 10,000円 シート代、ヘラ、カッター
塗装 5,000円 ~ 15,000円 塗料、プライマー、ハケ、やすり
扉の交換・自作 15,000円 ~ 50,000円+ 板材、蝶番、取っ手、工具

これらの費用はあくまで目安であり、キッチンの規模や使用する材料のグレードによって変動します。

事前にしっかりと計画を立て、予算内で理想のキッチンを実現しましょう。

 

賃貸物件でDIYする際の注意点

賃貸物件にお住まいの方でも、キッチンのリフォームで扉をdiyすることに憧れを抱く方は少なくありません。

しかし、賃貸物件には「原状回復義務」という重要なルールが存在します。

これは、退去時に部屋を入居した時と同じ状態に戻さなければならないというもので、これを無視してDIYを行うと、高額な修繕費用を請求される可能性があります。

ここでは、賃貸物件で安心してDIYを楽しむための注意点と、原状回復が可能な方法について詳しく解説します。

原状回復が基本ルール

まず大前提として、壁に穴を開けたり、既存の設備を傷つけたり、元に戻せない変更を加えたりすることは基本的にNGです。

塗装なども、元の塗装を剥がしたり、上から完全に塗りつぶしてしまったりすると原状回復が困難になるため、避けるべきです。

DIYを始める前には、必ず賃貸借契約書を確認し、リフォームやDIYに関する条項をチェックしましょう。

不明な点があれば、大家さんや管理会社に事前に相談し、許可を得ておくとトラブルを防ぐことができます。

どこまでの変更が許されるのか、事前に確認しておくことが最も重要です。

原状回復しやすいDIY方法

賃貸物件でDIYを行う場合は、「きれいに剥がせる」「元に戻せる」ことが絶対条件です。

以下に、賃貸物件でも挑戦しやすいおすすめの方法をいくつかご紹介します。

最も代表的なのが、剥がせるタイプのカッティングシートやリメイクシートを活用する方法です。

最近では、粘着力が弱めに設計されていたり、糊残りしにくい製品が多く販売されています。

これらを扉の表面に貼るだけで、キッチンの印象をガラリと変えることができます。

作業前に、目立たない場所で試し貼りをして、きれいに剥がせるか確認しておくとより安心です。

マスキングテープを下地に貼ってから、その上に両面テープで薄いベニヤ板やプラスチックダンボールなどを貼り付け、その板に対して塗装や壁紙を貼るという方法もあります。

これなら既存の扉を一切傷つけることなく、デザインの変更が可能です。

扉の取っ手やハンドルを交換するのも、手軽でおすすめの方法です。

元のネジ穴の位置が同じものを選べば、ドライバー一本で簡単に交換できます。

退去時には、必ず元々付いていた取っ手に戻すことを忘れないようにしましょう。

元の取っ手は大切に保管しておく必要があります。

扉を自作して保管する方法

少し上級者向けですが、既存の扉と蝶番をすべて取り外し、大切に保管しておくという方法もあります。

そして、保管している間に、自分で作った扉を取り付けて使用するのです。

この方法なら、好きなデザインの扉を自由に取り付けることができ、退去時には元の扉に戻すだけで原状回復が完了します。

ただし、元の扉のサイズや蝶番の位置を正確に測定し、同じ規格で新しい扉を作成する必要があるため、慎重な作業が求められます。

賃貸物件でのDIYは、制約があるからこそ工夫のしがいがあります。

ルールを守りながら、アイデア次第で自分らしいキッチン空間を楽しみましょう。

 

100均グッズでできる簡単DIY

「キッチンのリフォームで扉をdiyしたいけれど、費用はできるだけ抑えたい」と考える方にとって、100円ショップはまさに宝の山です。

最近の100均グッズはデザイン性も品質も向上しており、上手に活用すれば驚くほどおしゃれで本格的なDIYが可能です。

ここでは、100円ショップのアイテムを使ってキッチン扉をリメイクする具体的なアイデアと、活用する際のポイントをご紹介します。

リメイクシートのデザインが豊富

100均DIYの主役といえば、やはりリメイクシートでしょう。

ダイソーやセリア、キャンドゥなどの大手100円ショップでは、木目調、大理石柄、タイル柄、レンガ調、コンクリート風、無地カラーなど、驚くほど多様なデザインのリメイクシートが販売されています。

これらのシートをキッチン扉に貼るだけで、まるでリフォームしたかのような劇的な変化を手軽に楽しむことができます。

サイズが小さいものが多いので、広い面積に貼る場合は複数枚必要になりますが、それでもコストパフォーマンスは抜群です。

柄物はつなぎ目が目立たないように丁寧に貼るのがきれいに仕上げるコツです。

取っ手・ハンドルも100均で

キッチンの印象を意外なほど左右するのが、扉の取っ手です。

100円ショップでは、アンティーク調の金属製のものや、スタイリッシュなアイアン風、可愛らしいセラミック製のものなど、様々なデザインの取っ手やハンドルが手に入ります。

既存の取っ手を外して付け替えるだけなので、DIY初心者でも非常に簡単に挑戦できます。

交換する際は、元の取っ手が取り付けられていたネジ穴の間の距離(ビスピッチ)を測り、同じサイズのものを選ぶと追加の穴あけ作業が不要でスムーズです。

もしサイズが合わなくても、新しい取っ手で元の穴が隠れるデザインを選べば問題ありません。

DIYに役立つ便利グッズ

リメイクシートや取っ手だけでなく、DIY作業そのものをサポートしてくれる道具類も100円ショップで揃えることができます。

  • カッター、定規、ハサミ:シートのカットに必須の基本道具です。
  • スキージー(ヘラ):リメイクシートを貼る際に、空気を抜きながら圧着させるための必需品です。
  • ドライバーセット:取っ手の交換や蝶番の調整に必要です。
  • マスキングテープ:塗装する際の養生や、仮止めの際に役立ちます。
  • サンドペーパー(紙やすり):塗装前の下地処理や、木材の表面を滑らかにするのに使えます。

これらの道具もすべて100円(税抜)で手に入るため、初期投資を大幅に抑えることが可能です。

100均グッズ活用の注意点

非常に便利な100均グッズですが、注意点もあります。

リメイクシートは、製品によっては粘着力が強すぎて剥がす際に元の塗装を傷つけたり、逆に粘着力が弱くてすぐに剥がれてきてしまったりすることがあります。

特に火や水を使うキッチン周りでは、耐久性が低い場合があることを理解しておきましょう。

賃貸物件で使用する場合は、念のため目立たない場所で試し貼りをして、きれいに剥がせるか確認することをおすすめします。

とはいえ、手軽に始められて失敗を恐れずに挑戦できるのが100均DIYの最大の魅力です。

まずは小さな範囲から試してみてはいかがでしょうか。

 

事前に揃えるべき道具と材料

キッチンのリフォームで扉をdiyする際には、事前の準備が成功の鍵を握ります。

作業を始めてから「あれがない、これがない」と慌てることがないように、必要な道具と材料をあらかじめリストアップし、すべて揃えてから取り掛かりましょう。

ここでは、DIYの方法別に必要となる基本的な道具と材料を一覧でご紹介します。

ご自身の計画に合わせて、チェックリストとしてご活用ください。

すべての方法で共通して必要な基本道具

まずは、どの方法でDIYを行う場合でも、あると便利な基本の道具です。

  • メジャー・定規:扉のサイズを正確に測るために必須です。
  • ドライバー:既存の取っ手や蝶番を取り外す際に必要です。プラスとマイナスの両方があると安心です。
  • 雑巾・クリーナー:扉の表面の油汚れやホコリをきれいに拭き取るために使います。作業前の清掃は仕上がりを大きく左右します。
  • 養生用のシートや新聞紙:床や周辺の壁を汚れや傷から守るために敷きます。
  • マスキングテープ:養生シートの固定や、塗装の際の境界線作りに役立ちます。

方法1:カッティングシートでリメイクする場合

手軽なカッティングシートでのリメイクでは、以下のものを準備しましょう。

  • カッティングシート(リメイクシート):扉の面積よりも少し大きめのサイズを用意します。
  • カッターナイフ・ハサミ:シートをカットするために使います。よく切れるものを用意しましょう。
  • スキージー(ヘラ):シートを貼り付けながら空気を抜くための専門道具です。定規やタオルでも代用できますが、あると格段に作業しやすくなります。
  • ドライヤー:シートを温めて柔らかくし、カーブや角の部分をきれいに貼り付ける際に役立ちます。

方法2:塗装でリメイクする場合

塗装は下地処理が重要です。そのための道具もしっかり揃えましょう。

  • 塗料:水性、油性など用途に合ったものを選びます。耐水性のあるものがキッチンにはおすすめです。
  • プライマー(下地剤):塗料の密着性を高め、きれいに仕上げるために重要です。元の扉の素材に合ったものを選びましょう。
  • サンドペーパー(紙やすり):元の塗装を軽く剥がしたり、表面を滑らかにしたりする下地処理に使います。目の粗さが違うものを数種類用意すると便利です。
  • ハケ・ローラー:広い面はローラー、細かい部分はハケと使い分けると効率的です。
  • 塗料トレイ:ローラーに均一に塗料を付けるために使います。

方法3:扉を交換・自作する場合

少し難易度が上がりますが、その分大きな変化が楽しめます。

  • 新しい扉の板材:MDF、合板、無垢材など、好みと予算に合わせて選びます。ホームセンターでサイズ通りにカットしてもらうのがおすすめです。
  • 蝶番(ヒンジ):既存のものを再利用することもできますが、新しい扉に合わせて新調するのも良いでしょう。種類を間違えないように注意が必要です。
  • 取っ手・ハンドル:デザインのアクセントになるので、こだわって選びたいパーツです。
  • 電動ドリルドライバー:蝶番や取っ手を取り付けるための下穴を開けたり、ネジを締めたりするのに非常に便利です。
  • 仕上げ材(塗料、ワックス、ニスなど):自作した扉を保護し、好みの色や質感に仕上げるために使います。

これらのリストを元に、ホームセンターやオンラインストア、100円ショップなどを巡り、計画的に準備を進めることが、スムーズで楽しいDIY体験につながります。

 

 

キッチンのリフォームで扉をdiyする具体的な方法

ポイント

  • カッティングシートを使ったリメイク
  • 塗装でおしゃれな扉に仕上げる
  • 古い扉を交換する手順とポイント
  • ハンドル交換で簡単イメージチェンジ
  • 蝶番の選び方と取り付けのコツ
  • キッチンのリフォームで扉をdiyして理想の空間に

 

カッティングシートを使ったリメイク

キッチンのリフォームで扉をdiyする方法の中で、最も手軽で初心者におすすめなのがカッティングシート(リメイクシート)を使ったリメイクです。

大掛かりな工具や専門的な技術が不要で、比較的短時間でキッチンの雰囲気を一新することができます。

ここでは、カッティングシートを使ってきれいに仕上げるための具体的な手順と、失敗しないためのコツを詳しく解説していきます。

ステップ1:準備と清掃

まず、作業を始める前に、扉についている取っ手やハンドルをドライバーで取り外します。

次に、扉の表面をきれいにすることが非常に重要です。

キッチン周りは油汚れが付着していることが多いため、中性洗剤やアルコールクリーナーなどを使って、表面の油分やホコリを徹底的に拭き取ってください。

汚れが残っているとシートの粘着力が弱まり、後で剥がれてくる原因になります。

拭き掃除の後は、水分が完全に乾くまで待ちましょう。

ステップ2:採寸とシートのカット

扉の縦と横のサイズをメジャーで正確に測ります。

カッティングシートをカットする際は、測ったサイズよりも縦横それぞれ5cmから10cmほど大きめにカットするのがポイントです。

この「余白」部分があることで、貼り付け時の位置調整がしやすくなり、また、扉の側面にシートを巻き込んで仕上げる際にも必要となります。

シートの裏面には方眼紙のような目盛りが付いていることが多いので、それをガイドにするとまっすぐカットしやすいです。

ステップ3:貼り付け作業

いよいよ貼り付けです。

シートの裏紙を一度にすべて剥がすのではなく、上部を5cmほど剥がして扉の上端に位置を合わせて貼り付けます。

位置が決まったら、スキージー(ヘラ)や乾いたタオルを使い、中心から外側に向かって空気を押し出すようにしながら、少しずつ裏紙を剥がしつつ圧着させていきます。

この時、慌てずにゆっくりと作業するのがきれいに仕上げる最大のコツです。

もし空気が入って気泡ができてしまった場合は、針やカッターの先端で小さな穴を開け、そこから空気を抜いて再度圧着させるときれになります。

ステップ4:端の処理と仕上げ

扉の表面全体にシートを貼り終えたら、角と側面の処理を行います。

角の部分は、ドライヤーの温風を当ててシートを柔らかくすると、伸びてきれいにフィットさせることができます。

やけどに注意しながら、角に沿ってシートを指で押し込み、密着させてください。

余ったシートは、扉の側面に巻き込んで貼り付けるか、扉の縁に沿ってカッターで慎重に切り取ります。

巻き込む方が、端から剥がれてくるのを防げるためおすすめです。

最後に、最初に取り外した取っ手を、シートの上から元のネジ穴に合わせて取り付ければ完成です。

ネジ穴の位置が分からない場合は、千枚通しなどで探り当ててからネジを通すとスムーズです。

カッティングシートのリメイクは、柄や色の組み合わせ次第で、ナチュラル風、モダン、ヴィンテージなど、様々なテイストのキッチンを実現できる楽しいDIYです。

ぜひ挑戦してみてください。

 

塗装でおしゃれな扉に仕上げる

キッチンのリフォームで扉をdiyする方法として、塗装は色の選択肢が非常に豊富で、自分の個性を表現したい方にぴったりの方法です。

カッティングシートとは異なり、マットな質感やツヤのある質感など、塗料次第で様々な表情を生み出すことができます。

ここでは、塗装を成功させるための正しい手順と、美しく仕上げるためのポイントを解説します。

ステップ1:下準備(最も重要な工程)

塗装の仕上がりは、下準備で8割決まると言っても過言ではありません。

まず、扉から取っ手や蝶番などの金具をすべて取り外します。

次に、カッティングシートの時と同様に、扉の表面の油汚れやホコリを洗剤で徹底的にきれいにし、完全に乾燥させます。

その後、サンドペーパー(紙やすり)を使って、扉の表面全体を軽く研磨します。

これは「足付け」と呼ばれる作業で、表面に微細な傷を付けることで、塗料の食いつきを良くする目的があります。

元の塗装が剥がれていたり、傷があったりする場合は、パテで埋めて平らにしておきましょう。

研磨が終わったら、削りカスをきれいに拭き取ります。

ステップ2:養生とプライマーの塗布

塗装しない場所や、汚したくない床、壁などをマスキングテープや養生シートでしっかりと覆います。

次に、プライマー(下地剤)を塗布します。

プライマーは、上塗りする塗料の密着性を高めるだけでなく、元の扉の色が透けるのを防いだり、ヤニやシミが浮き出てくるのを抑えたりする重要な役割を果たします。

元の扉の素材(木材、化粧板など)に合ったプライマーを選び、ハケやローラーで薄く均一に塗っていきます。

塗り終わったら、製品に記載されている乾燥時間を守って、完全に乾かしてください。

ステップ3:塗装(重ね塗りが基本)

いよいよ本番の塗装です。

塗料をよくかき混ぜてから、トレイに移します。

ハケやローラーに塗料を付けすぎないように注意しながら、まずは一度目を薄く塗っていきます。

この時、厚塗りしようとせず、「かすれるくらいでちょうど良い」と考えるのがムラなく仕上げるコツです。

木目がある場合は、木目に沿って塗ると自然な仕上がりになります。

一度目が塗り終わったら、プライマー同様、指定の乾燥時間を守ってしっかりと乾かします。

乾燥後、同じ要領で二度目の塗装を行います。

重ね塗りをすることで、発色が良くなり、塗りムラも目立たなくなります。

好みの色合いになるまで、必要であれば三度塗りをすることもあります。

ステップ4:乾燥と仕上げ

最後の塗装が終わったら、完全に乾燥するまで待ちます。

乾燥時間は塗料の種類や季節、湿度によって異なりますが、最低でも24時間以上は触らずに置いておくのが理想です。

完全に乾いたことを確認したら、養生を剥がし、取り外しておいた取っ手や蝶番を元通りに取り付ければ完成です。

塗装は手間と時間がかかりますが、その分、完成した時の喜びは格別です。

丁寧に作業を進め、自分だけのオリジナルカラーのキッチンを手に入れましょう。

 

古い扉を交換する手順とポイント

キッチンのリフォームで扉をdiyする方法の中で、最も本格的で、キッチンの印象を根本から変えることができるのが、扉そのものを交換・自作する方法です。

既存の扉が大きく傷んでいたり、デザインがどうしても気に入らない場合に最適な選択肢となります。

難易度は高めですが、手順とポイントを押さえれば、DIY初心者でも挑戦は可能です。

ここでは、扉の交換・自作を成功させるための手順を詳しく解説します。

ステップ1:正確な採寸

扉の交換で最も重要なのが、正確な採寸です。

まず、現在取り付けられている古い扉を取り外し、その扉の縦、横、厚さをミリ単位で正確に測定します。

次に、蝶番(ヒンジ)が取り付けられていた位置を測定します。

特に、カップのような穴が開いているスライド蝶番の場合は、扉の端から穴の中心までの距離や、穴の直径、深さなどを細かく記録しておく必要があります。

これらの測定がずれてしまうと、新しい扉がうまく取り付けられなかったり、隣の扉とぶつかってしまったりする原因になるため、何度も確認しながら慎重に行いましょう。

ステップ2:新しい扉の材料を準備する

測定したサイズを元に、新しい扉の材料を準備します。

ホームセンターで好みの板材(MDF、パイン集成材、シナ合板など)を購入し、採寸した通りのサイズにカットしてもらうのが最も簡単で正確です。多くのホームセンターでは、1カット数十円で直線カットのサービスを行っています。

板の厚みは、元の扉と同じ厚みのものを選ぶのが基本です。

インターネットでは、サイズを指定してオーダーメイドで扉を製作してくれるサービスもあります。

少し費用はかかりますが、蝶番の穴あけ加工まで行ってくれるところもあり、作業を大幅に簡略化できます。

ステップ3:扉の加工と仕上げ

カットされた板材が手元に届いたら、必要に応じて加工と仕上げを行います。

角が鋭い場合は、サンドペーパーで軽く面取りをしておくと、安全で見た目も良くなります。

次に、蝶番を取り付けるための穴を開けます。

スライド蝶番の場合は、専用のドリルビット(座ぐりドリルなど)を使って、測定した位置に正確に穴を開けます。

穴あけが終わったら、塗装やワックス、ニスなどで扉の表面を仕上げます。

木材の反りを防ぎ、水や汚れから保護するためにも、塗装やコーティングは必ず行いましょう。

好みの色にペイントしたり、木目を活かすオイルステインで仕上げたりと、自由にデザインできるのがこの工程の醍醐味です。

ステップ4:蝶番と取っ手の取り付け

仕上げ材が完全に乾いたら、蝶番と取っ手を取り付けます。

蝶番を扉の加工した穴にはめ込み、ネジで固定します。

取っ手は、使いやすい位置を決めて、ドリルで下穴を開けてからネジで固定します。

この時、扉の裏側からネジを通すのか、表側から通すのか、取っ手の仕様をよく確認してください。

ステップ5:キッチン本体への取り付けと調整

最後に、完成した新しい扉をキッチン本体に取り付けます。

蝶番のもう片方を、キッチンキャビネット側の元の位置にネジで固定します。

扉を取り付けたら、開閉がスムーズにできるか、隣の扉との隙間は均等かなどを確認します。

多くの場合、一度で完璧な位置にはなりません。

スライド蝶番には、上下、左右、前後に扉の位置を微調整するためのネジが付いています。

この調整ネジをドライバーで少しずつ回しながら、扉がまっすぐきれいに収まるように調整を繰り返します。

この最終調整が、仕上がりの美しさを決定づける重要な作業です。

すべての扉が整然と並んだ様子は、大きな達成感をもたらしてくれるでしょう。

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ハンドル交換で簡単イメージチェンジ

「大掛かりなDIYは時間も自信もないけれど、キッチンの雰囲気を少しでも変えたい」。

そう考える方に最もおすすめなのが、扉のハンドルや取っ手の交換です。

キッチンのリフォームで扉をdiyする方法の中でも、最も簡単で、費用も安く、短時間で完了するにもかかわらず、その効果は絶大です。

ここでは、ハンドル交換を成功させるための手順と、デザイン選びのポイントをご紹介します。

ステップ1:既存のハンドルのサイズを測る

ハンドル交換で最も重要なポイントは、サイズ選びです。

まず、現在ついているハンドルの取り付け方法を確認します。

ほとんどのハンドルは、扉の裏側から2本のネジで固定されています。

この2つのネジ穴の中心から中心までの距離を「ビスピッチ」と呼びます。

メジャーや定規を使って、このビスピッチを正確に測ってください。

新しいハンドルを選ぶ際は、このビスピッチが同じものを選ぶと、新たな穴を開ける必要がなく、既存のネジ穴をそのまま利用できるため、作業が非常に簡単になります。

もし、気に入ったデザインのビスピッチが異なる場合は、後述する方法で対応が可能です。

また、ノブ(つまみ)のようにネジ穴が1つのタイプの場合は、ビスピッチを気にする必要はありません。

ステップ2:新しいハンドルを選ぶ

ビスピッチのサイズが分かったら、新しいハンドルを探しましょう。

ホームセンターやインテリアショップ、オンラインストア、さらには100円ショップでも、多種多様なデザインのハンドルが販売されています。

  • アイアン(鉄製):インダストリアル、男前インテリア、ヴィンテージな雰囲気に。
  • 真鍮(しんちゅう):アンティーク、クラシック、エレガントなスタイルにマッチします。経年変化も楽しめます。
  • ステンレス・クロム:シンプルでモダン、スタイリッシュなキッチンに。
  • 木製:ナチュラル、北欧風、カントリーテイストにぴったりです。
  • セラミック(陶器):可愛らしく、フレンチカントリーやレトロな雰囲気を演出します。

キッチンの目指すテイストに合わせて、お気に入りのデザインを選びましょう。

扉の色や素材との相性も考えて選ぶと、より統一感のある空間になります。

ステップ3:交換作業

交換作業は非常にシンプルです。

  1. 扉の裏側にあるネジを、ドライバーを使って反時計回りに回して緩め、古いハンドルを取り外します。
  2. ハンドルを外した部分に残っている汚れをきれいに拭き取ります。
  3. 新しいハンドルを扉の表側からネジ穴に合わせ、裏側から付属のネジで締めて固定します。

これだけで作業は完了です。

ビスピッチが同じものであれば、1つあたり数分もかからずに交換できます。

ビスピッチが違う場合の対処法

どうしても使いたいハンドルのビスピッチが既存のものと違う場合は、少し工夫が必要です。

まず、古いハンドルを外し、不要になったネジ穴をウッドパテなどで埋めて平らにします。

パテが乾いたら、周囲の色と合うようにタッチアップペンなどで補修して穴を隠します。

その後、新しいハンドルのビスピッチに合わせて、電動ドリルで新しいネジ穴を開けて取り付けます。

この方法は手間がかかりますが、ハンドルの選択肢が格段に広がります。

ハンドル交換は、DIYの第一歩として最適です。

小さな変化で大きな満足感を得られるこの方法で、キッチンのイメージチェンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

蝶番の選び方と取り付けのコツ

キッチンのリフォームで扉をdiyする際、デザインや色に目が行きがちですが、扉の機能性を支える「蝶番(ちょうつがい、ヒンジとも呼ばれる)」の役割は非常に重要です。

特に扉を自作・交換する場合には、正しい蝶番を選び、適切に取り付けることが不可欠です。

また、既存の扉が傾いたり、うまく閉まらなくなったりした場合も、蝶番の調整で解決することがよくあります。

ここでは、キッチンでよく使われる蝶番の種類と、その取り付け・調整のコツについて解説します。

キッチンで一般的な「スライド蝶番」

現在のシステムキッチンの扉で最も一般的に使われているのが「スライド蝶番」です。

この蝶番は、扉側に取り付ける「カップ」と呼ばれるお椀状の部品と、キャビネット本体側に取り付ける「座金(マウンティングプレート)」という2つのパーツで構成されています。

スライド蝶番の大きな特徴は、取り付け後に扉の位置を上下・左右・前後に微調整できる機能があることです。

これにより、複数の扉をきれいに整列させることができます。

また、扉を閉める際にゆっくりと静かに閉まる「ソフトクローズ機能」が付いたタイプも人気です。

スライド蝶番の種類と選び方

スライド蝶番には、扉の開閉角度や、扉がキャビネットの側板にどう被さるかによっていくつかの種類があります。

  • 全かぶせ:扉を閉じたときに、キャビネットの側板が完全に隠れるタイプ。一般的な両開きの扉の外側で使われます。
  • 半かぶせ:扉を閉じたときに、側板が半分程度見えるタイプ。1枚の側板を両側から2枚の扉で共有するような場所で使われます。
  • インセット:扉を閉じたときに、扉がキャビネットの内側に収まり、側板が見えるタイプ。デザイン性を重視する場合に使われます。

既存の蝶番を交換する場合は、必ず同じかぶせ量のタイプを選ばなければなりません。

また、カップの直径(35mmが一般的)や、取り付けネジの位置なども確認し、同じ規格のものを選ぶことが重要です。

ホームセンターに実物を持って行って、店員さんに相談するのが最も確実な方法です。

取り付けと調整のコツ

新しい扉にスライド蝶番を取り付けるには、まずカップが入るための大きな円形の穴(座ぐり)を、専用のドリルビットを使って開ける必要があります。

この穴の位置や深さがずれると、扉がうまく閉まらなくなるため、非常に精密な作業が求められます。

扉の取り付けが終わったら、最後の仕上げとして調整作業を行います。

スライド蝶番には通常、3つの調整ネジがあります。

調整ネジ 機能 調整による変化
左右調整ネジ 扉と扉の隙間を調整 ネジを回すと扉が左右に動く
上下調整ネジ 扉の高さを揃える 座金のネジを緩めて扉を上下させ、締め直す
前後調整ネジ 扉の出っ張り具合を調整 ネジを回すと扉が前後に動く

これらのネジをドライバーで少しずつ回しながら、全ての扉の面が揃い、隙間が均等になるように根気よく調整していきます。

扉の傾きが気になる場合は、まず上下の蝶番の左右調整ネジを使い、それでも直らない場合は上下調整ネジで高さを微調整します。

地味な作業ですが、この一手間がプロのような美しい仕上がりにつながります。

 

キッチンのリフォームで扉をdiyして理想の空間に

これまで、キッチンのリフォームで扉をdiyするための様々な方法や知識について詳しく解説してきました。

カッティングシートを使った手軽なイメージチェンジから、塗装による本格的なリメイク、さらには扉そのものを交換するという大掛かりな挑戦まで、DIYには幅広い選択肢があります。

それぞれの方法にメリット・デメリット、そして異なる費用感や難易度があります。

大切なのは、ご自身のライフスタイル、予算、そしてDIYにかけられる時間やスキルを総合的に判断し、最適な方法を選ぶことです。

例えば、賃貸物件にお住まいの方や、まずは手軽に始めたいという方は、原状回復が可能なリメイクシートや、簡単なハンドル交換から挑戦してみるのが良いでしょう。

100円ショップのアイテムを上手に活用すれば、最小限の費用で驚くほどの変化を楽しむことができます。

一方で、持ち家にお住まいで、より本格的でオリジナリティあふれるキッチンを目指したい方は、塗装や扉の自作に挑戦する価値は十分にあります。

手間と時間はかかりますが、自分の手で一から作り上げたキッチンは、既製品にはない特別な愛着と満足感を与えてくれるはずです。

キッチンのリフォームで扉をdiyすることは、単に古くなったものを新しくするだけの作業ではありません。

それは、毎日立つ場所を自分らしく、より快適で心地よい空間へと創造するプロセスそのものです。

この記事で紹介した情報が、あなたの「理想のキッチン」を実現するための一助となれば幸いです。

事前の準備をしっかりと行い、手順を一つひとつ丁寧に踏んでいけば、DIYは決して難しいものではありません。

さあ、自分だけのお気に入りのキッチン空間を目指して、DIYの第一歩を踏み出してみましょう。

 

記事のまとめ

  • キッチンのリフォームで扉をdiyする最大のメリットは費用の節約
  • デザインの自由度が高くオリジナリティを出せるのもDIYの魅力
  • DIYには時間と手間がかかり仕上がりはスキルに左右される
  • 最も安価な方法はカッティングシートで費用は数千円から
  • 塗装DIYは色の選択肢が豊富で費用は5千円から1万5千円が目安
  • 扉の交換や自作は最も高価だが満足度も高い
  • 賃貸物件では退去時の原状回復が可能な方法を選ぶことが必須
  • 剥がせるリメイクシートは賃貸DIYの強い味方
  • 100均のリメイクシートや取っ手を使えば格安でリフォーム可能
  • DIYを始める前には清掃や採寸などの下準備が成功の鍵
  • カッティングシートは空気を抜きながら貼るのがコツ
  • 塗装は下地処理としてのプライマー塗布が仕上がりを左右する
  • 扉交換はミリ単位での正確な採寸が最も重要
  • ハンドルの交換はビスピッチが同じものを選ぶと簡単
  • 扉の傾きはスライド蝶番の調整ネジで修正できる