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【後悔しない】住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除|費用・保証の完全ガイド

※画像はイメージです

マイホームの夢を叶える上で、建物の構造やデザインと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが、見えない部分の対策です。

特に、木造住宅の天敵であるシロアリから大切な家を守ることは、長く安心して暮らすための必須条件と言えるでしょう。

ハウスメーカーの中でも「木の家」として名高い住友林業を選ぶ方にとって、住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除の方法は、非常に大きな関心事ではないでしょうか。

実際に、住友林業ではどのような防蟻処理が行われているのか、その費用はいくらくらいかかるのか、そして保証やメンテナンスはどのようになっているのか、具体的な情報が知りたいはずです。

この記事では、そうした疑問や不安を解消するために、住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除の全体像を、専門的な観点から深く掘り下げて解説します。

新築時の初期費用だけでなく、10年後、20年後と続く長期的な視点でのメンテナンスの重要性や、万が一の被害に備えるための保証内容、さらにはシロアリを寄せ付けないための湿気対策や床下構造の工夫に至るまで、あなたが知りたい情報を網羅的にまとめました。

住友林業が採用するタームガードシステムという独自の方法から、定期点検のポイント、使用される木材の種類まで、この記事を読めば、住友林業のシロアリ対策に関するすべてがわかります。

 

この記事でわかること、ポイント

  • 住友林業独自のタームガードシステムの仕組みと利点
  • 具体的な防蟻処理の費用とその内訳
  • 10年ごとに必要となるメンテナンスの詳細な内容
  • 長期的な安心を支える保証とアフターサービス体制
  • シロアリ被害がもたらす深刻なリスクと予防の重要性
  • 薬剤を直接散布しない工法の安全性
  • 家の耐久性を高める湿気対策と床下構造の工夫

 

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除の特長

ポイント

  • 画期的なタームガードシステムとは
  • 薬剤処理をしないことの利点
  • シロアリ被害のリスクを根本から解説
  • 重要な10年ごとのメンテナンス
  • 安心の保証とアフターサービス

画期的なタームガードシステムとは

住友林業のシロアリ対策の中核をなすのが、「タームガードシステム」と呼ばれる画期的な方法です。

これは、従来のシロアリ対策とは一線を画すもので、家の耐久性と居住者の安心を両立させるための優れた技術と言えるでしょう。

では、具体的にタームガードシステムとはどのようなものなのでしょうか。

まず、このシステムの基本は、建物の基礎の外周に沿って、特殊なパイプを埋設することから始まります。

このパイプには、非常に小さな穴が一定間隔で空けられており、そこから防蟻薬剤を地中に均一に散布する仕組みです。

重要なのは、薬剤を建物の木部や基礎に直接散布するのではなく、家の周囲の土壌に「薬剤のバリア層」を形成する点にあります。

これにより、地中から侵入しようとするシロアリを建物の手前でシャットアウトすることが可能になるのです。

従来の工法では、床下に潜って木材一本一本に薬剤を吹き付けたり、土壌全体に薬剤を散布したりする方法が一般的でした。

しかし、これらの方法は作業員の技術によってムラが生じやすく、また、床下という閉鎖空間での薬剤散布は、居住者の健康への影響も懸念されていました。

その点、タームガードシステムはパイプを通じて機械的に薬剤を注入するため、非常に均一でムラのないバリア層を確実に形成できるという大きなメリットがあります。

さらに、薬剤の注入は地上から専用の機材を接続して行うため、床下に人が入る必要がありません。

これは、メンテナンス性の向上にも大きく寄与しています。

また、このシステムは物理的な防蟻対策も兼ね備えています。

基礎と土台の間や、配管が基礎を貫通する部分など、シロアリの侵入経路となりやすい隙間には、ステンレス製のメッシュシートを設置します。

シロアリは硬いものでもかじって進むことができますが、ステンレスを食い破ることはできません。

この物理的なバリアと、土壌の薬剤バリアを組み合わせることで、二重の防護壁を築き、シロアリの侵入を極めて困難にしているのです。

このように、タームガードシステムは、薬剤の効果を最大限に引き出しつつ、安全性と確実性を高めた、非常に合理的な住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除の根幹をなす技術であると言えるでしょう。

住友林業

薬剤処理をしないことの利点

住友林業が採用するタームガードシステムの大きな特長の一つに、建物の木材へ直接薬剤処理をしない、という点が挙げられます。

これは、居住者の健康や環境への配慮から生まれた、非常に重要な利点と言えるでしょう。

従来の防蟻処理では、床下の土台や柱といった木部に、直接防蟻効果のある薬剤を吹き付ける方法が主流でした。

この方法は確かにシロアリが木材を食べるのを防ぐ効果がありますが、いくつかの懸念点も存在します。

第一に、健康への影響です。

床下とはいえ、家屋内に薬剤を散布することに抵抗を感じる方は少なくありません。

特に、化学物質に敏感な方や、小さなお子様、ペットと暮らしているご家庭では、その不安はより大きなものとなるでしょう。

近年の薬剤は安全性が向上しているとはいえ、揮発した成分が室内に微量ながらも入り込む可能性はゼロではありません。

タームガードシステムでは、薬剤を家の外周の土壌にのみ注入します。

つまり、家の中に薬剤を持ち込むことがないため、居住空間の空気環境を汚染するリスクを極限まで低減できるのです。

これは、シックハウス症候群など、住環境に起因する健康問題への関心が高まる現代において、非常に大きなメリットと言えます。

第二に、環境への配慮が挙げられます。

木部への直接噴霧は、必要以上に薬剤を使用してしまったり、周囲に飛散してしまったりする可能性があります。

タームガードシステムは、専用パイプを通じて土壌に直接、かつ均一に薬剤を注入するため、薬剤の無駄な使用や飛散を防ぐことができます。

必要な場所に、必要な量だけを的確に届けるこの方法は、環境負荷を低減するエコなアプローチでもあるのです。

第三の利点として、建材への影響が少ないことも考えられます。

薬剤の種類によっては、木材だけでなく、断熱材や配管、基礎コンクリートなどに影響を与える可能性も否定できません。

土壌にのみ作用させるタームガードシステムは、建物自体への化学的な影響を最小限に抑え、家の長寿命化にも貢献すると考えられるでしょう。

このように、木材へ直接薬剤処理をしないという選択は、単に工法の違いというだけでなく、「人」「環境」「建物」という三つの側面から見て、多くの利点をもたらす先進的な考え方に基づいているのです。

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除は、効果の高さと安全性の両立を高いレベルで実現していると言えるでしょう。

 

シロアリ被害のリスクを根本から解説

なぜ、ここまでしてシロアリ対策を行う必要があるのでしょうか。

その答えは、シロアリ被害がもたらすリスクが、想像以上に深刻であるためです。

多くの人が「シロアリは木を食べる虫」という程度の認識かもしれませんが、その被害の実態は、家の根幹を揺るがしかねない恐ろしいものです。

建物の構造的な強度低下

シロアリの主食は、木材の主成分であるセルロースです。

彼らは土台や柱、梁といった、家の構造を支える重要な木材を、内部から静かに、そして着実に食い荒らしていきます。

被害の厄介な点は、表面上は変化が見えにくく、気づいたときには内部がスカスカの状態になっていた、というケースが非常に多いことです。

柱がその役割を果たせなくなれば、家は自重を支えきれずに傾いたり、歪んだりする可能性があります。

さらに、地震や台風といった自然災害が発生した際には、被害を受けた建物は強度が著しく低下しているため、倒壊に至る危険性が格段に高まります。

シロアリ被害は、単なる修繕の問題ではなく、家族の命を守る耐震性や耐久性を直接脅かす、重大なリスクなのです。

経済的な大損害

シロアリ被害の修復には、莫大な費用がかかることが少なくありません。

被害の範囲にもよりますが、単に防蟻処理をやり直すだけでなく、食い荒らされた木材の交換や、それによって歪んだ壁や床の補修、場合によっては大規模なリフォームが必要になることもあります。

被害の程度によっては、数百万円から一千万円を超えるような修繕費用が発生するケースも報告されています。

住宅ローンを抱えながら、予期せぬ高額な出費を強いられることは、家計にとって計り知れない打撃となるでしょう。

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除にかかる初期費用やメンテナンス費用は、こうした将来の壊滅的な損害を防ぐための「保険」と捉えることができます。

精神的なストレス

「我が家がシロアリに食われているかもしれない」という不安は、非常に大きな精神的ストレスとなります。

床がきしむ音や、壁のわずかなシミが気になり始め、安心して生活できなくなる方もいます。

また、実際に被害が発覚した際のショックや、大規模な修繕工事に伴う生活の不便さも、決して無視できない負担です。

大切な財産であるマイホームが、見えない敵によって蝕まれていく恐怖は、金銭的な問題以上に深刻な影響を及ぼす可能性があるのです。

これらのリスクを根本から断ち切るために、新築時の確実な予防措置が不可欠です。

シロアリは一度侵入を許すと、その駆除と原状回復には多大な労力とコストを要します。

だからこそ、侵入させない「予防」の考え方が何よりも重要であり、住友林業が提供するような多重の防御策が価値を持つのです。

 

重要な10年ごとのメンテナンス

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除において、タームガードシステムの導入と同じくらい重要なのが、10年ごとに行われる定期的なメンテナンスです。

新築時に完璧な対策を施したとしても、その効果が永久に続くわけではありません。

大切な家を長期にわたってシロアリから守り続けるためには、このメンテナンスが不可欠な役割を果たします。

では、なぜ10年というサイクルなのでしょうか。

これは主に、防蟻薬剤の有効期間に基づいています。

タームガードシステムで使用される薬剤は、高い安全性を確保しながら、長期間にわたって効果が持続するように開発されています。

しかし、土壌中の微生物による分解などにより、その効果は徐々に薄れていきます。

一般的に、その有効期間の目安が約10年とされているのです。

したがって、10年目のタイミングで薬剤を再注入し、家の周囲に形成した「薬剤バリア」をリフレッシュする必要があります。

このメンテナンスを怠ると、バリアの効果が切れた箇所からシロアリが侵入するリスクが格段に高まってしまいます。

10年ごとのメンテナンスの具体的な作業内容は、非常にシンプルです。

前述の通り、タームガードシステムは地上から薬剤を再注入できる設計になっています。

家の外周に設置された注入口に専用の機材を接続し、基礎に沿って埋設されたパイプを通じて、新しい薬剤を圧送します。

これにより、再び均一で強力な薬剤バリアが形成されるのです。

この方法の利点は、居住者の生活への影響が最小限で済むことです。

作業は主に屋外で完結するため、家具を移動したり、一日中家を空けたりする必要はありません。

床下に潜って作業する従来の方法と比較して、時間的にも精神的にも負担が格段に少ない点は、大きなメリットと言えるでしょう。

また、この10年ごとのメンテナンスは、薬剤の再注入だけでなく、建物の状態をプロの目でチェックする貴重な機会でもあります。

作業員はシロアリ対策の専門家ですから、家の周囲の状態を確認し、シロアリが好むような環境(例えば、基礎周りの木材の放置や水はけの悪い箇所など)がないかといった点も併せて点検してくれます。

これは、被害を未然に防ぐための予防的な観点からも非常に有意義です。

長期保証を維持するための条件にもなっているため、このメンテナンスは必ず実施するように計画しておくことが重要です。

 

安心の保証とアフターサービス

家づくりは、建てて終わりではありません。

むしろ、建ててからが本当のスタートであり、長期にわたって安心して暮らせるかどうかは、ハウスメーカーの保証とアフターサービスの質にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

その点、住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除に関連する保証制度は、オーナーにとって非常に心強いものとなっています。

長期にわたる初期保証

住友林業では、新築時の防蟻処理に対して、通常10年間の保証が付帯します。

これは、タームガードシステムの性能と施工品質に対する自信の表れです。

この保証期間内に、万が一シロアリによる被害が発生した場合には、保証規定に基づいて駆除費用や建物の修復費用が補償されます。

適切な初期対策を施していても、自然が相手である以上、リスクが完全にゼロになるとは言い切れません。

そうした万一の事態に備えて、経済的な負担をカバーする保証があることは、大きな安心材料となります。

メンテナンスによる保証の延長

この保証の最も重要なポイントは、10年ごとに指定されたメンテナンス(薬剤の再注入)を行うことで、さらに10年間、保証を延長できる点です。

つまり、定期的なメンテナンスを継続する限り、長期にわたってシロアリ被害のリスクから家を守り、保証を受け続けることが可能なのです。

これは、家の資産価値を維持するという観点からも非常に重要です。

30年後、40年後も、しっかりと防蟻保証が継続されている家は、将来的に売却などを考える際にも、評価のプラス材料となる可能性があります。

単なる対策だけでなく、その効果を保証という形で継続できるシステムは、住友林業のアフターサービスの大きな強みです。

定期点検との連携

住友林業では、「60年保証システム」の一環として、定期的な無料点検が実施されます。

この点検の際には、床下の状態などもチェック項目に含まれており、シロアリの被害や侵入の兆候がないか、専門のスタッフが確認します。

防蟻保証とは直接別のプログラムですが、こうしたプロによる定期的なチェック機能があることで、問題の早期発見につながりやすくなります。

保証と点検という二段構えのアフターサービス体制が、より確実な安心感を生み出しているのです。

家という高価な財産を守る上で、施工品質の高さはもちろんのこと、こうした長期にわたる保証とサポート体制が整っていることは、ハウスメーカー選定における極めて重要な判断基準となります。

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除は、その場限りのものではなく、家のライフサイクル全体を見据えた包括的なプログラムとして設計されていることがわかります。

 

 

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除にかかる費用

ポイント

  • 気になる防蟻処理費用の内訳
  • 湿気対策と家の耐久性の関係
  • 使用される木材の種類と耐蟻性
  • 定期点検と床下構造の重要性
  • 総合的に考える住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除

気になる防蟻処理費用の内訳

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除を検討する上で、多くの方が最も気になるのが「費用」の問題でしょう。

家の建築費用はただでさえ高額になるため、付帯工事である防蟻処理にどれくらいのコストがかかるのかは、資金計画において非常に重要な要素です。

費用は大きく分けて、「初期費用」と「メンテナンス費用」の二つを考慮する必要があります。

初期費用(新築時)

新築時にかかる初期費用は、タームガードシステムの設置工事費と、最初の薬剤注入費用です。

この費用は、建物の大きさ、正確には基礎の外周の長さによって変動します。

一般的に、30坪前後の一般的な住宅の場合、約15万円から25万円程度が目安とされています。

もちろん、家の形状が複雑で基礎の外周が長くなれば、その分パイプの長さも必要になるため、費用は高くなる傾向にあります。

この金額には、基礎外周へのパイプ設置、基礎貫通部のステンレスメッシュ施工、そして初回薬剤注入のすべてが含まれます。

他のハウスメーカーや工務店の防蟻処理費用と比較して、特別に高額というわけではありません。

むしろ、後述するメンテナンスの容易さや効果の確実性を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた方法と考えることもできるでしょう。

詳細な金額については、必ず最終的な設計図面に基づいて、見積もりで確認することが重要です。

メンテナンス費用(10年ごと)

次に考慮すべきなのが、10年ごとに発生するメンテナンス費用です。

これは、薬剤の効果を維持し、保証を延長するために不可欠な費用となります。

メンテナンス費用の主な内訳は、薬剤の再注入作業費と薬剤そのものの費用です。

こちらも建物の大きさによって異なりますが、一般的には10万円から20万円程度が相場とされています。

新築時の初期費用に比べると、パイプの設置工事がない分、少し安価になる傾向があります。

この費用を10年で割ると、年間のコストは約1万円から2万円ということになります。

月々に換算すれば1,000円から1,500円程度の負担で、大切な家をシロアリ被害のリスクから守り、かつ保証を継続できると考えれば、決して高すぎる金額ではないのではないでしょうか。

長期的な視点で家の維持管理費を計画する際には、この10年ごとの出費をあらかじめ予算に組み込んでおくことが賢明です。

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除の費用を評価する際は、単純な金額だけでなく、その内容、つまりタームガードシステムの先進性、安全性、そして長期保証という付加価値まで含めて総合的に判断することが大切です。

 

湿気対策と家の耐久性の関係

シロアリ対策を語る上で、切っても切れない関係にあるのが「湿気対策」です。

なぜなら、シロアリは暗くて湿った場所を好んで生息し、活動するからです。

特に、常に地面と接している床下空間の湿度をいかにコントロールするかは、シロアリを寄せ付けない家づくりの基本中の基本と言えます。

住友林業では、この湿気対策に関しても、家の耐久性を高めるための複数の工夫が凝らされています。

ベタ基礎の採用

まず、現代の住宅では標準的になりましたが、住友林業でも床下全体を鉄筋コンクリートのスラブで覆う「ベタ基礎」を採用しています。

地面が露出している「布基礎」と比較して、ベタ基礎は地面から上がってくる湿気を物理的にシャットアウトする効果が非常に高いです。

これにより、床下空間が過度に湿潤な環境になるのを防ぎます。

また、コンクリートで全面が覆われているため、シロアリが地中から直接床下に侵入する経路を大幅に減らすことができるという、防蟻上のメリットも大きいのです。

基礎パッキン工法による床下換気

ベタ基礎で地面からの湿気を防いだ上で、次に重要になるのが「床下の換気」です。

密閉された空間は空気がよどみ、湿気がこもりやすくなります。

そこで住友林業では、「基礎パッキン工法」を採用しています。

これは、基礎コンクリートと土台の間に、特殊な形状の硬質ゴム製のパッキンを挟み込む工法です。

従来は、基礎に換気口となる穴を開けていましたが、その部分が構造上の弱点になったり、換気効率にムラが出たりするデメリットがありました。

基礎パッキン工法では、基礎の全周にわたって隙間が確保されるため、床下の隅々まで空気が行き渡り、よどみなく効率的な換気が可能になります。

これにより、湿気が一箇所に滞留するのを防ぎ、床下全体を乾燥した状態に保つことができるのです。

常に新鮮な空気が循環している乾燥した床下環境は、シロアリにとって非常に居心地の悪い場所です。

このように、住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除は、タームガードシステムという「攻め」の対策だけでなく、ベタ基礎や基礎パッキン工法といった、シロアリが好む環境を作らない「守り」の対策が組み合わさることで、その効果をより強固なものにしています。

家の耐久性は、単一の技術だけでなく、こうした複数の対策が有機的に連携することで高められていくのです。

湿気はシロアリだけでなく、木材を腐らせる腐朽菌の発生原因にもなります。

徹底した湿気対策は、家そのものの寿命を延ばす上でも、極めて重要な役割を担っていると言えるでしょう。

 

使用される木材の種類と耐蟻性

住友林業は「木の家」を標榜するハウスメーカーとして、木材そのものにも強いこだわりを持っています。

シロアリ対策を考える上では、防蟻システムだけでなく、構造材としてどのような木材が使われているかも、家の耐久性に関わる重要な要素となります。

構造材の基本

住友林業の家では、構造材として高品質なエンジニアードウッド(構造用集成材)が主に使用されます。

これは、複数の木材を科学的なデータに基づいて貼り合わせることで、強度や品質のばらつきをなくし、無垢材以上の安定した性能を発揮する木材です。

シロアリ対策という観点では、これらの構造材が工場で生産される段階で、必要に応じて防腐・防蟻処理が施されます。

特に地面に近い土台部分には、薬剤を加圧注入した処理木材が使われることが一般的です。

これにより、万が一タームガードシステムのバリアを突破するシロアリがいたとしても、最初の関門である土台で被害を食い止める、二重の備えとなっているのです。

木材の樹種による耐蟻性

木材には、樹種によってシロアリに対する強さが異なります。

一般的に、ヒノキやヒバといった木材は、その成分(ヒノキチオールなど)に防虫効果があるとされ、シロアリが嫌う木材として知られています。

住友林業では、すべての構造材がヒノキというわけではありませんが、オプションとして国産ヒノキを選択したり、内装材に採用したりすることは可能です。

ただし、最も重要なのは、特定の樹種に頼るのではなく、家全体としてシロアリを寄せ付けないシステムを構築することです。

いかに耐蟻性の高い木材であっても、絶対に食べられないわけではありません。

そのため、住友林業では、特定の木材の耐蟻性に過度に依存するのではなく、タームガードシステムによる物理的・化学的バリア、基礎構造による侵入経路の遮断、そして湿気対策による環境整備という、多層的な防御アプローチを基本としています。

その上で、防腐・防蟻処理された土台を用いることで、より万全を期しているのです。

BF(ビッグフレーム)構法とシロアリ対策

住友林業の独自構法である「ビッグフレーム構法」では、一般的な柱の5倍以上もの幅を持つ巨大な柱(ビッグコラム)が家の骨格を担います。

このビッグコラムも、もちろん高品質な構造用集成材です。

この構法は、耐震性や設計の自由度の高さが魅力ですが、シロアリ対策の観点からは、構造躯体をなす木材が太く強固であるという安心感にもつながります。

もちろん、対策が不要になるわけでは決してありませんが、家の骨格そのものが頑強であることは、万が一の際の被害の進行を遅らせる効果も期待できるかもしれません。

結論として、住友林業では、木材そのものの選定と処理にも配慮しつつ、それだけに頼るのではなく、包括的な住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除のシステムを構築することで、木の家の弱点を克服し、長期的な耐久性を確保していると言えるでしょう。

 

定期点検と床下構造の重要性

これまで述べてきた様々な対策の効果を確実に維持し、問題を早期に発見するために欠かせないのが「定期点検」です。

そして、その点検を容易かつ効果的に行うためには、点検しやすい「床下構造」であることが重要になります。

住友林業では、この点検と構造の面でも、長期的な維持管理を見据えた配慮がなされています。

アフターサービスとしての定期点検

住友林業のオーナーになると、引き渡し後、長期にわたる定期点検サービスを受けることができます。

点検は、3ヶ月、1年、2年、5年、10年といったサイクルで実施され、その後も10年ごとに60年目まで無料で行われます(保証内容により異なる場合があります)。

この定期点検のメニューには、床下のチェックも含まれています。

専門のスタッフが床下に進入し、漏水や木材の腐朽、そしてシロアリの侵入の兆候である「蟻道(ぎどう)」がないかなどを、プロの目で厳しくチェックします。

蟻道とは、シロアリが地上やコンクリートの表面を移動する際に、土や排泄物で固めて作るトンネルのことです。

これを発見することは、シロアリの活動を察知する上で非常に重要な手がかりとなります。

たとえ保証があったとしても、被害に遭わないに越したことはありません。

こうした定期的なプロの目によるチェックは、被害を未然に防ぎ、あるいは万が一の際にも初期段階で発見・対処するための、極めて有効な仕組みなのです。

点検しやすい床下構造

点検が重要であると同時に、そもそも人が問題なく床下空間を移動し、隅々まで確認できる構造であることも大切です。

住友林業の家は、十分な床下高が確保されていることが一般的です。

建築基準法で定められた高さよりも余裕を持たせた設計により、点検スタッフが比較的容易に床下を移動し、配管周りや基礎の隅など、シロアリが侵入しやすい箇所を詳細に確認することが可能になっています。

また、ベタ基礎であるため床下地面がフラットで、障害物が少ないことも、点検のしやすさに寄与しています。

さらに、床下への入り口となる点検口も、適切な位置に複数設けられています。

これにより、床下空間全体にアクセスしやすくなり、点検の精度を高めることにつながるのです。

一見地味なポイントかもしれませんが、こうした「維持管理のしやすさ」まで考慮された設計は、長期にわたって家の健康状態を保つ上で非常に重要です。

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除は、単に優れたシステムを導入するだけでなく、それを長期にわたって機能させるための定期点検体制と、それを支える物理的な構造が一体となって初めて、その真価を発揮すると言えるでしょう。

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総合的に考える住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除

これまで、住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除について、タームガードシステムという独自技術から、費用、メンテナンス、保証、そして関連する湿気対策や構造に至るまで、様々な角度から詳しく解説してきました。

最後に、この記事のまとめとして、全体を総合的に捉え、その価値を再確認したいと思います。

住友林業のシロアリ対策は、単一の技術に依存したものではありません。

それは、複数の防御策を組み合わせた「多重バリアシステム」であり、家という大切な資産を長期にわたって守り抜くための、包括的な思想に基づいています。

まず、家の外周に薬剤バリアを形成する「タームガードシステム」が、シロアリの侵入を第一線で防ぎます。

次に、基礎と土台の隙間などを埋める「ステンレスメッシュ」が、物理的な侵入を阻止します。

さらに、地面からの湿気を遮断する「ベタ基礎」と、床下を常に乾燥状態に保つ「基礎パッキン工法」が、シロアリが好む環境そのものを作りません。

そして、万が一の備えとして、土台には「防腐・防蟻処理木材」が使用されます。

これら複数の対策が有機的に連携することで、極めて高い防蟻性能を実現しているのです。

また、その効果を維持するための仕組みも秀逸です。

10年ごとの定期的なメンテナンスにより、防蟻効果をリフレッシュし、同時に保証を延長できるシステムは、長期的な安心感につながります。

費用面においても、初期費用とメンテナンス費用は、将来起こりうる甚大な被害の修復コストを考えれば、有効な投資と言えるでしょう。

大切なのは、目先の金額だけでなく、その費用によって得られる長期的な安全性と資産価値の維持という、目に見えない価値を正しく評価することです。

「木の家」を選ぶということは、木の温もりや美しさといった魅力と同時に、シロアリというリスクとも向き合うことを意味します。

住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除の取り組みは、そのリスクを真正面から受け止め、最新の技術と長年の知見を結集して、木の家の価値を最大限に高めようとする真摯な姿勢の表れと言えるのではないでしょうか。

これから住友林業で家づくりを検討される方は、ぜひ本記事で解説した内容を参考に、ご自身の家を守るための知識を深め、納得のいく計画を立てていただければ幸いです。

 

記事のまとめ

  • 住友林業のシロアリ対策はタームガードシステムが中核
  • タームガードは家の外周土壌に薬剤バリアを形成する
  • 木材に直接薬剤を散布しないため安全性が高い
  • 基礎貫通部にはステンレスメッシュで物理的に防御
  • 新築時の初期費用は15万円から25万円程度が目安
  • 10年ごとのメンテナンスと薬剤再注入が必須
  • メンテナンス費用は10万円から20万円程度が目安
  • メンテナンス実施で10年間の保証が延長される
  • シロアリ被害は家の耐震性を著しく低下させるリスクがある
  • 対策費用は将来の高額な修繕費を防ぐ保険と考えるべき
  • 基礎は地面からの湿気を防ぐベタ基礎を標準採用
  • 基礎パッキン工法で床下全体を効率よく換気する
  • 徹底した湿気対策がシロアリを寄せ付けない環境を作る
  • 土台には防腐防蟻処理を施した木材を使用し万全を期す
  • 住友林業のシロアリ対策とシロアリ駆除は多重の防御策で構成